2017/05/31(水)5月に見た映画

 KINENOTEに記録したデータをエクスポートして加工してみた。以下の通り26本見たが、劇場では4本のみ。WOWOWで8本、amazonプライムビデオ6本、Netflix6本、DVD1本、Hulu1本。WOWOWとamazonとNetflixは月額料金の元を取っているが、Huluは1本だけでは加入している意味がない。Huluはテレビドラマをよく見る人向けで、新作映画に関してはamazonやNetflixに完璧に負けている。映画ファン向けではないと思う。

 というわけでHuluの契約を解除した。6月24日までは視聴できる(契約が残っている)そうだ。

「フィフス・ウェイブ」60点 WOWOW(5月2日)
「ディストラクション・ベイビーズ」75点 Amazonプライム・ビデオ(5月5日)
「エンド・オブ・ウォッチ」76点 NETFLIX(5月5日)
「エンド・オブ・キングダム」67点 Amazonプライム・ビデオ(5月7日)
「ペット」68点 Amazonプライム・ビデオ(5月9日)
「世界から猫が消えたなら」65点 WOWOW(5月13日)
「ムーンライト」75点 宮崎キネマ館(5月13日)
「TED2」72点 Amazonプライム・ビデオ(5月13日)
「マジカル・ガール」71点 WOWOW(5月13日)
「X-MEN: アポカリプス」72点 WOWOW(5月16日)
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」80点 宮崎セントラルシネマ(5月16日)	
「ベン・ハー(1926)」71点 DVD(5月16日)
「ベン・ハー(2016)」67点 Amazonプライム・ビデオ(5月17日)
「ベン・ハー(1959)」80点 Amazonプライム・ビデオ(5月20日)
「死霊館 エンフィールド事件」73点 NETFLIX(5月20日)
「ターザン REBORN」66点 NETFLIX(5月22日)
「BLAME!」71点 NETFLIX(5月23日)
「夜明け告げるルーのうた」80点 宮崎セントラルシネマ(5月23日)
「籠の中の乙女」62点 NETFLIX(5月23日)
「恋はデジャ・ブ」78点 WOWOW(5月23日)
「四月物語」75点 Hulu(5月25日)
「ピンクとグレー」70点 WOWOW(5月27日)
「俺物語!!」75点 WOWOW(5月27日)
「ブルックリン」80点 WOWOW(5月30日)
「メッセージ」82点 宮崎セントラルシネマ(5月30日)
「複製された男」68点 NETFLIX(5月30日)

2017/04/30(日)「インベスターZ」8巻まで

 amazonで「インベスターZ」のkindle版15巻までが1巻1円、2巻2円と安かったので購入。「インベスターZ」は「ドラゴン桜」の三田紀房による投資漫画で2013年の連載開始の頃、金融・投資関係のサイトで話題になった。投資をテーマにした漫画というのは珍しいのだ。とりあえず8巻まで読んだ。

 札幌市にある道塾学園が舞台。入学試験満点の成績で道塾に入学した財前孝史は、ひょんなことから「投資部」に入ることになる。投資部は代々、優秀な生徒が入り、密かに学校の運営資金を株式投資で稼いでいた。財前はマージャンで遊べるのならと参加し、投資について学んでいく。というのが大筋。投資初心者向けの内容だが、3巻にこんなセリフがあって唖然とした。

「じゃ二人はセブン&アイの株6万円分の買い……いいわね」

 女子中学生3人が1人10万円で投資の実践的学習を始めるエピソードに出てくるセリフだ。これには2つの間違いがある。一つは、株式に「6万円分」などという買い方はないこと。株式は単元株(多くは100株)単位で買うもので、投資信託じゃないんだから10万円分とか20万円分とか金額を指定して買うことはできない。もう一つはセブン&アイ・ホールディングスの株価は上場以来、6万円で買える株価であったことは一度もないことだ。セブン&アイの上場来安値は2011年3月15日の1755円。売買単位は100株なので購入には最低でも17万5500円かかる。しかもこの漫画が書かれた2013年当時の株価は2000円~3000円台だ。

