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2007年12月29日の記事

2007/12/29(土)Netscapeの灯が消える - 開発/サポートは2008年2月1日まで

 時代の流れを感じるなあ。10年前、最初に買ったパソコンには有料版のNetscape Navigatorが入っていた。パソコンショップに行くと、3500円ぐらいで販売していた。IEとNetscapeがどちらもバージョン4になったころがブラウザ戦争のまっただ中で、Netscapeが負けたのはIEとの仕様の違いと無料にはかなわないということだったように思う。どちらも独自拡張の機能があって、それぞれに応じたページを作るのはそれなりに面倒だった。

 今やブラウザはFirefox以外使う気がしないが、これもNetscapeがブラウザ戦争で負けなければ、生まれなかったソフトだろう。Netscapeは消えるけれどもその業績は残る。オープンソースにした意味は大きかったと思う。

2007/12/29(土)「AVP2 エイリアンズ VS. プレデター」

 なぜエイリアンだけ複数形なのかと思ったら、地球で繁殖したエイリアン退治をするのが一人のプレデターなのだった。前作同様、B級の企画をB級のストーリーとB級のキャストで描くという、どこを切ってもB級の映画。前作には「エイリアン2」のアンドロイド役ランス・ヘンリクセンが出ていてまだシリーズとのわずかなつながりが見られたが、今回はまるっきり無名キャストだし、話のつながりも皆無だ。要するにエイリアンとプレデターを戦わせるだけの映画。

 プレデターの宇宙船の中でエイリアンが繁殖し、宇宙船はアメリカのガニソン郡の森の中に不時着する。近くに来た親子をエイリアンの幼虫(フェイス・ハガーと言う)が襲い、顔に張り付く。当然のことながら親子の腹を突き破って幼虫が出てくる。一方、プレデターの故郷の星では宇宙船に異変が起こったことを知り、一人のプレデターが地球にやってくる。エイリアンとそれを追うプレデターによって町の人々は次々に虐殺されていく。

 というのがプロット。プレデターの腹を突き破って出て来たエイリアンはプレデリアンと言うらしいが、別に双方の特徴を持っているだけでSF的なアイデアの発展はない。決着の付け方も乱暴。一緒に見た長男は「『バイオハザード2』のパクリじゃないの」と言った。まあ、そんなところです。出てくる俳優たちも今ひとつ魅力に欠ける。一人ぐらいベテラン俳優を出しておけば、話も引き締まったのではないかと思う。というか、B級俳優でもいいから、話をもっと工夫していれば、もう少し面白い映画になっていただろう。

 企画段階で「これぐらいのストーリーでいいよね」「いいんじゃないの」といういい加減さがあったのではないかと思える映画である。監督はこれが長編映画デビューのグレッグ&コリン・ストラウス兄弟。