2010/07/15(木)Mu P8
買ってきた。ダホンの折りたたみ自転車。折りたたむと小さいが、車のトランクに入れると、けっこう大きい。走った後に入れると、トランクが汚れるだろうから、キャリーバッグは必須かな。キックスタンドとベルは附属していた。ダホンのロゴが入った裾バンドも。ライトが必要なので、安いのを買う。といっても夜はあまり走らないだろう。ついでに雨の日も走らないから泥よけも不要。だいたいスポーツバイクには似合わないし、重くしたくもない。雨上がりに走るときのために、折りたたみ式のフェンダーがあるらしい。それを買っておくといいかもしれない。
あと必要なのはフランス式に対応した空気入れ、サイクルコンピューター、鍵などか。荷台はもちろんないので、メッセンジャーバッグを楽天に注文した。まあ、いろいろと必要ですね。
DAHONの正しい乗り方講座を参考にして、サドルの高さを調節し、さっそく家の近所を走ってみる。軽い。ママチャリとは大違い。坂道も楽々だ。しかし、少し乗っていると、お尻が痛くなる。乗り方が悪いのか。体重はお尻だけでなく、腕でも支えなくてはいけない。そうしているつもりだが、やはり痛くなる。慣れの問題だろうか。
小径車といえども、すいすい走り、スピードはけっこう出る。快適だ。15分ほど走って家に帰ったら、途端に汗が噴き出した。これでは通勤は無理。涼しくなってからにしよう。
auのRun & Walkは自転車のエクササイズにも使える。これまではウオーキング専門だったので無料のライト会員だったが、自転車が使えるベーシック会員に入った(月額105円)。明日の朝、犬の散歩を短めにして走ってみるつもりだ。
2010/07/08(木)「ロストクライム -閃光-」
「プライド 運命の瞬間」以来12年ぶりの伊藤俊也監督作品で、3億円事件を題材にしたサスペンス。永瀬隼介の原作「閃光」を長坂秀佳と伊藤監督が脚色している。話自体は悪くないと思うが、至る所に演出の細かい齟齬がある。それが集積して映画全体として面白みに欠ける作品になってしまった。12年間のブランクが悪い方に影響したのか。といっても、僕は伊藤俊也の作品に思い入れはないし、面白いと思った作品も少ない。相性とかそういう問題ではなく、この人、テクニックはあまりないと思う。社会派の監督でもなく、「さそり」のようなシャープなB級作品に本領を発揮するタイプなのだろうと思う。
隅田川で絞殺死体が発見される。定年を2カ月後に控えた刑事滝口(奥田瑛二)は捜査メンバーに名乗りを上げる。コンビを組むのは若手の片桐(渡辺大)。滝口が事件に関心を持ったのは殺された男葛木が3億円事件の重要容疑者の1人だったからだ。1968年12月10日、偽白バイ警官が現金輸送車から3億円を奪った事件。既に公訴時効が成立したが、滝口をはじめ警察関係者は当時、複数の犯人グループを突き止めていた。それなのになぜ、逮捕しなかったのか。映画は事件の真相を徐々に明らかにしながら、現在もなお、3億円事件の深層を隠蔽しようとする警察上層部と事件に絡んだ連続殺人を描いていく。
現在の連続殺人が過去の事件につながっていくというのはミステリでは極めてよくある設定。この映画(原作)も、そのスタイルを踏襲している。事件の真相に驚きはなく、警察の隠蔽の理由も説得力を欠く。そう思えるのは映画に力がないからだろう。ドラマの構築が弱いのだ。
奥田瑛二の演技は僕には全然うまいとは思えない。渡辺謙の息子、渡辺大は色に染まっていないのが良いところだろうが、、主役を張るほどの貫録はない。他のキャストはかたせ梨乃、宅麻伸、中田喜子、烏丸せつ子、夏八木勲ら。これは70年代の映画か、と思えるような布陣だが、68年の事件を題材にしているため、というよりは監督の趣味なのではないかと思う。かたせ、中田にはそれぞれラブシーンがあるが、どちらも不要に思えた。