2018/04/28(土)10インチタブレットと読み放題サービス

 amazonのFire HD8がサイズ的に使い勝手が良いので、次に買うAndroidタブレットも8インチにしようと思っていたが、雑誌読み放題サービスの楽天マガジンに入ったら、雑誌を読むにはやっぱり画面が大きい方が良い。本は8インチ、雑誌は10インチがジャストサイズだと思う。ただしAndroidの10インチタブレットは選択肢が少ない。スパイウェアが入ってるとか、いろいろと良くない噂を聞く中国のメーカーを排除すると、日本のメーカーではNECぐらいで、価格競争力を考えると、台湾のASUSには勝てない。というわけでASUSのZenPad 10を買った。

 価格が2万円前後なので、いたって普通のタブレットだ。大きな満足もない代わりに不満もない。当たり前だが、amazonのFireタブレットでは使えないアプリが普通に使えるのが嬉しい。Fireタブレット用のアプリの場合、Radikoはエリアフリーに対応していないし、PanasonicのMedia Accessもないなど使えないアプリが多いのがストレスになるのだ。

 おっ、と思ったのはブルーライト軽減フィルターがあること。ブルーライトカット(Blue Shade)はamazonタブレットだけかと思っていた。Blue Shadeは画面が赤っぽくなるのに対して、これは少し黄色っぽくなる感じだ。あると便利なスクリーンミラーリング機能は設定の「無線とネットワーク」→「もっと見る」→「Play To」でできる。Panasonicの4Kテレビとすぐにつながった。

 amazonのタブレットには当然のことながら、楽天マガジンとdマガジンのアプリはない。まあ、ライバルのアプリには対応しないのでしょう(その割にNetflixやHuluなど動画配信サービスのアプリがあるのは不思議だ)。楽天マガジンは月額380円(年払いだと3600円)。200以上の雑誌が読めてこの価格なら、コストパフォーマンスが高いと思う。雑誌の記事すべてが読めるわけではない(読める雑誌もある)が、これで十分という感じ。普段なら絶対読まないであろう雑誌も定額なら読んでみようかという気になる。お陰で「TARZAN」が男性向けの健康雑誌であることを初めて知った。自分には関係ない雑誌と思って、これまで書店で手に取ることもなかったのだ。

 読み放題サービスの有用さが分かったのでamazonのKindle Unlimitedの30日間無料体験も始めてみた。これは個人的にはまるでダメだと思う。和書12万冊と言いながら、読みたい本がないのだ。ミステリー・サスペンス・ハードボイルドのジャンルを見ると、数が少ない上に有名作家の作品はまったくない。SFも同じ。投資・金融・会社経営ジャンルも同じ。このサービス、売れない本を少しでも活用するためのサービスなのではないかと思えてくる。これぐらいの品ぞろえで980円は高すぎる。Primeリーディングで十分だ。

 ASUS ZenPad 10のカバーはこれにした。

2018/04/01(日)新社会人向けの「お金で損しないシンプルな真実」

 経済評論家の山崎元さんの新著「お金で損しないシンプルな真実」はサブタイトルに「人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい」とある。今月から新社会人となる長男に読ませるのに最適と思って買ったが、先に読んだ。

 3章に分かれていて、第1章「人生とお金で大事なことをざっくりおさえよう」、第2章「お金は、だまされずにじっくり増やそう」、第3章「未来のお金とどう付き合うか」。内容はこれまでの山崎元さんの本と大きく変わるところはない。それでも山崎さんの本を読みたくなるのは内容がいつも明快であることに加えて、自分の投資法が間違っていないか時々確認したくなるためだ。

 その意味では運用に関することをまとめた第2章が参考になる。投信選びで手数料が重要なのは言うまでもないが、どれぐらいの手数料を想定すれば良いのか。本書には「手数料0.5%以上は『取られすぎ』だと判断する」(147ページ)とある。さらに165ページには「運用管理手数料(信託報酬)が年率0.3%を超えるものはすべて『地雷』です」とあって驚いた。0.3%以上が地雷となると、僕が保有している投信の多くは地雷になってしまう。

 保有している投信は12本で、これはいくらなんでも多すぎる。3、4本にまとめたいと思っていて、手数料の高いものから売却していくつもりだ。ただし、手数料は高くてもリターンがとんでもなく高い投信もあって悩ましい。例えば、アクティブ型投信の「ひふみプラス」の場合、手数料は年率1%程度と問題外の高さなのだけれど、リターンも高くて(僕の場合)234%と、破格に高いレベルになっている。これは日本株が安い時に積み立てを始め、ここ2年ほどは積み立てをストップしているためもある。買い続けていれば、株価の上昇にともなって購入単価も上がり、リターンは相対的に低くなっていただろう。

 これほどリターンが高いなら、1%程度の手数料がなんだという気になってくる。もちろん、このリターンの高さが今後も続くとは限らない。アクティブ投信がインデックス投信に勝ち続ける例は少ないということも分かっている。しかし投資額がポートフォリオのメインにならない範囲であるなら、保有しておいて悪いわけではないだろう。

 などと、いろいろ考えながら読める本だ。200ページ足らずの本なのでサラッと読める。新社会人のほか、これから投資を始めたい人、僕のように投資法を確認したい人にも向いているだろう。