2018/03/21(水)「アナイアレイション 全滅領域」

 「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督、ナタリー・ポートマン主演に惹かれて見た。Netflixオリジナル作品ということになっているが、Wikipediaによると、アメリカと中国以外の全世界配給権をNetflixに(恐らくパラマウントとスコット・ルーディン・プロダクションズが)売ったのだという。当たり外れの多いNetflixオリジナル作品の中では当たりの方で、良い出来と思ったが、最初からオリジナルではなかったわけだ。

 原作はSF作家ジェフ・ヴァンダミアのサザーン・リーチ3部作の第1作。最近のSFには疎いのでこの原作もまったく知らなかった。いや、「全滅領域」というタイトルは書店で見かけた覚えがあるが、手には取らなかった。

 宇宙から飛来した物体の衝突によって謎の領域エリアXが出現する。監視機構サザーン・リーチに派遣された元米陸軍兵士で生物学者のレナ(ナタリー・ポートマン)は心理学者のヴェントレス(ジェニファー・ジェイソン・リー)、人類学者ソレンセン(ジーナ・ロドリゲス)ら4人とともに調査隊としてエリアXに入る。そこはGPSも電波も届かず、生態系が異様な変化を遂げ、拡大を続けていた。一行は沼地で巨大なワニに襲われる。ワニの歯はサメの歯のような特徴を持っていた。さらに謎の怪物に襲われ、隊員の1人が死亡する。隊員たちはこの領域から脱出を決意する。

 IMDbの評価は7.2、メタスコアは79。ラストに含みを持たせて終わるのは「エクス・マキナ」と同じだ。ただ、原作が3部作の第1作なので、きちんと完結しないのは当然とも言える。