2014/05/06(火)Discover Pro

Discover Pro

 予定より2カ月早くゴルフ7が2日に納車された。一般的な装備(バイキセノンヘッドライト+Discover Proパッケージ)だったので、他のディーラーと交渉して先に取り寄せることができたらしい。さっそく3-5日に福岡まで往復し、約700キロ走った。このうち高速道路は600キロほど。最高出力が140馬力では少し物足りないかなと思っていたが、170馬力のGT-TSIと比べて遜色なかった。250Nmの最大トルクが効いている。

 高速を走っていて便利だったのはアダプティブ・クルーズコントロール(ACC)で、いったんオンにすると、アクセルもブレーキも踏む必要がない。先行車の速度にぴたりと追随し、適当な車間距離を保ってくれる(車間距離の設定は近い、やや近い、中間、やや遠い、遠いの5段階)。高速であまり追い越しをかけず、90-100キロ程度で巡航する僕のようなタイプにはとてもありがたい機能だ。ACCの設定速度の変更はステアリングにあるボタンからできる。レーンキープアシストシステムが働いているので、車線をはみ出しそうになったら補正してくれる。自動運転までもう少し、というところだ。もっとも、ACCは先行車の急ブレーキには対応していないから注意は必要だ。

 途中で1時間ほど渋滞に巻き込まれたが、燃費はリッター18キロだった。メーカー発表のJC08モードは19.9キロだから、まずまずか。運転していて、おっと思ったのは緩やかなカーブが連続する長い下り坂でエンジンの回転数が急に上がったこと。マニュアルでシフトダウンしたわけではない。一度だけならまだしも二度あったので、エンジンブレーキをかけるため自動でシフトダウンする仕組みを備えているのだと思う。坂道でブレーキを踏み続けるのは危険なので、それを回避しているのだろう。

 Discover ProはカーナビのほかAV機能(テレビ、ラジオ、DVD、CD、SDカード)と車両情報表示、ハンズフリーフォン(BLUETOOTH接続)など。音楽ファイルを取り込めるスペースは12GB程度で3000ファイルまでの制限があるようだ。CDからの録音とSDカードからの取り込みの両方をやってみた。CDからWAVで録音すると、ファイルサイズが大きくなるし、表示される曲名がファイル名になってしまう。MP3に変換してIDタグを入れ、SDカードから取り込んだ方がいいようだ。写真はamazonのMP3ダウンロードで購入した「アナと雪の女王」日本版サウンドトラックを再生しているところ。ダウンロード購入のものはこんな風にジャケット写真も表示できるのでいい感じだ。スマホに入れた音楽はBLUETOOTH接続で聴ける。曲名は出ない。僕はラジオNIKKEIを聴くことが多いので、BLUETOOTHは音楽よりもラジオを聴く際に使うことが多くなるだろう。

 ラジオもテレビも受信できる放送局を自動で表示する。テレビは起動ボタンがなく、メニュー画面から選択しなくてはいけないのが難点。走行中は画面表示ができないので、こういう仕様にしたのかもしれない。TVキャンセラーは販売されているが、27,000円もする。一度プログラムを書き換えるだけで、この価格は高いと思う。

 肝心のカーナビ機能はまずまず。「左折専用レーンがあります」など余計なアナウンス(設定でオフにできる)がある割に、必要なアナウンスがなかったりする(一度、道を間違えた)。カーナビのデータは3年間は無料で更新できるそうだ。

 ちなみに、例えばCar Watchには「エアコン操作部の下のハッチを開くとオーディオの外部入力、USBポートがある」と書いてあるが、僕の車にはiPhone用のドックコネクタしかない。初期のバージョンと変わったのだろうか。Discover Pro非装着車にはあるのかもしれない。いくらiPhoneのシェアが(日本では)約7割もあるとはいえ、Android派にとってあまりと言えばあまりの仕打ちじゃないでしょうか。ま、スマホの充電はシガーソケット(ただし、タバコに火はつけられない。単なる電源)からできるので支障はないんですけどね。