2005/02/28(月)第77回アカデミー賞授賞式

 終わってみれば、「ミリオンダラー・ベイビー」の圧勝と言っていいのではないか。作品、監督、主演女優、助演男優の主要4部門を受賞した。11部門にノミネートされた「アビエイター」は5部門を制したが、ケイト・ブランシェットの助演女優賞を除けば、主要部門に食い込めなかった。マーティン・スコセッシ、またも残念。

 「クリント・イーストウッド、私を信じてくれて、ありがとう」。スピーチで一番良かったのは主演女優賞を受賞したヒラリー・スワンクか。アネット・ベニングにも取らせてあげたかったが、仕方がない。

 クリス・ロックの司会は可もなく不可もなし、といったところだった。今年は全般的に進行があっさりしていて、壇上ではなく、客席の通路でプレゼンターがオスカー像を渡す趣向もあった。短編賞などはどういう作品なのかの紹介もなかった。実質3時間ちょっとの長さで、アカデミー受賞式は4時間ぐらいないと、なんだか物足りない。