2009/04/29(水) ミステリマガジン6月号

「オッド・トーマスの霊感」のレビューがあった。僕は感想の中であえて触れなかったが、評者の古山裕樹は「クーンツはクライマックスに途方もない爆弾を炸裂させてみせる。その仕掛けによって本書は犬ありクーンツの作品と同じくらいに心を揺さぶるものに仕上がっている」と書いている。

正確に言えば、クライマックスではないのだけれど、こういうの、書いちゃっていいのだろうか。まあ、この程度の表現ならいいかとも思えるが、何も知らない方が“爆弾”の効果は大きくなるだろう。それよりもクーンツ自身が、この作品の中でアガサ・クリスティー「アクロイド殺し」の犯人を割ってしまっていることの方が問題。いくら古典的な名作でトリックが有名なものであっても、まだ読んでいない人のとても大きな驚きと楽しみを奪うことになる。「アクロイド殺し」を読んでいない人は「オッド・トーマスの霊感」の前に読んでおいた方がいい。ミステリファンなら当然読んでいるでしょうけどね。

2009/03/29(日)libxml2のバグ

 さくらのレンタルサーバーがバージョンアップして以来、XOOPSで使っているXHLDとd3pipesで実体参照が削除される不具合が出てきた。外部のRSSを取得して表示すると、タグの<と>がなくなるのだ。これでは改行もなくなってしまい、読みにくくなる。ローカルにインストールしたXOOPSではこんな不具合はないので、php.iniの設定が悪いのかと思い、いろいろやってみたが、ダメ。これはすっかりはまった。

 調べてみたら、libxml2のバグとのこと。これはこちらでは対処しようがない。早くバージョンアップしてもらいたいもんだ。ちなみにさくらのlibxml2のバージョンは2.7.2、ローカル(XAMPP)は2.6.32だった。

2009/03/22(日)FileZilla

 XOOPSをもう一つ、試験的に設置することにしてファイル転送が速いというFilezillaを使ってみた。確かに速い。先日、ホダ塾ディストリビューション(ファイル数4000以上)をFFFTPで転送した時には途中でエラーが出るのでフォルダごとにチェックしながら2時間かかったが、これは数分で終わった。この圧倒的なスピードは転送時のパーミッションの変更ができないというFFFTPに比べての弱さを補って余りある。それにさくらのレンタルサーバーはPHPのパーミッションが644でも動作するので、転送時のパーミッション変更機能はなくても困らない。

 FilezillaはLinux、Macでも動作するが、Windows環境でも最も強力なFTPソフトと言って良いのではないか、と遅まきながら思う。

2009/03/18(水) Namazu検索結果の日本語化

 さくらインターネットのサーバーがバージョンアップして以来、Namazuの検索結果が英語になった(Result: Total 869 documents matching your query.などと表示される)。昨日書いたようにサーバーにデフォルトでNamazuがインストールされていることが影響しているらしい。ユーザー領域にインストールしたので直るかと思ったら直らない。Namazu MLの過去のメールを検索したら、[Namazu-users-ja 520] Re: Namazuの検索結果を日本語にしたいのですが。というスレッドがあった。

 で、/home/cinema1987/local/etc/namazu/にあるnamazurcとnamazu.cgiがあるフォルダの.namazurcのLangにja_JP.eucJPを設定したら、日本語になった。今まではnamazurcの方にはJaとだけ書いていた。

 新しいサーバーの情報を見てみたら、File-MMagicはちゃんと入っていた。おまけにMeCabもperlモジュールが入ってる。これなら、KAKASIの代わりにMeCabを使えばいいわけで、Namazuのインストールは随分楽になる。configureの後、インストールすればいいのだった。

2009/03/17(火)Namazu入ってる

そう言えば、Namazu2.0.19が出たのだったと思い、インストールする。いつものように

tar zxvf namazu-2.0.19.tar.gz
cd namazu-2.0.19/File-MMagic
perl Makefile.PL LIB=/home/cinema1987/lib INSTALLMAN3DIR=/home/cinema1987/man
make
make install

としたら、ERROR: Can't create '/usr/local/lib/perl5/5.8.9/man/man3'と怒られる。あれ、サーバーの仕様が変わったのか。そう言えば、以前、OSがバージョンアップした時にはNamazuで検索できなくなっていて、再インストールしたのだった。といっても対処法が分からないので、File-MMagicはあきらめて、そのままNamazuのconfigure、make check、 make installを続行。

cd /home/cinema1987/namazu-2.0.19
./configure --disable-shared --prefix=/home/cinema1987/local --with-pmdir=/home/cinema1987/lib --with-libintl-prefix=/usr/local
make
make check
make install

何の障害もなく、インストールできてしまった。しかし、namazu -vしてみると、なぜかnamazu 2.0.18と出る。which namazuは、/usr/local/bin/namazuとの答え。そんなバカな。インストールはユーザー領域を指定したのに。

FTPで/home/cinema1987/local/bin/を見てみると、確かにnamazuのタイムスタンプは今日の日付になっている。ということはシステムに元々、Namazuが入っていたのだ。入っているのはいいのだが、namazu.cgiが使えなくてはあまり意味がない(サーバーのNamazuでインデックスを作って、検索はpnamazuで行うという手はある)。

しょうがないので、.cshrcに以下を追加。

alias namazu	/home/cinema1987/local/bin/namazu
alias mknmz	/home/cinema1987/local/bin/mknmz

これでwhich namazuにnamazu: aliased to /home/cinema1987/local/bin/namazuと答えるようになった。cronでインデックスを作る場合はファイルにちゃんとしたパスを書いておいた方がいいようだ。