メッセージ

2001年10月02日の記事

2001/10/02(火)「ブリジット・ジョーンズの日記」

 映画「プロポーズ」で「君の勝ちだ」と、ひねくれたプロポーズをするクリス・オドネルをうんざりした表情で見つめるレニー・ゼルウィガーを見たとき、この人はコメディエンヌなんだなと思った。ゴールディー・ホーンのようなというか、一番近いのはテリー・ガーのようなタイプのコメディエンヌ。とびきりの美人ではないが、憎めない等身大のキャラクターを演じたら、とてもうまい女優なのである。

 この映画はそんなゼルウィガーのコメディのセンスにぴったりだ。主人公のブリジット・ジョーンズは「体重61キロ、タバコ42本、アルコール30~40杯。何よりも10キロの減量、次にパンティーは洗濯カゴに。そして良識あるボーイフレンドを見つけること」と日記に書く、結婚を焦っている32歳。新年に実家で開かれたパーティーでバツイチの弁護士マーク(コリン・ファース)を紹介されるが、ダサいトナカイのセーターにがっかり。実はマークとは子どもの頃、裸で水遊びをしたらしいのだが、そんなことブリジットは覚えていない。タバコをふかし、二日酔いのふりをしてマークを幻滅させる。

 出版社に勤めるブリジットは上司でプレイボーイのダニエル(ヒュー・グラント)が気になっていた。ミニスカートで出勤したブリジットにダニエルは目をとめ、食事に誘う。司会を務めた(そして大失敗した)出版記念パーティーで、ブリジットは美人弁護士を連れたマークと再会。ダニエルからマークは大学時代の親友で、マークがダニエルの恋人を奪ったひどい奴であるとを聞かされる。その夜、ダニエルと結ばれたブリジットに甘い生活が始まるが、それもつかの間、やがてダニエルにはニューヨークにある本社に婚約者がいることが分かる…。

 映画はマークとダニエルの間で揺れ動くブリジットをコミカルに描いていく。30代の独身女性のけなげな努力(?)の実態はおかしいし、友人たち(独身女性2人とゲイ)のアドバイスやブリジットの一人暮らしの様子なども共感を呼ぶようなエピソードで綴られる。ヘレン・フィールディングの原作は世界23カ国でベストセラーとか。しかし、一番の魅力はキュートな笑顔のゼルウィガーだろう。いつもより太めだなと思ったら、この映画のために6キロ太ったそうだ。

 監督はこれまでドキュメンタリーやCM監督を務め、これが映画デビューのシャロン・マグワイア。細部の描写が行き届いているのは原作も映画も女性の視点で統一されているからだろう。結末は常識的なのだが、なかなかそれが見えない脚本(アンドリュー・デイヴィスとリチャード・カーティス)にうまさを感じる。クスクス笑って見られるロマンティック・コメディ。

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