2002/11/25(月)「ハリー・ポッターと秘密の部屋」

 ホグワーツ魔法学校で2年目に入ったハリー・ポッターとハーマイオニー、ロンの3人が学校にある秘密の部屋を巡って冒険を繰り広げる。キャラクターの紹介は前作で終わっているので、早く本筋を展開させればいいのに、秘密の部屋がメインになるのは中盤以降。それまでは前作の繰り返しみたいな描写が多い。中盤のクモやヘビが出てくるあたりからSFXが多くなり、それなりに見せるが、話自体はなんというか、簡単ですね。このあたり、原作が童話であることの限界のようだ。

 よく分からないのはなぜハリーにもっと活躍させないのかということ。いや、もちろん、事件を解決するのはハリーの力なのだが、特に能力的に優れた部分は見当たらないのだ。ヒーローがヒーローたり得ていないところが、大いに不満。なぜ周囲がハリーを英雄視するのかよく伝わってこない。これは端的に脚本のミスではないのか。

 目新しさが減った分、前作よりも面白みには欠ける。幼稚で他愛ない話と出来そのものはあまり良くないSFXだけで、どうしてこんなに支持されるのか疑問だ。もう一つ分からないのはハーマイオニーをはじめ数人が○○にされる場面を描いていないこと。この映画のSFXなら難なくできると思うが、一様に終わった後の描写しかない。一つには敵の正体を見せたくなかったからなのだろうけれど、描写はどのようにでも出来ると思う。

 監督は前作に続いてクリス・コロンバス。大きく失敗はしてはいないが、成功もしていないといういつも通りの演出である。大人のファンタジーとしてはやはり「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」を待つしかないか。ダンブルドア校長役のリチャード・ハリスは先日亡くなった。遺作はこの映画ではなく、来年、もう1本公開予定作品があるようだ。「ジャガーノート」(1974年)のカッコ良さにしびれた者としては、おじいちゃん役はあまり見たくなかった。

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