2007/03/11(日) LF-PK20

 SONYのロケーションフリーが届いたのでセットアップ。設定は説明書通りに行えば、何も難しくない。AVケーブルはスゴ録につなぎ、アンテナ線はケーブルテレビのターミナルにつないだ。パソコンで表示してみると、家の中ではこれで十分という感じ。レートはオートに設定すると、3Mbps程度。カスタマイズもできるが、この程度でいいだろう。感心したのはリモコンでスゴ録がすべて操作できること。チャンネルの変更も録画も録画したファイルの再生もできた。

 気になるのはダイナミックDNSでつないだ外部で、どの程度の画質になるかということだが、これは明後日にならないと分からない。あと、CPUパワーはかなり消費する。ノートパソコンが非力なためもあるが、80%程度の消費率。これは仕方がないのだろうなあ。しかし、想像以上にきれいに映ったので満足。

 ロケフリは将来的に携帯電話での受信にも対応するとの話があったが、いつごろになるのだろう。ネット経由で大量のデータを送信すると、帯域の占有が気にかかるところ。この心配もあって遅れてるのかな。

2007/03/10(土) ルーター交換

 自宅に帰ったら、バッファロー製の無線LANルーターが届いていたのでノートパソコンに接続。リモートアクセスができるWZR-RS-G54HP。もちろん、ロケーションフリーに接続するためのルーターだが、バッファローのページを見ていたら、LAN接続のHDDを買えば、大容量ファイルのやりとりも簡単にできることが分かった。インターネットを介して仮想LANを構築すればいいのだった。これは便利かも。自宅でリッピングした音楽ファイルやテレビの録画ファイルを赴任先でパソコンにダウンロードできるわけだ。

 今までLAN接続のHDDなんて速度が遅くていらいらするだけと思っていたが、こういうことができるとなると、話は別だ。250GB程度のを買っておくか。ノートパソコンのHDDが残り少なくなっていたので外付けを買おうかと思っていたところだったのだ。ま、自宅のパソコンを常に起動していれば、LAN接続でなくてもかまわないのだが、たいてい消しているからなあ。

2007/03/05(月) ロケフリ

 ITmediaのテレビ局を震撼させた「まねきTV裁判」の中身を読んでおお、そういうのがあるのなら入ろうかと一瞬思ったのだが、考えてみれば、自宅にロケーションフリーの機器を買って接続すれば、いいのだった。先日のアカデミー賞授賞式が見られなかったのもこれで解消できる。ま、こちらでケーブルテレビに入れば、何の問題もないのだが、ロケフリの方が自宅でもテレビのない部屋で見られるようになるのだから何かと面白い。

 問題はどの程度の画質なのかということと、グローバルIPが必要なこと。ルーターも買い換えなくてはいけない。ルーターはもう5年近く使っているから買い換えてもいいころだ。リモートアクセスができるルーターなら、バッファローのWZR-RS-G54HPあたりが手頃か。グローバルIPは@niftyの場合、初期費用5000円、月額2650円(@nifty 固定IPサービス)。これだけかかると、ケーブルテレビに入った方がましな気がする。さくらインターネットの「さくらのフレッツ接続」を使うと、月額980円でグローバルIPはただで付いてくる。こちらの方がいいか。ま、とりあえず、ルーターを買い換えよう。

ツッコミスパム

 ツッコミは表示していないから何の問題もない、と思っていたのだが、それでもスパムを突っ込んでくるやつはいる。それがRSSに反映されるのが困る。とりあえず、フィルターにantispam.rbを(少し手を加えて)入れたので、今後は大丈夫だろうが、既に書き込まれたスパムに関しては削除するしかないか。

2007/03/01(木)「奥さまは魔女」

 往年のテレビシリーズのリメイク。ではなく、リメイクしようとしているテレビ局を舞台にしたコメディ。口元をピコピコピコっと動かせるのに目を付けられて魔女のイザベルがサマンサ役を得る。

 イザベルは魔法を捨てて、本物の恋がしたいと思っている。ダーリン役で再起をかける落ち目の俳優(ウィル・フェレル)とホントの恋に落ちるのがこうしたロマンティック・コメディの常道。ウィル・フェレル(テレビのコメディアンらしい)に魅力がないので、あまりロマンティックにはならないが、ニコール・キッドマンに関しては100点満点。

