2021/01/17(日)前後2カメラのドラレコ設置

 スバルのレヴォーグが納車された。昨年9月初めの契約から4カ月余り。一時は年末に納車できるかもと言われたが、結局、当初の予定通りの時期となった。年末年始を挟むとこうなりますね。

 昨年12月に試乗した時は時間が短かったこともあって気づかなかったが、CVTのいわゆるラバーバンドフィール(エンジンの回転数の上昇と加速にタイムラグがあること)はやはり感じる。スバルのリニアトロニックはチェーンを使っているそうだが、このフィールを完全になくすのは難しいようだ。もっとも、前に乗っていたゴルフ7のDSGはカックン加速というか、意図しない急加速をすることがあった。DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が必ずしも良いとは言えず、近年は多段化が進んだことによってトルコンATが見直されているそうだ。スバルも8段ATが欲しいところだが、今後、電動化が進むことを考えると、ガソリン車のトランスミッションの開発はしないだろう。

 新車になったのでドライブレコーダーを前後2カメラのものに変えた。再生ソフトが気に入っていたので今回もJVCケンウッド製にした。機種はDRV-MR450。価格.comによると、2万円前後だ。ホームセンターで配線止め(ケーブルクリップ)を買って取り付けたが、なぜか後ろのカメラを認識しない。差し込み方が悪いのかと思い、差し直して電源を入れ直したがダメ。しばらく悩んだ後、説明書を読んだら、前後の配線が逆だった。前後のカメラをつなぐケーブルは先端がL字型とストレート型になっていて、L字型を前のカメラにつながなくてはいけないのだった。つなぎ直したらすぐに認識した。

 このケーブル、長さが8メートルもあって、かなり余った。レヴォーグはワゴンといっても前後カメラの間は直線で3メートルもない。ケーブルは天井近くからフロアマットの下を通してフロントガラスの上の方まで配線できる長さが必要だが、8メートルもいらない。7メートルでも余裕がありそうだ。軽自動車の場合はもっと短くて良いだろう。ただ、リアウィンドウの開き方は一般的な跳ね上げ式のほか、横開きのタイプもある。ケーブルの長さには余裕を持たせないとまずいのだろう。

 レヴォーグの、というか、スバルのアイサイト装着車はフロントガラスのアイサイトカメラの近くには何も貼ってはいけない。だからドラレコのカメラも「フロントウィンドウのはしの方」に設置した。中央に設置した場合に比べて動画の画角が少し歪むが、まあ仕方ないでしょう。

 ケーブルクリップはリアウィンドウの開閉でケーブルが動くので、クリップ部分が固定型ではなく、丸くて隙間に余裕があるタイプの方が良いですね。

2020/12/07(月)新型レヴォーグのインパネは…

 北海道テレビ放送(HTB)の「水曜どうでしょう」を見ていて「あれっ」と思った。ヨーロッパで大泉洋ら4人が乗る車のインパネが新型レヴォーグのものに似ているのだ。ディスプレイの両側に縦型のエアコン吹き出し口があるデザインが共通している。録画ファイルを巻き戻して車種を確かめてみたら、ボルボV90だった(V60のインパネも同じデザインだ)。同じワゴンで安全性重視のメーカーの車なのでスバルのデザイン担当者が参考にしたのかもしれない。

 その新型レヴォーグの購入契約をしたのは9月初旬。まだ試乗車も何もない頃だったが、次のクルマを検討していた8月下旬にYouTubeや自動車雑誌のサイトで「レヴォーグ祭り」ともいわれた絶賛評の嵐が吹き荒れるのを見て購入を決めた。グレードはアイサイトX付きのGT-H EX。僕は高速ではACCをセットして巡航するだけという運転の仕方なので、スポーツやコンフォートなどモード変更機能がある電制ダンパー付きのSTIスポーツは不要と判断した。

 それから3カ月。ようやく今日、試乗してきた。試乗車にアイサイトXは付いていなかったが、同じGT-Hなので乗り心地は同じだろう。車幅は今乗っているゴルフ7とほぼ同じ(5ミリ小さい)で、違和感はない。発進も加速もスムーズ。CVTは車好きには何かと評判が良くないが、レヴォーグの場合は悪くなかった。何度もリコールしたゴルフ7のDSGより良いのではないか。

 GT-HはダンパーがKYB製だが、ゴルフ7に比べて乗り心地は同等以上と思える。ロードノイズも気にならない。シートはゴルフ7よりホールド感があり、座り心地も良かった。荷室のサブトランクはYouTubeなどで見るより実物は相当大きく感じる。先行車発進お知らせのアナウンス(信号待ちで先行車が発進して4メートル以上離れても自車が発進しない場合にブザーか音声で知らせる)がうるさく感じたが、これはOFFにできる。総じて好印象を持った。いや、今さら悪い印象を持っても、どうしようもないんですがね。

 納車は28日ごろとのこと。ここまで待たされると、もう年明けでも良いかと思う。

 で、午後5時からYouTubeで「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会を見ていた。たぶん時間を持たせるためだろうが、自動車ジャーナリストなど60人の選考委員の投票内容を1人ずつ動画で発表するというスタイル。さっさと結果を発表した方がスマートだが、経過が分かるのは選挙速報みたいでそれなりに面白い。予想通りレヴォーグとヤリス3兄弟の一騎打ちの様相で始まり、徐々にレヴォーグが点差を広げた。大賞は見事、レヴォーグへ(点数は437点)。意外にもフィットが得票を伸ばし、終わってみれば、ヤリスを抜いて2位に食い込んだ(フィット320点、ヤリス300点)。4位のプジョー208/e208はインポートカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。これも意外だった。

