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2004年06月18日の記事

2004/06/18(金)松下竜一さん死去

 17日午前4時25分、肺出血の出血性ショックのため死去した。67歳。

 「ルイズ-父に貰いし名は」(1982年)で第4回講談社ノンフィクション賞受賞。市民運動家としても知られたが、僕にとっては「狼煙を見よ 東アジア反日武装戦線“狼”部隊」(1987年)の作家としての認識が強い。

 この傑作ドキュメントは獄中で「豆腐屋の四季」(1969年)を読んでいるという死刑囚・大道寺将司との交流をきっかけに大道寺ら東アジア反日武装戦線の行動を綴ったもの。70年安保の時期に貧しく厳しい青春を送る青年を自伝的に描いた「豆腐屋の四季」が優等生的に評価されたことの反発もあって、松下竜一は大道寺の歩みを振り返る。

 連続企業爆破テロを行った東アジア反日武装戦線は連合赤軍と一緒くたにされることが多いが、これを読むとその思想の一貫性がよく分かる。ただ、聖書のファンダメンタリストと同じように思想を徹底すると、現実とそぐわない部分が出てくるのかもしれない。

 松下、大道寺の2人がその後、交流を断つのはそういう部分に起因しているような気がする。

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