 本当はアン・ハサウェイあたりの若い女優に向いている役だけれど、キッドマンはちっとも不自然ではない。純粋でキュートな役柄を楽しく演じている。ファンなのでキッドマン見ているだけで楽しめた。こういうキッドマンを見ていると、つくづくトム・クルーズはバカだなと思う。

 監督はノーラ・エフロン。マイケル・ケインとシャーリー・マクレーンも肩の力を抜いた演技を見せている。

2007/02/25(日)「ドリームガールズ」

 「ドリームガールズ」監督のビル・コンドンによれば、歌姫ビヨンセ・ノウルズの歌が前半あまりサエないのは助演のジェニファー・ハドソンを引き立たせるために監督がそう指導したからだという。実際、前半に目立つのはハドソンの感動的な迫力ある歌の数々。助演女優賞を受賞し続けているのも納得できる声量であり、歌唱力だ。その代わり、ビヨンセはクライマックス、「私の言うことをそのまま聴いて」と切々と歌い上げる「リッスン」で本領を発揮する。この歌もほれぼれするほど素晴らしい。36曲を収録したCD2枚+DVD1枚のサントラ盤デラックス・エディション(DVDは「リッスン」のビデオクリップと予告編2つが収録されているだけで、「リッスン」に価値はあるにせよ物足りない)は再起にかけるハドソンのバラード調の「ワン・ナイト・オンリー」から、それをパクッてポップにアレンジしたドリームズの「ワン・ナイト・オンリー(ディスコ)」、そして「リッスン」と続くところが白眉。映画の印象と同じである。2つの「ワン・ナイト・オンリー」がどちらもそれぞれに聴かせるのが凄いところだ。

 ステージ上の歌だけではなく、普段の生活の中で登場人物たちが自分の思いを歌に託すという極めてミュージカル的なシーンも当然のことながら含まれるこの映画、とにかく歌で2時間10分を疾走する。アメリカのショウビズ界の光と陰を描き、登場人物たちの高揚感と失意を短いショットを積み重ねて描いていく。歌がすべてを代弁しているので、ドラマ自体の盛り上がりも少し見せて欲しいと思えてくるし、歌に比べれば踊りが少ないなと思えてくる(それがアカデミー作品賞にはノミネートされなかった理由かもしれない)のだが、小さな傷だろう。この歌の数々を聴くだけでも映画館に足を運ぶ価値はある。

 ストーリーを短く要約すれば、これは1960年代に歌にかける3人の女性グループがスターへの階段を駆け上がり、分裂し、ショウビズ界の悪弊に流され、やがて本来の歌への思いを取り戻すというものである。3人はディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)。オーディションに出た3人、ドリーメッツの才能に目を付けた中古車販売会社のカーティス(ジェイミー・フォックス)はドリーメッツのマネジャーとなり、地元では人気歌手のアーリー(エディ・マーフィー)のバックコーラスを務めさせる。ドリーメッツがアーリーの人気を抜くのは時間の問題で、マイアミでのアーリーのショーが失敗に終わったことから、カーティスはドリーメッツをドリームズと改名して単独でデビューさせる。しかし、その際にリードヴォーカルをエフィーから美人のディーナに変更する。テレビでの見栄えを計算してのことだったが、そこから人間関係に歪みが生まれてくる。

 純粋に3人の歌に魅力を覚えたカーティスは次第にショウビズでの成功にしか興味を覚えなくなり、メッセージ性の強いアーリーの新曲「ペイシェンス」(公民権運動を背景に「我慢して 我慢して」と歌うこれも名曲)に異議を唱えたり、エフィーの「ワン・ナイト・オンリー」をラジオで流させないなどの妨害工作をする。売れる歌は大衆に広く支持されるものにほかならず、毒にも薬にもならない歌なのである。そうした歌をドリームズに強要し、ディーナを映画「クレオパトラ」に主演させようとする。ジェイミー・フォックスは「Ray レイ」とは異なり、それほど歌を披露せず、どちらかと言えば、悪の役回り。これがショウビズの陰に当たる部分だが、だからこそディーナやエフィーが純粋に歌に目覚めていくクライマックスが感動的になる。歌への情熱は十分に伝わり、歌だけで、その思いだけでお腹いっぱいという感じの映画である。

 この映画もまた、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化なので、ブロードウェイを見に行けない世界中の人たちのためにという便宜的な側面がある。本物の舞台を見てみたかったものだが、それでもミュージカル好きなら必見の映画であることに変わりはないだろう。エディ・マーフィーの意外な歌のうまさや渋いダニー・グローバー、作曲家役のキース・ロビンソンも光っている。