2008/05/20(火)「捨てる!」ほど快適になるパソコンのカラクリ

 「『捨てる!』ほど快適になるパソコンのカラクリ」表紙 知っていることばかりだろうなあと思いつつ買う。こういう新書はさらっと読めるので最近よく買うが、内容の方もさらっとしていることが多い。ぱらっと読んでいたら、パソコン高速化ソフトとしてWin高速化PC+が紹介してあった。名前だけは知っていたが、使ったことはない。検索したらベクターにあった。ただし、検索すると出てくるが、既に開発が終わっている。ちょっとしたゴタゴタがあったらしい。そのあたりはスラッシュドット・ジャパン | AttosoftのWin高速化 PC+が乗っ取られて開発休止に書いてあった。

 ゴタゴタとソフトの機能は別に関係ないけれど、2年以上前のソフトを紹介するのはいかがなものか。本書はXP向けに書かれた本だからXPで動くこのソフトを紹介しているのだろうが、この本の読者層は恐らく初心者なので、Vistaで使ってしまう人もいるかもしれない。重複してもいいからソフトの説明のところに動作環境はしつこく書いておいてほしいところだ。だいたい、今年4月に出た本なのにXPだけを対象にしているというのもおかしいのだけれど。

 こういう高速化ソフト、パソコンの機能が貧弱なころは驚速というのを使っていた。XP用は今もあるようだ(SOURCENEXT eSHOP:ソースネクスト 驚速 for Windows XP キャンペーン)が、これはプログラムの起動を速くするソフトなので、ちょっと意味合いが違う。レジストリの不要項目を削除したり、スタートアップからプログラムを外したりするようなレジストリを最適化するソフトはなかなかない。Win高速化PC+が未だにベクターの環境変更・表示ツールで人気のトップなのはそのためか。初心者でも手軽にレジストリを調整できるソフトだが、初心者が手を出すと危ないソフトでもある。

スレッド表示不可

 au oneメールに携帯メールを自動転送する設定では転送したメールのスレッド表示ができないらしい。これまで自分で設定していた転送メールではできていたのに、できなくなったのはメールのサブジェクトの先頭にこの画像→ au oneの画像 を入れているためか? 余計なお世話というか、機能後退というか。スレッド表示はメーリングリストのメールを見る場合に重宝していたんですけどね。

 今日アクセスしてみたら、携帯からのメール閲覧はできるようになっていた。元がGmail(というか、機能省略版のGmail)だから検索も速いので、過去のメールを探す時には便利だ。

2008/05/19(月)「ノーカントリー」

「ノーカントリー」パンフレット

 発端は荒野の中で起こった出来事。ほぼ西部劇のように始まった物語は明確にクライマックスを省略して唐突にエピローグを迎える。クライマックスに起こったことは簡単に説明されるので分かるにしても、なぜその詳細を描かないのか。通常の映画なら力を入れて描く場面がないことで、映画は原題「No Country for Old Men」を強引に中心テーマに持ってきた印象がある。退職間もない保安官(トミー・リー・ジョーンズ)の妻への一人語りは老人が住む国ではなくなったアメリカを象徴している。これは「殺し屋シガー」というタイトルの映画ではないんだよ、と主張しているかのようだ。

しかし、映画で印象に残るのは、ほれぼれするような映像のスタイリッシュさと描写の力強さ、ハビエル・バルデム演じる殺し屋の不条理で強烈なキャラクターの方である。この映画の在り方はジョエル&イーサン・コーエン兄弟のデビュー作「ブラッド・シンプル」にまっすぐにつながっており、結論をどう強引に決めようが、その魅力はいささかも揺るぐことはない。物語よりも映像で語るのはコーエン兄弟映画の常だが、今回はそれが非常にうまくいった。クライマックスの省略には疑問も感じるのだけれど、映像に力があれば、構成に多少の難があっても、逆にそれが意味のあることのように思えてくるものなのである。アカデミー助演男優賞を受賞したバルデムは、ほとんど主演と言ってもよいぐらいの存在感があり、バルデムでなければ、この映画は成立しなかったのではないかと思える。

 1980年代、テキサスの荒野で麻薬取引の200万ドルを拾った男ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)が、組織の放った殺し屋アントン・シガー(ハビエル・バルデム)から追われることになる。それをエド・トム・ベル保安官(トミー・リー・ジョーンズ)が追う。映画はこの簡単な設定の下、追う者と追われる者の戦いをじっくりとサスペンスフルに描いていく。シガーは登場直後から殺人を重ねる。自分を捕まえた若い保安官を殺し、車を奪うために農夫を殺す。高圧ボンベ付きのエアガンで家畜を殺すように容赦なく人間を殺していく。立ち寄った店で店主にコインが表か裏か言えと迫る場面の異様な迫力。撃たれても、うめき声さえ上げずに傷口を縫い、腕から骨折した骨が出てきても慌てない人間離れしたキャラクター。モスもベトナム帰還兵という役柄だが、ターミネーターのようなシガーにかなうわけがない。ハビエル・バルデムは「海を飛ぶ夢」の時にも演技力に感心させられたが、今回も凄い。きっとデ・ニーロのように演技の虫なのだろう。

