2014/01/15(水)ストリートビューの善し悪し

 Googleのストリートビューに自宅が写っていて驚いた。うちは市内でも田舎の方にあって、家の前の道路は細い上に行き止まりになっている。こんなところまでGoogleの撮影車両は来ていたのか。しかも家の近所で散歩中の自分の姿が写ってた(撮影車両には全然気づかなかった)。撮影日時は昨年3月だった。

 ストリートビューが凄いのは住所を検索すれば、地図にピンポイントで表示でき、その家の外観も確認できること。以前、仕事で初めてお会いする人の家にお邪魔することがあった頃はゼンリンの住宅地図で確認しながら行き、どんな家かを電話で聞くことがよくあった。今はストリートビューで確認できてしまう。表札が読み取れる家も多い。

 一昨年だったか、佐野眞一の「東電OL殺人事件 」(amazon)を読んだ際、事件現場がどんなところかをストリートビューで確認したことがある。事件当時そのままの外観なのが興味深かった(事件は1997年、撮影は2009年11月。今は2013年6月撮影の写真に変わっている)が、こういうのを見られるのは東京だからだろうと思った。今は全国の多くの地域でこれと同じことができるようになったわけだ。

 便利と思う半面、これは悪用もできるなと思う。住所を知られたら、その人がどんな家に住んでいるかまで分かってしまうのだ。クレジットカードなどの信用情報調査などにも活用されるのではないか。豪勢な邸宅に住んでいても資産ゼロに近いなんてことがあるのは「となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則」(トマス・J・スタンリー、ウィリアム・D・ダンコ)でも指摘されているのだけれど、とりあえずネットで手軽に家を見られてしまうというのは善し悪しだ。メールアドレスが漏れても迷惑メールが来るぐらいだが、住所を知られるとリアルな事件に結びつく可能性もある。住所は最大の保護を図っておくべきなのだろう。以前のような配布はしていないが、電話帳などに掲載している人は要注意だ。