2004/10/28(木)自動で名前を付けて保存するマクロ

秀丸で編集中のファイルに名前を付けて保存するのが面倒な時、自動で名前を付けて保存するマクロを考えてみた。日付をファイル名にすることも考えたが、紙2001のようにファイルの先頭にある文字列(先頭から半角16文字。全角だと8文字)でファイル名を付けると、ファイルの内容が分かるので便利だろう。

//autosave.mac
$dir = "C:\\temp";
if(basename == ""){
  gofiletop;
  replacedown "\n","",regular;
  #result = result;
  selectline;
  $text = gettext(seltopx,seltopy,selendx,selendy);
  if(#result == 1){undo;}
  if($text == ""){
    message "このファイルには何も書かれていません。\n保存できません。";
    endmacro;
  }else{
  #text = strlen($text);
  if(#text % 2 != 0){
    $text ="1" + $text;}
  $basename = leftstr($text,16);
  $filename = $dir + "\\" + $basename + ".txt";
  saveas $filename;
  }
}
endmacro;

先頭から16バイトまでに半角と全角が混じった文章で半角が奇数個の場合、拡張子.txtの付いたファイル名が付けられない。具体的には“「デビルマン」”というタイトルが1行目にあると、“「デビルマン・txt”と、ピリオド“.”ではなく、全角のナカテン“・”が付いたファイル名になってしまう。が7バイトなので、16バイト目の文字の半角分だけ取ろうとするからだ。仕方がないので、そういう場合は先頭に半角の1を付け加えて半角文字が偶数になるようにした。

一昨日書いたtDiary入力補助マクロの最初の部分に付け加えると吉か。ただし、日記によくあるリンクになっているタイトルの場合はファイル保存ができない。<&lta href="http;//…なんていう文字列はファイル名には使えませんね。ここを改良する必要があります。

で、そういう場合は日付+時間をファイル名にすることにした(いい加減な対応)。結局、サブルーチンを入れて長くなってしまった。改良版はautosave.mac.txtを参照。

秀丸ホームページのマクロライブラリを見てみたら、同じ趣旨のマクロが既に登録してあった。名前を付けて保存マクロ改。やっぱりね。内容か日付かでファイルを保存するところまで同じ。ま、僕のマクロはtDiary用ということで。

2004/10/24(日)「花と爆弾」

 ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判(2)「花と爆弾」小林信彦が週刊文春で連載しているエッセイの昨年分をまとめたもの。今年4月の発行。毎年、夏頃までには買う本だが、会社の近くの書店が閉店したので、買えなかった。週に一度ぐらい寄る郊外の書店ではこの本、見かけなかった。仕方がないので楽天ブックスに「ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判(2)」と一緒に注文したら、取り寄せで1週間ほどかかった。昨日届いたので一気に読む。

 このエッセイ、「人生は五十一から」というタイトルで続いていたが、今年に入って「本音を申せば」というタイトルに変わったとのこと。週刊文春はあまり読まないので知らなかった。連載をまとめたものとしては6冊目にあたり、過去のコラムとだぶる部分もあるが、東京の町のこと、映画のこと、政治のこと、イラク戦争のことなどが綴られている。

 映画に関しては「レッド・ドラゴン」「シカゴ」「踊る大捜査線2」などが取り上げられている。映画に関する文章が少ないのはクロニクルという連載の趣旨を尊重しているためだろう。

 著者も70歳。孫のことを書いた「K君が現れた日」など読むと、その年齢を強く感じる。以前なら、70歳の作家が書いた本はあまり読む気にならなかっただろうが、未だに小林信彦に変わる作家が現れないので仕方がない。小泉首相をはじめ政治に関する文章で「太平洋戦争の時代でもこんなことはなかった」という指摘は説得力があり、今の日本がどんなにひどい状態か痛感させられる。それだけ、僕らは悪さに鈍感になっているのだろう。

 「ファビュラス…」は日記をよく読ませていただく柳下毅一郎、町山智浩両氏の映画に関する対談(漫才)。最近3年間の映画を取り上げている。やや誇張されているが、言っていることは真っ当です。「スパイダーマン」の出す糸が精液のメタファーだという指摘は面白いな。

2004/10/21(木) 再発

 先週の土曜日ごろから声がガラガラになったので病院へ。いつものように血液検査で炎症反応を見る。7月と同様、白血球が1万個以上あった。気管支炎の再発との診断。肺のレントゲンを撮り、抗生物質と気管支拡張の点滴&痰をきりやすくする注射をしてもらう。薬は7種類で5日分(抗生物質は3日分)。

ADW_BONJING.A

 ウィルスバスター2005が公開されたのでダウンロード(60.6MBある)。インストールして新機能のスパイウェア検出を実行してみたら、このスパイウェアが検出された。アドウェアらしい。発行元のサイトであるBONZI.COMを見ると、映画コーナーがあるので、そこを見たのだろうか。被害はないようだが、不要なので削除。

BSアニメ夜話第2弾

 来週放送されるらしい。劇場版パトレイバーとガンダムの回だけ見たい。ホストが岡田斗司夫なだけに作品選定がアレですね。どうでもいいが、このページ、タイトルタグは「BSマンガ夜話」になってます。

