2015/11/17(火)ハチミツと睡眠

 先日、寝る前にハチミツをお湯に溶かして飲んでいたら、急に眠気が来た。昨日、同じように飲んで寝たら、いつもより熟睡できた。ハチミツには睡眠に作用する効果があるらしい。と思って調べたら、そういうページがたくさん出てくる。ハチミツには必須アミノ酸のトリプトファンが含まれ、これが体内でセロトニンに変化するそうだ。「1杯のハチミツが睡眠の質を上げる!」に詳しい。

 Wikipediaによると、セロトニンは「serum(血清)とtone(トーン)に由来し、血管の緊張を調節する物質として発見・名付けられた。ヒトでは主に生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与する」。なるほど。それでよく眠れるわけか。

 寝る前にハチミツを摂取すると、脂肪燃焼が進んでダイエット効果があると書いているページもある。元々、寝ている間には脂肪が燃焼されるのだけれど、ハチミツにはそれを促進する効果があるそうだ。ま、ハチミツ食べるだけで痩せられると思ったら、大きな間違いですけどね。やはり食生活の管理と適度な運動が基本で、それに加えてハチミツ、ということだろう。

 ハチミツには成長ホルモンの分泌促進効果もあるそうなので、筋トレやっている人にも良いかもしれない。ハチミツって万能だな、と思う。

2015/11/12(木)「ラスト・タウン 神の怒り」

 「パインズ 美しい地獄」「ウェイワード 背反者たち」に続く完結編。ミステリマガジン11月号に絶賛のレビューがあったので、あわてて読んだ。3冊とも退屈はしなかったが、B級3部作という印象が抜けきれない。中身が薄いのだ。簡単なプロットに肉付けして作った感じ。キャラクターと描写にもっと書き込みがほしい。展開が単調に感じるのはアイデアが足りないからだ。

 希望が見えないラストなので取って付けたような笑ってしまうエピローグがある。エピローグの続きを期待する人もいるようだが、SFの知識とアイデアに乏しいこの作者には書けないだろう。このエピローグ、ほとんどジョーク、あるいははったりみたいなものだ。まさかまじめに書いてはいないだろうな、ブレイク・クラウチ。

 「駄作」や「プリムローズ・レーンの男」と同様にSFとミステリを組み合わせた作品で、そういうのがアメリカのエンタテインメント小説では受けているのだろう。

2015/11/08(日)FireTVのMiracast

 FireTVはMiracastに対応しているというので試してみた。シャープのスマホAQUOS Phone SHL25は何の問題もなくキャストできた。手順はFire TVのディスプレイミラーリングを使用するを設定した後、SHL25の設定→その他→ワイヤレス出力(Miracast)でOK。しかし、Surafece Pro2(Windows10にアップグレード済み)はダメ、Nexus10もダメだった。ディスプレイ(つまりFireTV)を検出できない。Nexus 7はやっていないが、ネットにダメだったという書き込みがある。パソコン画面をキャストできれば、WOWOWのメンバーズオンデマンドを見る時に便利かなと思ったが、ま、しょうがないですね。

 そのFireTV、LANにはルーターの子機と有線接続していたのだが、ネット接続が切れるようになった。無線接続のプリンタもパソコンとの接続が切れる。原因はFireTVの方ではなく、無線子機の方にあるようだ。FireTVを無線で接続したら切れなくなった。無線子機も5年近く使っているので、LAN端子にガタが来ているのだろう。そろそろ買い換え時か。

 amazonプライムビデオのコンテンツは毎月増えていて、外国映画は439本になった。スタート時は320本だったので1カ月余りで100本以上の増加。テレビ番組は486本で2倍以上になった。HuLuなど他の配信サービスと遜色なくなってきたと言えるのではないか。現在、主に見ているのは「ウォーキング・デッド」でようやく第4シーズンの8話まで。延々と続けられそうな話の作りになっていて、そのあたりはやはりテレビドラマだなと思う。

2015/10/29(木)アテローマ(粉瘤腫)

