2021/02/23(火)コードレス電話機買い換え

 9年余り使っていたファクス付き複合機(ブラザー製MFC-J955DN)が壊れた。紙詰まりのエラー表示が出てプリンタが使えない。いくら探しても紙は詰まっていない。もう寿命なのでしょう。電話部分は異常ないのでしばらく使っていたが、ずーっとエラー表示が出ているのも気になるので買い換えた。もはやファクスは不要だから、Panasonicの普通のコードレス電話機(VE-GD37DL-S)にした。

 ポイントは迷惑電話防止機能で、0120や0800から始まる番号の電話は着信拒否ができる(ナンバーディスプレーサービスが必要)。番号非通知や公衆電話からの電話も拒否できるが、公衆電話は家族が外からかけてくる場合があるかもしれないので、これは拒否していない。このほか、迷惑電話を第三者に聞いてもらう「迷惑電話相談」機能もある(個人的には不要)。

 留守番電話のメッセージは「ただいま電話に出ることができません」と流れる。「留守にしています」と流すと、空き巣に狙われるからだろう。

 設置して10日ほどになるが、ほとんど呼び出し音が鳴らない。これは迷惑電話を撃退しているのか、かかってきていないのか分からない。ログを残す機能があっても良さそうなものだが、まあ不要なのでしょう。

 製品を探す際に思ったのは選択肢が少ないこと。中国製を除くと、Panasonicかシャープの製品しかなかった。携帯電話の普及で家電(いえでん)って需要の少ない製品になっているようだ。僕がいつも利用する散髪屋さんの予約電話も家電を廃止して携帯電話になったものなあ。

 日本で営利誘拐など電話を使った犯罪が成立しにくくなったのは電話での身代金要求がほぼ不可能になったためもあるのだろう。映画「太陽を盗んだ男」(1979年)では犯人(沢田研二)がかけてくる公衆電話の場所を特定するために他の電話を一時的にすべて使えなくするという無茶な方法を取らなくてはならなかったが、今は瞬時にたどり着けるのでしょう。第一、公衆電話が激減していますからね。詐欺電話もナンバーディスプレー契約や録音宣言機能でほとんど撃退できると思う。

 書いていて、ふと思ったのだが、「新世紀エヴァンゲリオン」のヤシマ作戦は他の電話を使えなくするというのを電力に置き換えたものではないのか。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で「太陽を盗んだ男」の音楽を使っていたぐらいだから、庵野秀明はこの映画を相当に好きだったのだろう。発想のヒントになった可能性は大きいと思う。

 ここで追記しておくと、自分の「破」の映画評を読み返したら、「(「太陽を盗んだ男」の音楽は)絵コンテとイメージボードを担当した樋口真嗣の趣味なのだという」と書いていた。すっかり忘れていました。