2007/06/19(火) ハードディスク交換

 古いノートパソコンがディスクエラーで起動しなくなった。ハードディスクがクラッシュしたらしい。まあ、先日、コーヒーもこぼしたし、4年使っているし、無理はない。40GBのディスクだったが、どうせ交換するなら容量を増やしたいと思い、80GBを買ってくる。さっそくパソコンを分解し、ディスクを取り出し、新しいのに付け替えた。幸いリカバリディスクはあったので、4年も前のプログラムにリカバリするのは気が進まないなあと思いつつ、ディスクを入れる。しかし、何も起こらない。

 ウーム。そう言えば、CDドライブの調子も悪かったんだったか。試しにVine LinuxとKNOPPIXをダウンロードしてCDに焼き、CDドライブに入れて起動してみたが、何も起こらない。やっぱり壊れてるかと思いつつ、ハードディスクを再び、古いのに変えたら、起動した。ところが、リカバリディスクを入れると、Vineの起動画面が出てくる。つまり、電源を切って終了すると、どうもメモリーにそれまでの設定を書き込むらしい。

 何度か再起動しているうちにリカバリディスクの画面が出るようになったので、そこで電源を切り、新しいディスクに付け替え、リカバリを実行。リカバリ自体は40分ほどで終了したが、Windows Updateを行ったら、SP2を含めて100個ほどのアップデートプログラムがあった。気長に実行し、続いてVaioプログラムのアップデート。これもたくさんあるが、必要なものをいくつかアップデートした。これからいろいろソフトをインストールしなければならない。1日では終わらないので気長にやろう。

 デスクトップの方はメモリーを2GBに増やした。あまり動作は変わらないなあ。まあ、Vmwareとか使う時にメモリーを気にする必要がなくなっただけでもいいか。

2007/06/15(金) メモリー注文

 デスクトップのVAIOのメモリーを楽天に注文。現在、1GBだが、先日、Winkというデスクトップ画面をFLASHでキャプチャするソフトを使ったら、途端に処理が重くなったので2GBに増設を決めた。SONYの純正メモリー(512MB)はなんと5万円前後する。とてもそんなものは増設できない。楽天のショップで調べたら、トランセンド製のメモリーが1個5000円足らずで販売している。10分の1である。

 トランセンドのメモリーは4年ほど前、ノートパソコン(やはりVAIO)と富士通のデスクトップに増設したことがあり、この時は何も不具合はなかった。今回は大丈夫だろうか。

 メモリー増設で困るのは休止状態に必要なファイル(hiberfil.sys)のサイズも大きくなること。Cドライブの容量が残り少なくなっており、増設するなら、パーティション操作ソフトを使って広げておいた方がいいかもしれない。先日、不要なソフトを削除して150MBほど容量を広げたのだが、筆ぐるめのアップデートを行ったら、280MBほどアップデートファイルをダウンロードすることになった。筆ぐるめのファイルサイズは全体で1.7GBもあり、これは大きすぎるのではないかと思う。

2007/06/09(土)「スキャナー・ダークリー」

 @宮崎映画祭。フィリップ・K・ディックの原作「暗闇のスキャナー」を「恋人たちの距離」「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレイターが映画化。原作はディックのドラッグ体験を元にしたSFで、僕が学生時代に今はなきサンリオSF文庫から出ていた。その後、創元SF文庫に移り、現在はハヤカワ文庫に入っている。きらめくような傑作が多いディックの小説の中ではそれほどの傑作ではないと思うが、デヴィッド・クローネンバーグはこれに触発されて「スキャナーズ」を撮ったらしい。そのクローネンバーグの「裸のランチ」のような描写がこの映画にもある。

 映画は俳優の動きをトレースしたアニメである。こうした手法はラルフ・バクシの「指輪物語」が代表的な作品で、当時はロトスコープと言われたが、今では人の手ではなく、コンピュータでトレースするらしい。