 4年ほど前から耳たぶの後ろに5ミリぐらいのしこりがあった。脂肪の塊かと思って、1回つぶしたが、しばらくすると、元の大きさに戻った。調べると、アテローマ(粉瘤腫)らしい。Wikipediaによると、「新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に溜まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称」。目立つ場所ではないので、放っておいたが、1週間ほど前から化膿して大きくなった。寝る時に横になって枕に当たると痛いので皮膚科に行ってきた。アテローマの患者はたいてい、化膿してから病院に行く人が多いそうだ。ま、そうでしょうね。

 医師に見せると、すぐに「アテローマ」との診断。「大きく腫れてるので切開して膿みを出します。耳が引っ張られて形が変わる場合があるので、本体を出す時には○○病院(某総合病院)の整形外科に行く必要があるかもしれません。紹介状は無料で書きます」とのこと。抗生剤で炎症を抑えてから手術かと思っていたが、すぐに切開ですか、そうですか。

 局所麻酔は「痛いですよ」と言われて覚悟したが、数回チクチクした程度でそんなに痛くはなかった。すぐに感覚がなくなった。切開されても何も感じない。切開してるのかどうかも分からない。10分ぐらいで終了。写真を見せてもらったら、白い膿みのほかに本体も取り出せたとのこと。総合病院に行く必要はないようだ。

 薬局で1週間分の抗生剤をもらって帰った。治療費は手術+膿みの検査料で3550円、抗生剤が670円だった。アテローマは放っておいても完治はしないので、化膿した(化膿するのが心配な)人は病院に行った方が良いです。

2015/10/24(土)「ロマンス」

 中盤、主人公の大島優子と大倉孝二が箱根の山中で車で道に迷うシーンがある。大倉は元々カーナビが嫌いで使わず、そのカーナビ自体、調子が悪いという設定。そんなのスマホのカーナビ使えばいいじゃん、と思ってしまう。山奥で電波が入らないのだろうか。

 宮崎キネマ館で開かれたトークショーでタナダユキ監督はロマンスカーのアテンダントは仕事中に携帯を携帯してはいけないことになっていると説明したが、それを映画の中で説明してくれないと、説得力がない。ここに限らず、どうも脚本に弱い部分が散見される。いくら母親から自殺をほのめかすような手紙が届いたからといって上司に連絡もせずに仕事を放り出していいものかとか、そんな深刻な状況なのにのんびり箱根観光なんかしてるなよとか、思えてくるのだ。監督によると、「予算はミニマム」だったらしい。脚本を練る時間もミニマムだったのだろうか。

 「百万円と苦虫女」(2008年)以来のタナダユキ監督のオリジナル作品。といってもプロットは向井康介(「もらとりあむタマ子」「ふがいない僕は空を見た」)で、それを監督が脚本化したそうだ。主人公の北条鉢子(大島優子)は小学校のころに両親が離婚。母親が男と頻繁に付き合うようになって高校卒業以来、母親とは会っていない。ロマンスカーのアテンダントをして優秀な成績だが、ある日、ワゴンから男が菓子を万引きするのを見つける。その男、桜庭洋一(大倉孝二)が駅で降りたところで逃げ出すのを鉢子が必死に追いかけているうちにロマンスカーは出発してしまう。桜庭は鉢子がゴミ箱に捨てた手紙を読んで、母親が自殺しそうだと判断。鉢子と一緒に箱根で母親を捜すことになる。

 大倉孝二の軽すぎる演技は少し気になるものの、背の高い大倉と大島優子が並んで立つシーンはまるでC-3POとR2-D2のようにコミカルな感じもあって面白い。大島優子は脇に回った昨年の「紙の月」ではいかにも若い女子の雰囲気をまとって悪くなかったし、今回も演技的には頑張っていると思う。しかし、この脚本ではやはり無理がある。前半は箱根観光みたいな描写に終始し、もしかしてこれは箱根の観光協会あたりが資金を出した観光映画ではないかと思えてくる。タイアップした施設のショットを入れる必要があったのだろうが、もう少しうまく見せたいところだ。

 タナダユキ監督は次作の上野樹里主演「お父さんと伊藤さん」(中澤日菜子原作)を編集中とのこと。原作のある作品なら前々作の「ふがいない僕は空を見た」のように脚本にも映画の出来にも期待して良さそうだ。