2015/07/04(土)SBIカードの魅力ゼロへ

 ポイント探検倶楽部がSBIカードのサービス変更について報じていた。「SBIカード、2015年10月1日から大幅改悪 SBIレギュラーカードの年会費も有料化へ」。SBIカードからニュースリリースも出ているが、これはユーザーにとっては大幅改悪と言うにふさわしい中身だ。年会費が有料化(972円)されるだけでなく、ポイントのキャッシュバック交換率が大幅に悪くなるのだ。

 SBIカードは現在、10000ポイントが現金12000円と交換でき、業界トップクラスと言って良いポイント還元率(1.2%)を誇っている。それがいきなり0.5%に変更になる。しかも0.5%の還元は10000ポイントを交換した場合で、3000ポイントは1000円(還元率0.33%)、5000ポイントは2000円(同0.4%)と業界最低レベルになってしまう。

 水準的な0.5%の還元率に変更するというのならまだ話は分かるが、それを超えてトップクラスからいきなり最低クラスへの変更というのはわけが分からない。カード利用者が減るのは目に見えているにもかかわらず、踏み切らざるを得なくなったということは相当に経営状態が悪いのではないか。

 年間の利用額に応じてボーナスポイントがあるらしいが、それが大したことなかったらこのカードを利用する意味はなくなる。というわけでメインカードとして利用してきたSBIカードの支払いを他のカードに切り替えていこうと思っている。楽天カードやYahoo!JAPAN JCBカード、au WALLETクレジットカードなど還元率1%のカードはたくさんある。

 元々、メジャーなカードではないし、利用者はSBI証券の利用者がメインだろうが、こういうことをやると、SBIホールディングス全体のイメージも悪くなる。住信SBIネット銀行やSBI証券はネット専業銀行・証券会社として規模が大きい方なので、あまり心配はいらないとは思うが、大企業が破綻した例は過去にいくらでもある。預金は1000万円まで保護されるし、証券も信託銀行が保管しているので破綻しても影響はほぼない。しかし、万一のために移行先を用意しておいた方が良いかもしれない。そんなことまで考えてしまう変更内容だった。

 利用者にもかかわらず、僕はリリースを見落としていたが、住信SBIネット銀行がSBIカードを完全子会社化するそうだ(SBIカード株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ)。株式譲渡は今年10月。これに合わせての変更らしい。3月末時点でのカード会員数は8万3000人とのこと。