 作者はこれを書いた時には株式投資の基礎の基礎を知らず、セブン&アイの株価も調べなかったらしい。それでよく投資について書けるなと思うが、編集者のチェックも素通りしたのだから驚く。雑誌掲載時に間違いは指摘されただろうが、単行本でも訂正してないのは大幅に書き換えなくてはいけないからか。後の巻では別の株を買ったことにしてあった。

 この間違い以上に悩ましいのはそもそも中学生の場合、未成年口座の開設はできても株取引が直接はできないこと。SBIと楽天証券の規約を見てみると、未成年口座で株取引できるのは原則、親権者。15歳以上ならできるようだが、この漫画の主人公たちのように中学1年生が株取引するとか、現実には無理なのだ。

2017/03/30(木)「キングコング 髑髏島の巨神」

 後半の展開が惜しい。いや、展開がないのが惜しい。ここに新しい話が出てこないので、怪獣プロレスの域をまったく出ないのだ。後半の退屈さはすべて新たな展開(アイデア)がないことに起因している。

 1944年、ある島に戦闘で墜落した米軍と日本軍のパイロットが戦っていると、突然、崖の下から巨大な猿が姿を現す。この冒頭から、時代はニクソン大統領がベトナム撤退をアナウンスする1973年に飛ぶ。観測衛星ランドサットによって、その島(スカルアイランド=髑髏島)が発見され、巨大生物の存在が確認されたことから、ベトナム撤退直前の米軍ヘリ部隊が政府の特務機関モナークとともに島へ向かう(監督のジョーダン・ボート=ロバーツはこの映画について、怪獣映画×「地獄の黙示録」と言っている)。という序盤はとても面白い。

「キングコング 髑髏島の巨神」パンフレット

 島に着いてすぐに、ヘリはすべてキングコングからたたき落とされる。そんなに近くを飛ばなきゃいいのに、というのは言わないお約束だ。コングだけではなく、この島には多数の怪獣がいた(閉ざされた島の大きな生物は体が小さくなるという一般的な進化の法則も言わないお約束だ)。ここから脱出するためには3日後に島の北部で落ち合うというあらかじめ決めていた作戦通りに北へ向かう必要がある。ヘリの墜落で2手に分かれた部隊はそれぞれ北へ向かうことになる。

 主人公で元SASの傭兵コンラッド(トム・ヒドルストン)、写真家のウィーバー(ブリー・ラーソン)らの一行は途中で原住民と一緒に暮らすマーロウ(ジョン・C・ライリー)と遭遇する。このマーロウが冒頭に出てきたパイロット。マーロウによると、コングは島の守り神で、地下につながる穴から出てくるトカゲの怪獣(スカル・クローラー)から島を守っているという。一方、パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)が率いる米軍チームはコングを倒そうとしていた。

 周囲が猛烈な嵐に覆われているため衛星からしか見つけられなかった島というのは怪獣映画としてクラシックな舞台設定だ。1933年の「キング・コング」でもスカルアイランドは巨大生物の巣窟だったから、この島の設定は1933年版を踏襲している(1933年版の設定はコナン・ドイル「失われた世界」よりも、時期から考えると、エドガー・ライス・バローズ「時間に忘れられた国」の影響ではないかと思う)。この島にベトナム戦争のヘリ部隊を向かわせるのはジョーダン・ボート=ロバーツ監督の趣味以上のものではないようだ。インタビューで監督はどういう映画だったら友だちに進められるかを考えた時に浮かんだのが「ジャングルにナパーム弾を投下するヘリ軍団の前に、夕日をバックにそびえ立つコングのイメージ」だったと語っている。ただ、「地獄の黙示録」を思わせるオープンリールのテープレコーダーを搭載してはいても、ヘリから「ワルキューレの騎行」は流れない。

