2009/05/05(火)モン族とミャオ族

 キネ旬5月下旬号を読んでいたら、滝本誠の「グラン・トリノ」評に「モン(ミャオ)族」という記述があった。あれ、モン族とはミャオ族のことなのか。Wikipediaのミャオ族モン族 (Mon)の項をそれぞれ読んでみると、「グラン・トリノ」に出て来たのは明らかにミャオ族。英語ではHmongという表記なので、そのまま訳せばモン族になってしまうが、日本語にする場合はミャオ族とした方がまぎらわしくないだろう。

 ところが、「ミャオ族自身はモン族を自称し、中には『ミャオ』の呼称を嫌うものもいる。このため中国などのミャオ族居住諸国以外では、ミャオ(東南アジアでおおむねは『メオ』と呼ぶ)を蔑称として、公式の場では自称であるモン族と言う呼称を使う傾向がある」というから話はややこしい。日本は「ニッポン」であって、「ジャパン」ではないというのと同じか。ま、ジャパンは蔑称ではないけど。