2005/07/21(木)「逆境ナイン」原作
映画は甲子園県予選優勝で終わったが、原作では甲子園優勝まで。といっても、甲子園の場面は第6巻だけで、県予選がこの漫画の中心にあることに違いはない。
映画との細かい違いは野球部監督はセパタクローの選手ではなく、日の出商業との県予選決勝は112-0ではなく、112-3だった、など。映画の脚本はスラップスティックとして組み立てるために、原作のギャグのおいしいところを拾っている感じ。しかし、うまいまとめ方だと思う。映画でちょっと疑問に思ったのは、主人公の不屈闘志が県予選の試合を放棄して遊園地でデートするシーン。これは原作ではちゃんと理由が用意してあった。ただ、これがいかにも後付けの理由。作者は「あとがき漫画」でこのあたりの展開は「逆境だった」と書いている。