2016/06/18(土)118作品が200円

吉川英治全集 118巻合本版

 某ブログに「吉川英治全集・111作品」のKindle版へのアソシエイトリンクがあった。「三国志」や「宮本武蔵」など111作品がたったの200円。これは買わなきゃと思ったが、レビューに「新書太閤記」が途中までしか入っていないという指摘があった。「吉川英治全集 118巻合本版」には入っているという。7作品多いのに、これも同じ200円だ。どちらも40ポイント還元なので実質160円。なぜ、同じような全集が2つあるのか分からなかったが、とりあえず、こっちを1-Clickした。

 200円なのでポイントは使わなくても良かったのだが、1-Clickだと、ポイントで精算されてしまう。これだとポイントは付かないなと思ったら、なんとamazon、ポイントで払ってもポイントが付くのだった。驚くなあ。

 ところが、Kindleストアの吉川英治の作品の一覧を見ると、「三国志」も「宮本武蔵」も0円で販売(?)されていた。著作権が切れているので、0円でもおかしくはない。160ポイント払う必要さえなかったのだ。Kindle版の吉川英治作品は青空文庫のもので、収録作品の順番は青空文庫の作家別作品リスト:吉川 英治と同じだ。

 111作品は昨年12月発売で、118巻は今年3月発売。昨年12月には青空文庫への収録作業が111作品までで、その後追加された分をまとめて118巻として発売したのではないか。同じ全集に作品を追加すると、先に少ない方を買った人から不満が出るだろうから、別の本として発売したのだろう。同じような全集が2つあるのはそういう理由だと思う。青空文庫では収録作業中の吉川英治作品が62作品あり、そのうちこれを追加したKindle本も発売されるに違いない。

 合本だと、Kindleの中が散らからなくていいし、118冊を一気に検索できるというメリットはある。それにしてもamazonの価格の付け方は絶妙だなと思う。118作品が200円なら、よく調べないでポチる人は多いだろう。

【amazon】「吉川英治全集 118巻合本版」 「吉川英治全集・111作品⇒1冊

2016/06/04(土)キネマ旬報の定期購読料値下げ

 KINENOTEのメルマガで案内が来た。7月下旬号からのリニューアルに伴い、「学割を含む定期購読料を値下げ」するそうだ。以下のようになるとのこと。

●これまでの定期購読料金(税抜き)

半年(12冊)9,889円

1年(24冊)19,778円

2年(48冊)33,620円

3年(72冊)44,500円

学割(1年間のみ)15,822円

●これからの定期購読料金(税抜き)

半年(12冊)廃止

1年(24冊)18,360円

2年(48冊)32,640円

3年(72冊)42,840円

学割(1年間のみ)12,000円

 僕は毎年1年間の購読料金を払ってきたが、あらためて料金を見てみると、3年契約にした方が随分安い。キネ旬は1冊税込み918円。1年契約では現在1冊あたり891円。新料金は1冊あたり827円になるが、3年契約にすると、643円だ。これは3年契約にするしかないでしょう。

 キネ旬を最初に買ったのは40年ほど前で、その頃の価格は1冊500円だった。当時購読していた「ロードショー」(休刊した)より小さく薄い(記事量は多かったが)のに価格は100円か200円近く高かった記憶がある。新料金の学割は1冊あたり税込み540円になる。40年前と同じぐらいの価格設定というのは大盤振る舞いと言って良い。学生の皆さん、購読してください。といっても、学生にとって一度に1万2960円の支払いは安くないよなあ。

 キネ旬を毎号欠かさずに買うようになったのは1978年から。郵送で定期購読するようになって20年ほどになると思う。最近は定期購読者へのサービスが向上した気がする。先日は「午前十時の映画祭」のプログラムをもらったし、アンケートに答えて「表紙でふりかえるキネマ旬報」と「キネマ旬報ベスト・テン個人賞60年史1955-2014」をもらった。プレゼントに応募して5000円の図書カードが当たったこともある。プレゼントの当選確率が高いということは応募者が少ない=定期購読者もそんなに多くない、ということになるんだろうか。キネ旬に限らず、雑誌も本も売れない時代なので、値下げは少しでも購読者を増やすためなのだろう。

 気になるのは7月下旬号からのリニューアル。長い映画評の「読む映画」が5月下旬号で終わってしまってがっかりしたが、こういう軽い方向へのリニューアルは勘弁してほしいと思う。映画評はある程度長くないと面白くない。