2011/07/10(日)「レクイエム」

 「ヒトラー 最期の12日間」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品。サンダンス映画祭で監督賞と脚本賞を受賞し、2009年の東京国際映画祭では「5分間の天国」(原題)のタイトルで上映されたが、劇場公開はされず、昨年7月にDVDが発売された。

 1975年の北アイルランド、アルスター義勇軍のアリスター・リトルが報復テロとしてカトリック教徒のジム・グリフィンを殺害する。33年後、刑務所から出所していたアリスター(リーアム・ニーソン)はテレビ局からグリフィンの弟ジョー(ジェームズ・ネスビット)と会う企画を持ちかけられる。ジョーは復讐心に燃え、ナイフを忍ばせて撮影現場に向かう。

 上映時間1時間29分。憎しみの連鎖を断ち切るというテーマは真っ当で、緊張感のある演出も良いが、話に今ひとつ深みが足りないように思う。もう一山ほしかったところだ。IMDBの評価は6.8。