 「シン・ゴジラ」は怪獣映画に斬新さをもたらしたけれど、クラシックな設定であっても今のVFX技術で作れば怪獣映画は面白くなる。この映画の前半を見ていると、そう思える。しかし、この映画、設定を作っただけでそれ以後の話に深みがないのだ。観客は怪獣プロレスを見せておけば喜ぶとでも思っているのか、ジョーダン・ボート=ロバーツ。

 エンドクレジットの後に今後の展開が示唆される。モスラ、キングギドラとゴジラを戦わせるのは本気らしい。そしてその後にゴジラとキングコングが戦うことになる。しかし、ゴジラが地球環境の守護神で、キングコングもまた正体不明のトカゲ怪獣から島を守る守護神であるならば、どちらも同じようなタイプであり、両者が戦う必然性はないような気がする。どういう展開にするのか、楽しみに待ちたい。

2017/03/14(火)ヤマト営業所での荷物受け取り

 amazonの注文履歴を見ると、過去6カ月間で46件注文していた。このうち10件ぐらいはKindle本やデジタルミュージック、アプリだろう。ヤマト運輸に宅配してもらったのは36件ぐらいだと思う。平均すると月に6件。うちの場合、再配達はほとんどないが、配達が多いのは間違いない。担当の人とはすっかり顔なじみだ。大変な状況のヤマトに申し訳ない気がしたので、営業所で荷物を受け取ってみた。自宅から営業所まで800メートルぐらいしかないのだ。小さな荷物なら歩いて取りに行ける。

 amazonの場合、注文時に営業所受け取りを選択できる。荷物が発送されると、amazonから受け取り予定日のメールが来る。ここまでは自宅への配送と同じ。ところが、ここから連絡がさっぱりない。発送時のメールで配送状況の確認をすれば営業所に届いたかどうか分かるのだが、プッシュ通知もしてほしいものだ。

 宅配の場合は配達前にヤマトからメールが来るし、登録しておけば、LINEからも来る。アプリをインストールすると、それからもプッシュ通知がある。これはいずれも配達日時変更の連絡用で再配達防止が目的らしい。「受け取りできます。取りに来て下さい」という通知もした方が良いと思いますよ。

 気になったのは受け取り時の本人確認が不十分なこと。郵便局だと免許証など身分証の提示が必要だが、ヤマトの場合、口頭での確認だけだった。これは営業所によっても違うのかもしれない。amazonからは受領確認のメールが来るので、もしだれか他人が受け取ったら、分かるようにはなっているんですけどね。

2017/03/05(日)「最期の祈り」

 Netflixオリジナル作品で「ホワイト・ヘルメット」と同じくアカデミー短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。原題はExtremis。監督はダン・クラウス、上映時間24分。カリフォルニア州オークランドにあるハイランド病院の終末期医療の現場で人工呼吸器をして延命するか、外すかの選択をする患者とその家族、医師たちの苦悩を描く。

 気管に挿管した人工呼吸器はかなり苦しいようで、外すのを防ぐため患者は拘束してある。ここからの選択肢は2つ。気管を切開して人工呼吸器を付けたまま生きるか、外して死を待つか。外せば2、3日の命だという。

 日々、どこかの病院で行われている選択だが、こんなにつらい選択もない。家族にとってはどんな状態でも生きていてほしいと思うものだが、患者にとって苦しい状態をそのままにしていいのか。患者が外してくれと言っても、医師たちは「正常な判断ができているかどうか、分からない」と悩む。胸をかきむしられるような作品だ。

 驚いたのは救急車の費用。「救急車を頼むと2000ドルかかるので車で運んだ」と家族の1人が言う。アメリカの救急車は民間が行っているが、そんなにかかるとは知らなかった(タクシー同様、距離で費用は異なるようだ)。高規格救急車だから緊急時には確かに一命を取り留めるのに効果があるだろうが、この費用を知って救急車を呼べるのは高額所得者だけではないか。