2006/11/15(水)「岸辺のふたり」

 2001年のアカデミー短編アニメ賞を受賞した8分間の作品。監督はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット。

 原題は「Father and Daughter」。父親と小さな娘が自転車で岸辺にやってくる。父親は娘をギュッと抱きしめた後、一人でボートに乗ってどこかへ行く。娘は毎日毎日、何年も何年も自転車で岸辺を訪れ、父親が帰ってくるのを待つ。やがて娘は成長し、結婚し、子どもが生まれ、年老いる。そして、ある日…。

 少女の人生を8分間に凝縮させたモノトーンの詩的な作品。セリフはない。「クレヨンしんちゃん

 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」で「今日までそして明日から」をバックに描かれる自転車のシーンをなんとなく思い出した。

 この作品だけで感動するというよりも、ここからインスパイアされることで感動する作品なのではないかと思う。