2022/02/11(金)配信で見られる2022アカデミー賞候補作

アカデミー賞のノミネート作品のうち、動画配信サイトの見放題で見られる作品を調べてみた。以下の通りです。かっこ内はノミネート部門。
【Netflix】
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(作品賞ほか)
「ドント・ルック・アップ」(作品賞ほか)
「tick,tick…BOOM! チック、チック…ブーン!」(主演男優賞ほか)
「ロスト・ドーター」(主演女優賞ほか)
「Hand of God」(国際長編映画賞)
「ミッチェル家とマシンの反乱」(長編アニメ映画賞)
「ことりのロビン」(短編アニメ映画賞)
「オーディブル 鼓動を響かせて」(短編ドキュメンタリー賞)
「私の帰る場所」(短編ドキュメンタリー賞)
「ベナジルに捧げる3つの歌」(短編ドキュメンタリー賞)

【ディズニープラス】
「タミー・フェイの瞳」(主演女優賞ほか)
「クルエラ」(メイクアップ&ヘアスタイリング賞)
「あの夏のルカ」(長編アニメ映画賞)
「ミラベルと魔法だらけの家」(長編アニメ映画賞)
「ラーヤと龍の王国」(長編アニメ映画賞)
「シャン・チー テン・リングスの伝説」(視覚効果賞)
「フリー・ガイ」(視覚効果賞)
「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」(長編ドキュメンタリー賞)

【amazonプライムビデオ】
「愛すべき夫妻の秘密」(主演男優賞ほか)
「星の王子ニューヨークへ行く2」(メイクアップ&ヘアスタイリング賞)

【WOWOWオンデマンド】
「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」(長編ドキュメンタリー賞)
「フリー・ガイ」(視覚効果賞)

2022/02/08(火)「ウエスト・サイド物語」のキャプテン・マーベル

 スピルバーグ版の公開に備えてU-NEXTで「ウエスト・サイド物語」を見ていたら、アメコミを読んでいるジェット団の青年のセリフで「キャプテン・マーベル」が「マーヴェル船長」と訳してあって、あれれと思った。近年付けた字幕ではないのだろう。U-NEXTは字幕担当者を表示しないので、2014年にWOWOWから録画したものを確認したら、字幕担当は菊地浩司さんだった(U-NEXTが菊地さんの字幕をそのまま使っているかどうかは分かりません)。
「ウエスト・サイド物語」でキャプテン・マーベルに言及する場面

 間違いをどうこう言うよりも、61年前の映画のセリフに出てくるほど「キャプテン・マーベル」が一般的だったことの方を驚くべきなのかもしれない。

 これで納得していたのだが、調べてみると、マーベル・コミックの「キャプテン・マーベル」が出版されたのは1967年らしい。となると、1961年の「ウエスト・サイド物語」で言及されるキャプテン・マーベルは僕らが知っているキャプテン・マーベルとは別人ということになる。

 Wikipediaを見ると、キャプテン・マーベル (DCコミックス)という項目があった。なんと、DCにもキャプテン・マーベルがいたのだ。「シャザムとしても知られている架空のスーパー・ヒーロー」とある。2019年に映画化されたあの「シャザム!」ですね。初登場は1940年。この時はフォーセットコミックスから出版され、その後、1970年代にDCが版権を獲得したそうだ。「この時マーベル・コミックが社名などでマーベルを商標登録していたため、『キャプテン・マーベル』の使用を避け『Shazam!』に改題された」とのこと。

 だから、「ウエスト・サイド物語」の字幕は「マーヴェル船長」を「キャプテン・マーベル」に直すと誤解の元になるので、「シャザム!」と意訳した方が良いです(……ダメです、61年にはまだシャザムじゃなかったから)。

「ウエスト・サイド物語」のブルーレイがamazonでは1400円だった。買いたくなるなあ。