2009/12/15(火)「このミステリーがすごい2010年版」

 国内編1位の東野圭吾「新参者」はまったくのノーマーク。というか、東野圭吾自体をノーマークにしているので、この本の存在さえ知らなかった。ベストテンのうち読んでいるのは7位の篠田節子「仮想儀礼」のみ。しかし、これはミステリではないと思う。これをミステリに入れるなら、村上春樹「1Q84」の方がよっぽどミステリだと思う。広義のエンタテインメント小説を選ぶベストテンと理解しても、それならなぜ「1Q84」が入らないのさ、と思う。いや、ま、純文学なんだけど。

 海外編1位はドン・ウィンズロウ「犬の力」。これもノーマーク。海外編は「ミレニアム」3部作を含めて6冊読んでいて、1冊(ジェフリー・ディーヴァー「ソウル・コレクター」)を持っていた。いや、「ミレニアム3」は今読んでいるところなんだが、翻訳ミステリに関してはまずまずの打率(?)だった。それにしてもトム・ロブ・スミス「グラーグ57」が6位に入ってるのが不思議。それよりジョン・ハート「川は静かに流れ」が7位に甘んじているのも不思議。個人的にはまったくつまらなかった「ユダヤ警官同盟」が3位なのは大いに不満。

 書店でついでに以前から気になっていた柳広司「ダブル・ジョーカー」(2位)を買った。しかし、これ、まず「ジョーカー・ゲーム」を読まなくちゃいけないのかな。「犬の力」も読んでみよう。