2011/10/08(土)「無敵特殊部隊ルーザーズ」

 DCコミックスのグラフィックノベルを映画化したアクション。南米で武器密売組織の掃討作戦を行っていた特殊部隊がCIAの黒幕マックスの裏切りに遭い、作戦は失敗。彼らはマックスへの復讐に立ち上がる。ボーッと見ている分には悪くないアクション。主演はジェフリー・ディーン・モーガン。「アバター」のゾーイ・サルダナが出ている。これも劇場未公開。監督はシルベイン・ホワイト。IMDBの評価は6.3。

2011/10/05(水)「レニングラード 900日の大包囲戦」

 第2次大戦中のドイツ軍によるレニングラード(現サンクトペテルブルク)包囲作戦を描く。ミラ・ソルヴィーノ主演。取材活動中に爆撃を受け、レニングラードに取り残されたイギリス人女性記者ケイト(ミラ・ソルヴィーノ)の目を通してレニングラードの悲惨さを描く。

 ドイツ軍に包囲されたレニングラードの飢餓状態は昨年の傑作ミステリ「卵をめぐる祖父の戦争」(デヴィッド・ベニオフ)でも描かれていたが、補給路をほとんど断たれたために人間の肉を食べるほど追い込まれたという。映画にもそんな描写がちらりと出てくるが、女性記者の意外な生い立ちとそのサバイバル劇の方が中心。ミラ・ソルヴィーノ、悪くない。ガブリエル・バーン共演。

 2009年のイギリス・ロシア合作。日本では劇場公開されなかった。IMDBの評価は6.2。

2011/10/01(土)「アジョシ」

 もちろん「レオン」、そして「ランボー」を組み合わせたような話。虚無的な雰囲気を漂わせ、キアヌ・リーブスを思わせるウォンビンのアクションは体の動きが素早くて良いのだが、軍の特殊部隊出身という役柄を考えれば、ここはジャン・レノやスタローン、ドウェイン・ジョンソンのようなごつい男の方がリアリティーがあったかもしれない。

 ウォンビン目当ての女性客が多いけれど、臓器売買の組織の話なので目玉をくりぬいたり、ナイフで刺したりの残虐シーンがけっこう多い。韓国では昨年、630万人が見たそうだが、この数字、同じくウォンビンが出演している「ブラザーフッド」(2004年)の1200万人に比べれば、なんということはない。

2011/09/28(水)「スーパーマン4 最強の敵」

 旧スーパーマンシリーズでこれだけ見ていなかった。評判が悪かったためだが、なるほどと思う。ダブルデートでスーパーマンとクラーク・ケントが行ったり来たりするシーンなど何をやっているのか。キャスト、特にロイス・レーン役のマーゴット・キダーの容色の衰えが目立ち、マリエル・ヘミングウェイもごつい感じを受ける。終わるべくして終わったシリーズなのだろう。もっとも3作目もスケールダウンがひどかったのだった。旧シリーズはリチャード・レスターが同時に撮った1、2作目だけで良かったのだと思う。

2011/09/24(土)「ワイルド・スピード MEGA MAX」

 最後の最後にあの女優が出てくる。あれ、なんで、とシリーズを見ていない僕は思った。WebCGの読んでますカー、観てますカー(執筆はNAVIの元編集長)を読んで、ああ、そういうことなのか、と思った。いくらシリーズをスケールアップしてストリートレース以外の要素を取り入れたとはいっても、シリーズを見ていないと、分からないことはあるのだ。

 だいたい、リオデジャネイロのボスの金を全部奪い取るという計画に集められた面々はこれまでのシリーズに登場してきたメンバーだったらしく、僕はそれも知らなかったので、なんでこんな地味な役者たちがと思ったりしたのだ。だから、やっぱりこの映画はシリーズをずっと見てきた観客の方が絶対に楽しめるだろう。

 映画は「ちょっとそれは無理だろう」というシーンがクライマックスにあるし、作りに荒っぽい部分もあるのだけれど、僕はそれなりに面白かった。アクションのスケールがなかなかである。ジャスティン・リン監督、頑張っている。インプレッサやフェアレディZなど日本車が出てくるのもよろしい。最後を締めるのは日産GTRだ。やっぱり、この車、公道を走るレーシングカーという感じがする。

 主演のヴィン・ディーゼルは恰幅をまして魅力を増した。悪役みたいに見えるFBI捜査官ドゥエイン・ジョンソンも迫力があっていい。ジョーダナ・ブリュースターは「パラサイト」で初めて見て伸びる女優かなとおもったけれど、そういうこともないまま年を重ねた感じ。これはちょっと残念だった。

 さらに続きを作りますよという終わり方なので、次作が公開されるまでに過去のシリーズも見ておきたい。