原作はコーマック・マッカーシーの「血と暴力の国」。コーエン兄弟が原作ものを映画化するのはこれが初めてという。クライマックスがない映画と言えば、僕は黒沢明「影武者」を真っ先に思い浮かべてしまうのだけれど、「影武者」に感じた大きな不満はこの映画には感じなかった。それはこの映画のクライマックスがそれまでの殺し屋シガーの振る舞いと大きく違うはずはないことが分かりきっているからだろう。アカデミー賞では他に作品、監督、脚色賞を受賞した。

2008/05/18(日) お預りメール設定解除

 最近の検索キーワードに検索ロボットのクロールが多すぎるので、リンクからNamazu検索ができる仕様をやめた。METAタグやrobots.txtを書いてもダメなロボットはダメなので仕方がない。

 携帯のメールをau oneメールに自動転送するように設定したら、お預かりメールの設定がオフになった。まあ、それはそれで構わないが、au oneメールはGmailを使っているのに今のところ、携帯から見られないのが難。いや、新しい携帯は対応しているらしいのだが、古い携帯の場合はダメ。それとも、今は不具合があるからダメなのか。携帯のメールは以前からGmailへ転送するようにしているが、これをやめると、携帯から削除した過去のメールが読めなくなってしまう。このほか、Gmailより機能的に劣る部分がいくつかある。同じ仕様にしてくれませんかね。ついでにGmail Notifierにも対応してくれると、うれしい。

 auのお預かりメールは「2008年9月にサービス終了を予定しており、2008年5月7日をもって新規の設定受付を終了しました」とのこと。メールデータの移行は以前やった時には一部しか移行できなかったが、今回もうまくいってなくて、移行作業が中断されている。再開したら案内があるとのこと。

2008/05/12(月) Namazu2.0.18インストール

なんだかんだと忙しく、2カ月前に新バージョンがでたのに、これまでインストールしていなかった。ようやくインストールした。

tar zxvf namazu-2.0.18.tar.gz
cd namazu-2.0.18/File-MMagic
perl Makefile.PL LIB=/home/cinema1987/lib INSTALLMAN3DIR=/home/cinema1987/man
make
make install
cd /home/cinema1987/namazu-2.0.18
./configure --disable-shared --prefix=/home/cinema1987/local --with-pmdir=/home/cinema1987/lib --with-libintl-prefix=/usr/local
make
make check
make install

でOK。

Googleリーダー

 初めて使ってみた。Googleの他のサービス同様にこれも優秀。RSSはブラウザで読むのが一番便利というのを再確認した。驚いたのは過去のフィードにさかのぼれること。この日記は過去15回分の更新をフィードに記録しているが、Googleリーダーを使うと、それ以前の分まで読めてしまう。いったいどこまでさかのぼれるか、スクロールしてみたら、2006年9月29日まで154件が読めた。Googleがキャッシュしたフィードを表示しているようだ。

 一説には2005年10月まで読めるという。この日記の場合、更新頻度が少なかったし、購読者も少ないだろうから、こういう制限になっているのだろう。この日記のフィードは全文を含めているからサイトに来なくてもGoogleリーダーだけですべてが読めてしまうことになる。しかもGoogleだから検索もできる。大したものだな、Googleは。

2008/05/11(日) スタートアップ修復

 最近、ノートパソコン(Vista)が起動時にブルースクリーンを出してエラーを起こすことが多くなった。スリープや休止状態に移行した後で頻発する。再起動後は普通に使えるが、どうも気持ちが悪い。Windows Vista ヘルプ : スタートアップ修復 : よく寄せられる質問に従って、スタートアップを修復してみた。OSがプリインストールなのでインストールディスクはない。「スタートアップ修復が、コンピュータにプレインストールされた回復オプションである場合」の通りにやって修復。起動時にF8キーを押してブートオプションを出すというやつ。

 再起動後、スタートアップから消えたのはSonicStage Mastering Studio。そう言えば、Windows終了時に「SMSが終了できない」とのダイアログが出たことがあった。これが原因か。SMSは最初からインストールされていたわけではなく、先日、プログラムのメニューにあったので、起動したらインストールされたもの。何かが干渉していたのだろう。これで直ったかと思いきや、やっぱりエラーが出る。うーん、何が原因なんだか。