2004/09/29(水) 台風21号接近

 今月3個目。3個とも同じ時間帯に接近してくれる。出勤時間帯と重なるので、困るんですよね。ま、今回は勢力がやや弱い(といっても“強い台風”)ので16号、18号の時ほど大変ではないみたいだが。

@nifty 固定IPサービス開始

 ようやく始めるのか。初期登録費用5,000円、月額料金2,650円。2,000円程度なら考えてもいいが、少し高い。といっても専用レンタルサーバーを借りるとなると、これよりずっと高い。さくらインターネットの場合、月額6,800円だ。FAQを見ると、固定IPに対応した独自ドメインは別に取得する必要があるとのこと。

FEATHER2004D

 MTVX2004が特定のマザーボードでフリーズする現象の対策を施したドライバ。1カ月前に出ていたのか。さっそくインストール。暫定版とあるが、快調に動くようになった。デザインも少し変わっている。

e.Typist v.10.0をインストール

 きょう届いた。とりあえず、インストールしただけ。こちらもインターフェースが前バージョンとは変わった。

2004/09/26(日)PowerProducer

 子どもの運動会で写真を100枚ほど撮った。ニコンD70に望遠ズームを付けての撮影だったが、一眼レフの良さを再確認しましたね。連写が何枚でもできるし、書き込み時間がストレスにならない。シャッターチャンスも逃さない。コンパクトデジカメで撮った去年とは大違い。

 今年はビデオを撮らなかったので、DVDにスライドショー形式で焼くことにする。デジカメde同時プリントはCDにしか焼けないので、PowerDirector3で写真100枚を入れ、タイトルとBGMを編集してmpeg2を作成。書き込みボタンを押すと、PowerProducerが起動する。メニューを見たら、なんだ、スライドショーの作成というのがある。最初からこれを使えば良かったのだ。

 で、再度、PowerProducerだけでスライドショーDVDを作ってみる。操作は簡単。VOBファイルを作るのは同じなので、非力なパソコンではエンコードに少し時間がかかるが、オリジナルの写真も一緒にDVDに入れられるし、スライドショーの効果もいろいろできる。僕が使っているのはPowerDirector3に付属するPowerProducer2 Expressだけど、けっこういいソフトですね、これ。

XSL書き換え  tDiaryは日記にタグを記述した場合、Pタグを入れた方がソースの見通しが良くなる。ただ、冒頭にPタグを入れると、今使っている自作のXSLスタイルシートでは、スペース以下を抽出するように指定してあるため、RSS(index.rdf)から本文が抽出されず、何も表示されなくなる。で、ちょっと書き換えて、該当部分を以下のようにした。
   <xsl:template match="rss:item">
  <div class="section">
       <xsl:value-of select="dc:date"/><br/>
       <strong><xsl:value-of select="rss:title"/></strong><br/>
       <a href="{rss:link}"><xsl:value-of select="rss:link"/></a><br/>
  <div class="descr">
     <xsl:choose>
       <xsl:when test="contains(content:encoded,'<p>')">
         <xsl:value-of select="concat(substring(substring-after(content:encoded,'>'),0,200),'...')"/>
       </xsl:when>
       <xsl:when test="string-length(content:encoded) >= 200">
         <xsl:value-of select="concat(substring(substring-after(content:encoded,' '),0,200),'...')"/>
       </xsl:when>
       <xsl:otherwise>
         <xsl:value-of select="substring-after(content:encoded,' ')"/>
       </xsl:otherwise>
     </xsl:choose>
     </div>
     </div><br/>
  </xsl:template>
 付け加えたのは<xsl:when test="contains(content:encoded,'<p>')">以下の3行。言うまでもなく、XSLスタイルシートの中ではタグは使えないので<p>などは実体参照で書く必要がある。

2004/09/25(土)「アイ,ロボット」

「アイ,ロボット」パンフレット昨日見た。「ダークシティ」のアレックス・プロヤス監督がアイザック・アシモフのロボットシリーズにインスパイアされて撮ったSF。ジェフ・ヴィンターの“Hardwired”という脚本が基になっており、これにアシモフの「われはロボット」や「鋼鉄都市」などを組み合わせたという。ロボットが犯人とみられる殺人事件によって始まり、ロボット工学三原則をメインにしたプロットから、アクションたっぷりのスケールの大きな話に展開していく。この脚本の完成度が高い。知的なプロットであるばかりでなく、ミステリとしても良くできており、しかも大衆向けの視線をずらしていないので、同じような展開を見せた押井守「イノセンス」より分かりやすい。ロボットのVFXはレベルが高いし、ロボットを嫌悪する主人公のキャラクターも彫りの深いものになっている。しっかりしたSFになっている点でここ数年のSF映画では最も充実感があり、数少ないロボットテーマのSF映画に限れば、スピルバーグ「A.I.」など軽く越えてこれがベストだろう。

三原則とは言うまでもなく、

1.ロボットは人間に危害を加えてはならない
2.ロボットは人間から与えられた命令に服従しなければならない
3.ロボットは第1条、第2条に反する恐れのない限り、自分を守らなければならない

の3項である(ポール・バーホーベン「ロボコップ」では独自のものに置き換えて使ってあった)。アシモフの小説ではこれに矛盾する状況が現出し、ミステリ的に展開されることが多い。アシモフはミステリ方面でも評価の高い作家で、「黒後家蜘蛛の会」シリーズなど非SFのミステリもある。

