2014/10/27(月)「キャリー」(2013年)

 教室の中でキャリーとトミーの両方にピントを合わせたパンフォーカスやクライマックスのスプリット・スクリーンなどギミックに満ちたデ・パルマ版に比べると、映像が普通すぎる。ジュリアン・ムーアとクロエ・グレース・モレッツの親子は旧作のパイパー・ローリー&シシー・スペイセクに比べてネームバリューで負けているわけではない(むしろはるかに勝っている)が、適役とは言えないだろう。

 その周囲の俳優たちもどうにも物足りない。なんせ、旧作はジョン・トラボルタ、ナンシー・アレン、ウィリアム・カット、エイミー・アーヴィングという直後からスターになっていった俳優たちが共演していたのだから比較にならないのだ。なにより見劣りするのは音楽でピノ・ドナジオの音楽がいかに素晴らしかったかを痛感させられる。

 キンバリー・ピアース監督なら女性の視点で物語を語り直せるかと少しだけ期待していたが、そんな部分もなく旧作をなぞるだけに終わったのは大いに残念。リメイクの意味がさっぱり見えてこない出来だった。

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