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2004年10月13日の記事

2004/10/13(水)電話加入権、廃止容認 NTTの判断で11年にも

 うちには使っていない電話の加入権が1個ある。これの価値もゼロになるわけか。「加入権は資産価値が目減りしない無形固定資産として扱われており、現在の資産価値は総額約4兆3000億円」という。5、6年かけて段階的に加入権料の値下げを行って廃止しても、4兆3000億円がゼロになることに変わりはない。だいたい、加入権なんて正規に売れるものでもない。NTTが買い取らないのだ。これだけでも変な制度だと思う。

 ただ、税金の差し押さえ対象にはなる。いや、今もなるのかどうか知らないが、以前はよく加入権の公売とかあった。加入権なんて使わずに持っていても実質的な資産価値ゼロなんだが、加入権そのものもそれを廃止することも、なんか釈然としないな。

 きっと加入権という名称が良くないのだろう。加入料という名称だったら、戻ってこなくてもしょうがないかと思いますね。加入権というさも価値がありそうな名前とそんな名前を付けた当時の電電公社の体質が良くなかったのだろう。公社時代の名残がこれで消えるということなのかもしれない。

 しかし、こういうことになると、ますます固定電話の新規顧客は減るのだろうな。よほどの事情がない限り、将来的に価値ゼロになるものにお金を出すわけないでしょう。

人間講座:「大局を観る 米長流・将棋と人生」

 たまたまNHK教育テレビにチャンネルを回したら、米長邦雄が出ていたので見る。将棋の坂田三吉と木村義雄名人の対局や奨励会の話など、相変わらず米長邦雄は話がうまいと思う。締めの言葉は「必ずしもプロ棋士になった人が幸福で、奨励会を退会して別の道を歩んだ人が不幸というわけではない」。プロ棋士になって30年目で名人となった米長邦雄の口から聞くと、重みがある。

 きょうの放送が2回目だった。12月1日まで毎週水曜日の放送で全8回。来週も忘れなかったら見よう。