「アイ,ロボット」も三原則との矛盾が発端となる。2035年のシカゴ、ロボット工学の権威であるラニング博士(ジェームズ・クロムウェル)がビルから転落死する。博士の死の状況から刑事のスプーナー(ウィル・スミス)は他殺を疑う。その第一容疑者がUSロボティクス(USR)社の新型ロボットNS-5のサニーだった。サニーは逃走するが、警察によって署に連行される。スプーナーの尋問に対し、サニーはロボットが持つはずのない怒りの感情を見せた。サニーはラニング博士によって感情回路をインプットされたユニークな存在らしい。警察はサニーの犯行と断定。しかし、ロボットに殺人罪は適用されないと主張するUSR社の社長ロバートソン(ブルース・グリーンウッド)によって、社に連れ帰られ、廃棄処分を受けることになる。USR社はそれまでのNS-4型に代わって、NS-5型の量産を進めていた。世界中に2億体のNS-5が送り込まれていく。スプーナーはNS-4型のロボットが格納された地域で、NS-5がNS-4を破壊している光景を見る。そして大量のNS-5たちが人間に対して反乱を起こし始める。

三原則があるのに、なぜサニーは博士を殺せたのか、なぜ博士はサニーをユニークな存在にしたのか、なぜロボットたちは反乱を起こしたのか、その背後にいるのは誰なのかという謎を散りばめつつ、ストーリーは進行する。加えて、主人公スプーナーにも三原則を頑固に守ったロボットに絡む哀しい過去がある。スプーナーはロボットを毛嫌いし、アナログな生活を送っている男なのである。さまざまな状況をタイトにまとめ、ユーモアを織り込みつつ映画を作り上げたプロヤスの演出は見事で、つくづくSFを分かっている監督だなと思う。

プロヤスは「アイ,ロボット」に飽きたらず、純粋なアシモフ作品を映画化したい希望を持っているそうだ。それならば、同じロボットシリーズで、人は本能的に宇宙を目指すものだという力強い主張に彩られた傑作「はだかの太陽」をぜひぜひ映画化してほしいと思う。

2004/09/19(日)ジョージ・ルーカス監督のデビュー作『THX-1138』、DVDで復活

 「しかし、これらの仰々しさは、野心的な芸術家から生まれたものであり、想像力や知性が欠けている人物のそれとは異なる。さまざまな失敗と引き換えに、『THX-1138』は多くの面で成功している」。元になった短編「THX-1138:4EB」(これもDVDに収録されているそうだ)は見ているが、長編版の方は未見。DVDになって、ようやく見られるか。

2004/09/17(金)「バイオハザードII アポカリプス」

 ミラ・ジョヴォヴィッチ前作のラスト、目覚めたアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が荒れ果てた街を目にする場面から始まるのかと思ったら、映画はそれより少し前、アンブレラ社の地下研究所ハイブに完全装備の特殊部隊が入っていくところから始まる。案の定、それによってアンデッド(ゾンビ)たちが地上にあふれ出てきて、ラクーンシティはパニック状態、人々は次々にアンデッドになっていく。そこでアリスが目覚める場面へとつながる。アリスが目覚めた理由は実は、というのが映画の中心主題で、今回はアンデッドは少し背景に退き、アンブレラ社が行っていたT-ウィルスの研究とそれによって生まれたモンスター、その目的が明らかになっていく。前作よりSF度は増しており、これはゾンビ映画というよりもSFアクション。B級テイストたっぷりの出来の良いノンストップアクションである。

 ポール・W・S・アンダーソンからバトンタッチした監督デビューのアレクサンダー・ウィットはスピーディーな演出で物語を語っていく。その反動か、喜怒哀楽の感情描写はどこかに置き忘れたようだが、アクション中心なのだから、それほどの不満は感じない。ビジュアルな題材をビジュアルに撮ることに徹して、ウィットは十分な演出を見せている。

 バレンタイン役のシエンナ・ギロリー前作はアンデッドに汚染されたハイブからの脱出を描くサバイバルものだったが、今回も核兵器によって消滅させられるラクーンシティからの脱出がメインプロットとなる。アリスやバレンタインたちはT-ウィルスを開発したアシュフォード博士(ジャレッド・ハリス)の依頼で、脱出路を教えてもらう代わりにシティで行方不明となった娘アンジェラ(ソフィー・ヴァヴァサー)を助けることになる。シティにはアンデッドのほか、T-ウィルスに感染してモンスター化した犬ケルベロスや生物兵器のネメシスがアリスたちの前に立ちはだかる。果たしてアリスたちは脱出できるのか。

 SF度を増したのはアリスの設定で、前作では普通の人間だったが、今回は超常能力を持つスーパーヒロインとなっている。この能力を得た秘密が物語と関わっており、ネメシスの正体もまたそうである。腕のある監督なら、このあたりの悲劇性をもっと前面に出したはずで、その点がウィット演出の弱いところではある。また、アクション場面でカットを割りすぎるきらいがある。ジョヴォヴィッチにハードアクションが(たぶん)できないのだろうが、もっとじっくり見せてくれと言いたくなる。

 注目すべきは今回初登場のジル・バレンタイン役シエンナ・ギロリーの抜群のカッコよさ。ゲームからそのまま出てきたような髪型、スタイル、コスチューム、身のこなしでアクションをこなし、ジョヴォヴィッチに負けない魅力を放つ(「ラブ・アクチュアリー」にも出ているそうだ)。この2人、ともにいかつい顔つきが似ていて、ひたすらクール。この2人が出るのなら、当然作られるであろう3作目にも期待を抱かせる。