2012/01/04(水)「冬の小鳥」

 描かれる韓国の70年代の子供たちの姿は「クロッシング」の北朝鮮の子供たちに比べれば、まだ幸せだが、映画の作りはこちらの方が上。へたなセンチメンタリズムに陥らないところがいい。ウニー・ルコント、名前を覚えておくべきだろうが、自伝的な作品だった第1作だったからうまくいった可能性もある。2作目にどんな映画を撮れるのかは未知数だと思う。「クロッシング」はベタな展開で社会派の視点が希薄なのが惜しかった。