2011/12/10(土)「ウッドストックがやってくる!」

 原題は「Taking Woodstock」。アン・リー監督。60年代のフラワー・ムーブメントの雰囲気をよく伝えていると思う。人の波が本当の波のように見えてくるシーンなどはドラッグの効果を表している。なぜ、アン・リーがこういう映画を撮ったのかと思ったら、主人公はゲイなのだった。といっても、アン・リー自身はゲイではないらしい。

2011/12/10(土)「ゲゲゲの女房」

 高層ビルがあったり、高圧線の鉄塔があったりするのは時代背景としてどうかと思う。公式サイトの制作ノートによると、「昭和30年代を“忠実”と“再現”に重点を置くのではなく“再現”しつつも、映画の表現として今の風景の中で昭和30年代を演じることの意味を大切にしました」とある。これは言葉で説明するのではなく、映画の表現として描くべきところだろう。貧乏をテーマにした内容は悪くない。痩せて貧相な宮藤官九郎はこうした役柄にぴったりだ。吹石一恵も良かった。