2004/10/17(日)「インファナル・アフェア 無間序曲」

 「インファナル・アフェア 無間序曲」パンフレット昨年公開された「インファナル・アフェア」の続編。といっても、第1作より前の時代、1991年から97年の香港返還当日までを描く。潜入捜査官のヤンと警察に潜入した香港マフィアのラウを演じるのは前作の序盤でトニー・レオンとアンディ・ラウの若いころを演じたショーン・ユーとエディソン・チャン。この2人も好演しているが、映画を支えるのは警部役のアンソニー・ウォン、フー・ジュン、マフィアのボス役のフランシス・ン、エリック・ツァン、そして情婦役のカリーナ・ラウのベテラン俳優たちである。複雑な人間関係であるにもかかわらず、脚本が巧みなので話がすっきりしている。ラスト、ヤンがエリック・ツァンの配下に入るのは物語の流れから言っておかしいとかの傷はあるが、全体的に見てこの脚本はご都合主義が目についた前作より密度が濃い。敵と味方が入り乱れる構図はキネマ旬報で指摘されていたように「仁義なき戦い」を思わせる。違うのは「仁義なき戦い」が重喜劇的側面を持っていたのに対して、あくまでシリアスなこと。エリック・ツァンはそのキャラクターから、山守のおやっさん(金子信雄)のような役回りになれるはずだが、喜劇的演技は抑えている。笠原和夫脚本に比べてそのあたりが惜しいところ。しかし、時代背景を取り入れた作劇はうまく、十分に面白い仕上がりだ。第3作「終極無間」は来年GWに公開という。

 尖沙咀(チムサアチョイ)に君臨する香港マフィアのボス、クワンが殺された。殺したのは配下のボス、サム(エリック・ツァン)の手下ラウ(エディソン・チャン)。ラウはサムの情婦マリー(カリーナ・ラウ)に命じられて暗殺を実行したのだった。大ボスが殺されたことで配下のサムを含む5人のボスたちは反逆しようとするが、クワンの跡を継いだ次男のハウ(フランシス・ン)は逆にボスたちの弱みを楯に地位を固める。クワンの私生児でハウと異母兄弟のヤン(ショーン・ユー)は警察学校に入校していたが、その血筋が発覚し、退校処分となる。それを救ったのは警部ウォン(アンソニー・ウォン)。ウォンはヤンにマフィアに潜入するよう命じる。一方、ラウはサムの命令で警察官となる。ここから裏切りに次ぐ裏切りのドラマが展開し、隠された人間関係が徐々に明らかになっていく。ハウは5人のボスを葬ろうと画策、4人は殺される。コカインの密輸を進めるためハウに命じられてタイに行ったサムも銃弾に倒れる。マフィア内部の抗争は警察をも巻き込み、ウォンの同僚で警視に昇進したルク(フー・ジュン)はウォンの身代わりに犠牲になる。一度は絶望的になったウォンはハウを逮捕するため反撃の機会をうかがう。

 ショーン・ユーとエディソン・チャンの若手2人では弱いと思えたためか、監督・脚本のアラン・マック、アンドリュー・ラウはフランシス・ンとアンソニー・ウォンの対立軸を中心に物語を進める。フランシス・ンは知的で非情なマフィアでありながら、家族を大事にする男でその描写は「ゴッドファーザー」を参考にしたようだ。アンソニー・ウォンはマフィアへの憎しみを持つ警部で渋い男の魅力を見せる。この2人の存在が大きいため、本来なら敵対組織に潜入してアイデンティティーを失う若い2人の無間地獄の苦しみを描いた映画になるはずが、ギャング映画、ヤクザ映画として単純に面白い作品になった。そしてカリーナ・ラウ。どちらかと言えば、ダメ男のサムを愛し、ラウが自分に思いを寄せていることを利用してサムのために尽くす。思いを打ち明けたラウをきっぱりと拒絶する場面など、ヤクザ映画の姐さん的役回りをこれまた見事に演じている。第1作、第2作に比較すると、3作目はあまり評価は高くないらしいが、とりあえず結末を見たい気にさせる。

2004/10/13(水)電話加入権、廃止容認 NTTの判断で11年にも

 うちには使っていない電話の加入権が1個ある。これの価値もゼロになるわけか。「加入権は資産価値が目減りしない無形固定資産として扱われており、現在の資産価値は総額約4兆3000億円」という。5、6年かけて段階的に加入権料の値下げを行って廃止しても、4兆3000億円がゼロになることに変わりはない。だいたい、加入権なんて正規に売れるものでもない。NTTが買い取らないのだ。これだけでも変な制度だと思う。

 ただ、税金の差し押さえ対象にはなる。いや、今もなるのかどうか知らないが、以前はよく加入権の公売とかあった。加入権なんて使わずに持っていても実質的な資産価値ゼロなんだが、加入権そのものもそれを廃止することも、なんか釈然としないな。

 きっと加入権という名称が良くないのだろう。加入料という名称だったら、戻ってこなくてもしょうがないかと思いますね。加入権というさも価値がありそうな名前とそんな名前を付けた当時の電電公社の体質が良くなかったのだろう。公社時代の名残がこれで消えるということなのかもしれない。

 しかし、こういうことになると、ますます固定電話の新規顧客は減るのだろうな。よほどの事情がない限り、将来的に価値ゼロになるものにお金を出すわけないでしょう。

人間講座:「大局を観る 米長流・将棋と人生」

 たまたまNHK教育テレビにチャンネルを回したら、米長邦雄が出ていたので見る。将棋の坂田三吉と木村義雄名人の対局や奨励会の話など、相変わらず米長邦雄は話がうまいと思う。締めの言葉は「必ずしもプロ棋士になった人が幸福で、奨励会を退会して別の道を歩んだ人が不幸というわけではない」。プロ棋士になって30年目で名人となった米長邦雄の口から聞くと、重みがある。

 きょうの放送が2回目だった。12月1日まで毎週水曜日の放送で全8回。来週も忘れなかったら見よう。