2012/03/31(土)「アジャストメント」

 あまり評判がよくなかったが、僕は面白く見た。IMDBの評価は7.1。まあ、そこそこ面白いということか。昨年買っておいた原作を見た後に読んだ。これはフィリップ・K・ディックらしい話で、現実の裏側にあるものを見てしまった主人公の話。現実を望まれる方向に調整するというプロットは同じだが、調整の仕方はまったく異なり、現実をいったん壊した後に再構成する。主人公はその調整現場にちょっとした手違いで遭遇し、会社のビルや同僚が灰のように崩れる場面を見てしまう。再構成されたものは以前とどこか違う、というのがディックらしい。

 映画の方は調整チームが主人公(マット・デイモン)の恋を妨害する。主人公は大統領になり、世界平和を実現する運命だが、恋が成就してしまうと、それがかなわなくなる。男子トイレで出会った恋人役にエミリー・ブラント。映画はラブストーリーで、調整チームの妨害はラブストーリーには付きものの愛する2人の間に起きる障害の役割に当たる。男子トイレの場面のブラントがハッとするするほどきれい。これなら主人公が一目惚れするのも無理はない。

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