2000/12/20(水)「シックス・デイ」

 SF的なアイデアはクローンのみで、そこから少しも発展しない。つまりこういう映画はSF的設定映画であって、SFそのものではないのね。監督がロジャー・スポティスウッドなので、それなりに凝った映像(ワイプがいいです)で見せてくれるが、ストーリーの先が読めるため途中で飽きた。昨年の「エンド・オブ・デイズ」よりはまし、といったレベル。

 ハリウッドの娯楽映画には一種の方式があり、それを踏襲している。すなわち、簡単なプロットをアクションでつなぐという方式。シュワルツェネッガーを僕は嫌いではないけれど、いい加減、別のパターンの映画に出た方がいいのではないか。

 「ゴジラ×メガギラス」と比べてうらやましいのは、SF的な小道具がしっかりしていること。ホログラフィーの女性やかっこいいヘリ(これホントにあるのかな)、クローン人間の製造工場(?)とか、良くできている。基本的に日本映画とは金のかけ方が違うんですね。