2005/05/07(土)「失踪日記」

 「失踪日記」表紙借りて読む。漫画家の吾妻ひでおがホームレス、アル中、ガス会社の孫請け会社の肉体労働者となった体験を描く。「全部実話です(笑)」とある。それぞれのトリビアな部分が面白くて一気に読んだ。物足りない部分があるとすれば、それは原因の追究があまりないからだ。漫画ではそうした精神的な部分を描くのは難しいのかもしれない。

 失踪の理由は簡単に説明されている。漫画が描けなくなった(アイデアに行き詰まった)からだ。吾妻ひでおの場合、経済的な理由ではなく、日常からの逃避でホームレスになったわけだ。締め切りに追われた生活というのは精神的によくないのだろう。だから、仕事を離れてリフレッシュすることは重要なのだが、なかなか普通の会社ではそうもいかない。そういう場合、酒を飲むことは逃避の代替行為としての意味合いが大きくなる。アル中になることとホームレスになることの間に大きな隔たりはない。

 ついでに言えば、映画を見たり、本を読んだりするのもそうした代替行為の一環である。まあ、映画や本の中毒になったところで、社会的な立場に影響はないのですけどね。

2005/05/03(火)「SAW」

 いやあ、面白い。B級映画だろうと思って見始めたら、ぐいぐい引き込まれ、ラストで驚かされた。こういう犯人だったのか。まるで見当がつきませんでしたね。血なまぐさい部分があるので、万人向けではないだろうが、アイデアを詰め込んだ脚本の緻密さには感心。きっちり作ってあるミステリだと思う。

 薄汚いバスルームで鎖につながれた2人の男。真ん中に自殺死体。閉じこめた犯人は2人にノコギリを与える。目の前の男を殺さなければ、家族を殺す、と片方の男は言われる。予告編ではこのシチュエーションだけが描かれていた。本編を見ると、サイコキラーとそれを追う刑事(ダニー・グローバー)の話が絡んでくる。そのサイコキラーが2人を閉じこめたわけだ。

 これほど知能的な犯罪を繰り返すには犯人像に少し無理がある(シチュエーションにもある)のだが、小さな傷と言うべき。ジェームズ・ワン監督と脚本・出演を兼ねたリー・ワネルが考えたストーリーは最近のミステリ映画の中では出色の出来だと思う。中盤で犯人と思われる人物が出てきたあたりで、後は普通のサスペンスになるのかと思ったら、ラストで意外な人物が登場して観客に“最後の一撃”を与える。出し方もアンフェアではない。謎とサスペンスとスリラーが絶妙のブレンドで、昨年見ていたら、ベストテンに入れていただろう。

 ワンとワネルは2006年公開を目指して「Silence」という作品を準備中とのこと。どういう映画になるのか楽しみだ。

2005/05/02(月) 白血球数9700

 熱は下がったが、昨日から喉が痛くなったので病院へ。血液検査の結果、白血球数9700で、炎症反応もあるそうだ。医師は「感染症で扁桃腺が腫れてますね。これはきつかったでしょう。扁桃腺の中に膿みがたまった状態で、点滴が必要です」と言う。鏡で見てみると、喉の奥に口内炎のように白い部分ができている。ほー、扁桃腺が腫れるというのはこういう状態なのか。

 30分ほどかけて点滴。この病院、透析も行っているので連休中も開けるとのこと。明日は午前10時から点滴することになる。もらった薬はいつものように総合感冒薬PL顆粒、トローチ、うがい薬、解熱剤のボルタレン(座薬も)のほか、感染症を治すスオード錠100。

 午前中は会社の定期健診で血液検査を行った。結果が通知されるのは2週間ほど後だが、白血球が多すぎるという指摘は間違いなく来るな。

変貌

 書店に寄って、某雑誌をぱらぱら見ていたら、某女流作家の写真があった。そのあまりのオバサンぶりに驚く。もう50歳は過ぎているはずだからオバサンになっていてもおかしくはないが、ここまで変わるかというほどの変わりよう。写真を見たことはここ数年なかったから余計にそう感じる。

 若い頃はテレビのクイズ番組などにも出ていた人なんですがね(もう20年以上前か)。

「ミリオンダラー・ベイビー」文庫化

 「ミステリ・マガジン」6月号の広告で、先月、文庫になったのを知った。タイトルも「テン・カウント」から変更されている。映画の公開に合わせて本を売りたいのは分かるが、ハードカバーが出て1年2カ月で文庫化とは、早川書房にしては少し早すぎるような気がする。ハードカバー版はあまり売れなかったのだろう。

2005/05/01(日)Berry Linux

 KNOPPIXとFedora Core3を基にした1CDLinux。ISOイメージ(約500MB)をダウンロードしてVMwareから起動してみる。画面は自動設定でも鮮明だが、1024×768にしかならない。これ以上大きくするにはハードディスクにインストールして設定しないとだめなようだ。

 かな漢字変換には同じ作者のWhizを採用。基本辞書が約34万5000語なので、cannaのデフォルトより随分多い。ユーザー辞書機能はまだない。今後の開発に期待。

2005/04/30(土)発熱

 昨夜から熱が出た。昨夜は38.3度、今朝は37.3度、現在は38.2度。夜になると熱が上がるのは子供みたいだな。

ウイルスパターンファイルの問題に関するお客様への対応について

 トレンドマイクロからメール。既に契約期間を1カ月延長したとのこと。ただし、自分で復旧した場合に3カ月延長するには電話しなくてはいけないようだ。面倒だな。

宮崎に待望のシネマコンプレックス

 宮崎セントラルシネマ。5月17日にオープンする。ポイントカード会員というのがあって、入会金1000円で入会すると、映画料金が1500円になるとのこと。

 同じく会員制がある宮崎キネマ館の場合は年会費3000円で料金が1200円になる。セントラルのシステムがいいのは永久会員で以後、会費を払う必要がないことか。ポイント(料金の10%がポイントになる)が1200ポイントになると、招待券1枚。ということは8回行くと招待券がもらえる。キネマ館の場合は10回で招待券1枚。ま、キネマ館の場合、パンフレットの100円引きというのもあるから、どちらが得かは一概には言えないところ。

 映画をよく見る観客へのサービスは歓迎すべきことで、とりあえずセントラルでも会員になっておいて損はないようだ。