 リンクレイターがこの手法を取ったのは現実と非現実の揺らぎを表現したかったからなのかもしれない。そうした揺らぎが映画ではうまく表現できていないのが残念な点で、前半は退屈というほかない。後半、ストーリーの形が見えてきて、映画は面白くなるけれども、ディックが描きたかったのはストーリーよりもドラッグ体験に裏打ちされた悪夢のような描写の方にあるだろう。アニメとしては技術的にも大したことはない作品で、このテーマなら人間とアンドロイドの関係を思索的に描いた押井守「イノセンス」の方が数段上と思う。

 ディックがよくテーマにしたのは本物と偽物(シミュレイクラ)という概念。「ブレードランナー」の原作の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」や「高い城の男」「ユービック」「流れよわが涙、と警官は言った」などなどこれをテーマにした作品が多い。これに現実の揺らぎという部分を含めると、「火星のタイムスリップ」や「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」なども広義のこのテーマに属する。

 この映画に欠けているのはそうした思索的な部分だろう。ディックの小説はしばしば現実が崩壊していくような感覚を味わわせてくれたが、映画はそこの表現が決定的に足りないのだ。ストーリーを語るよりも描写で観客を納得させることは難しい。人の容貌を判別できないように刻々と変わるスーツはいかにもディックらしいガジェットだけれども、映画は端的にアニメの技術が不足していると思う。あの下手なアニメも現実の崩壊感覚を表したつもりなのかもしれないが、表現としては褒められたものではない。

2007/06/08(金) @niftyのメール充実

 Webメールを見たら、容量が5GBに増えていた。無料で3GBのサービスも始めたという。容量はそんなになくてもいいのだが、外部メールの取り込みができるようになった点はメリット。niftyだけでメールが完結する。一番大きいのは携帯でメールが読めるようになったこと。これまでは有料サービスだったので、niftyに届いたメールをHotmailなどに転送設定して携帯で見ていたけれど、もう転送の必要はなくなった。

 こういうサービスを始めたということはYahoo!やHotmailなどの無料サービスに対抗する意味もあるのだろう。とりあえず、niftyの無料サービスで囲い込んでおけば、そのうち有料サービスに移行する人も出てくるのかもしれない。これでウィルスチェックも無料で付けてくれると、nifty最強だな。

 外部メールは当然のことながら、パソコンのメールソフトで受信もできる。ただし、ちゃんと外部メールを振り分けるフォルダを別に作っておかないと、混乱する。MLなどに返信したのに拒否されるとか、通信販売で登録アドレスと違うアドレスで送ってしまうとか。ついついやってしまいがち。もっとも、秀丸メールの場合はfromを書き換えられるので、大丈夫かも。メールのテンプレートに$(SetHeader,"from","hoge@foo.bar.ne.jp")$-などと書いておけば、hoge@foo.bar.ne.jpからのメールとして出すことができる。

2007/06/06(水)「ファイヤーウォール」

 面白いんだけど、パソコンの画面に流れる口座番号をFAXのスキャナ部品で読み取って、iPodに保存するというのは無理。複写部分と記録装置の間に解析装置が必要だろう。よく考えてある脚本なのにそこだけが気になった。普通にコンパクトなスキャナを使えばよかったのではないか。

 前半、追い詰められた主人公が後半、反撃に転じる。暴力とは無縁の主人公が3人も殺すというのを見ていて、なんとなくサム・ペキンパー「わらの犬」を思い出したが、年取ったとはいえ、ハリソン・フォードでは強くなってもあまり意外性がない。前半に暴力に弱いところを見せておいた方が良かっただろう。

 フォードは今年65歳だから、老けて見えるのは当たり前。過激なアクションを見ていると、年寄りのなんとか、と感じてしまう。個人的には「ワーキングガール」(1988年)の時に老けたと感じたが、あの時は46歳だったのだ。

 インディ・ジョーンズのパート4は大丈夫だろうかと心配になる。