 ライブ配信を見ていたのは3000人ぐらい。カー・オブ・ザ・イヤーって自動車マニア以外にはあまりアピールしないのか。

2020/09/21(月)「怪獣映画の夜明け」

 Hulu上で開催の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020」で上映された1本。映画「ゴジラ」誕生の過程と意義を中心にゴジラ映画の変遷を関係者のインタビューを通じて探る。監督はスペインのジョナサン・ベレス。上映時間51分。

 ゴジラ映画のドキュメンタリーとして特に優れているわけではないが、入門編としてはまずまずだし、関係者の多くにインタビューしていることに好感が持てる。登場するのは宝田明、中島春雄(ゴジラ第1作のスーツアクター、2017年死去)、薩摩剣八郎(1984年版「ゴジラ」以降のスーツアクター)、監督の大森一樹、金子修介、手塚昌明、特技監督の川北紘一(2014年死去)などなど。俳優の小泉博(2015年死去)、久保明の姿が見られたのは懐かしかった。既に亡くなっている3人の死去した年を見ると、数年がかりでインタビューしたのだろう。この3人に対する献辞が最後に出る。

 IMDbのデータThe Dawn of Kaiju Eiga (2019)によると、日本で2019年4月2日公開とある。セルバンテス文化センター(インスティトゥト・セルバンテス東京)が特別試写会を行ったらしい。IMDbの採点は8人が投稿して8.6。これは高すぎる。僕は7点を投稿した。

 さて、Huluで初開催の「ゆうばりファンタ」の評価はどうなのだろう。普通の映画祭同様にタイムテーブルに沿って上映(配信)されているのだが、Huluのような配信サービスの特性を生かすなら、上映時間を定めずに期間中何度も見られるようにした方が良かったのではないか。その方がより多くの視聴者の目に届くだろう。せっかくの試みなのにもったいないと思う。

2020/07/09(木)マネーフォワードMEの失敗

 マネーフォワードMEは家計簿・資産管理ソフト。僕は2016年から有料版を使っている(といってもauスマートパス版なので無料)。そのマネーフォワードが事前予告をした上で7月7日にWeb版のリニューアルをした。アプリ版と同じようなインターフェイスにするのが狙いだったらしい。これに苦情が殺到したそうで、2日後の9日に元に戻った。

 実際、僕も7日にアクセスしてみて頭を抱えた。今まであった重要な機能が消えていたのだ。それはデータのCSVダウンロードができなくなっていたこと。マネーフォワードには検索機能がないので、過去のデータを検索するにはCSVデータをダウンロードする必要があるのだ。ダウンロードをできなくする代わりに検索機能を付ければ、まだ良かったのだが、それもなかった。資産の推移もグラフで見るしかなくなり、分かりにくくなった。機能向上がほとんどなく、機能を減らしただけのリニューアル。本気でマネーツリーなどへの乗り換えを考えた。

 ベータ版テストもやっていたそうだが、サンプル数が少なかった(多様性に欠けていた)のではないか。『マネーフォワード ME』Web版リニューアルに関する今後の方針についてによると、「特に資産管理を目的としたユーザーの方々にとって、一部使いにくい変更となってしまいました」とある。マネーフォワードのメリットは銀行や証券会社など資産データのアグリゲーションが容易なことで、家計管理の便利さなどではない。そんなこと事前に分からなかったのだろうか。

 とりあえず元に戻ったので良いのだが、マネーフォワード for auスマートパスは今月末で提供終了となり、来月末までしか使えない。先月初め、メールで連絡があった。これはauがやめるのかと思ったら、マネーフォワード側の決定だった。仕方がないので普通の有料版に移行するが、こうなるとauスマートパスプレミアムににこだわる必要はなくなる。というかauにこだわる必要もなくなるのだった。携帯キャリアの乗り換えも検討しよう。

2020/06/22(月)「ウエスタン」と「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」

 NHK-BSプレミアムが19日に「ウエスタン」を放映した。ところが、これ上映時間は2時間45分あった。ご存じのようにセルジオ・レオーネ監督の「ウエスタン」は1969年の日本公開時に2時間21分の短縮版が上映された。興行上の理由だろう。そして昨年9月、2時間45分のオリジナル版が「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」のタイトルで「日本初公開」と銘打って劇場公開された。

 だから「ウエスタン」というタイトルならば、短縮版だろうと思い込んでいたのだ。考えてみれば、劇場公開時の短縮版にすぎないわけだから、テレビ放映やソフト化の際に短縮版を使う必要はないのだ。ちなみにアメリカの劇場公開版は日本版より4分長いそうだ。こういう時、配給会社が勝手にフィルムを切って良いのだろうか。それとも監督やプロデシューサーに短くするよう依頼するのだろうか。気になるところだ。

 映画はベルナルド・ベルトリッチとダリオ・アルジェントがストーリーの原案を書いていることと、ヘンリー・フォンダが珍しく悪役を演じているという注目点がある。ハーモニカを吹く謎のガンマン(チャールズ・ブロンソン)がフォンダ演じる極悪ガンマンのフランクを倒すのが本筋。これに鉄道工事を巡り、フランクに家族を殺されたジル(クラウディア・カルディナーレ)と、その冤罪を着せられたガンマンのシャイアン(ジェーソン・ロバーズ)が絡んでくる。はっきり言って、2時間ぐらいに収まりそうなストーリーなのだが、悠揚迫らぬタッチというのもレオーネ映画の魅力ではあるのだろう。

 映画を見始めて、タイトルが出ないことに気づいた。これはもしかして、と思ったら、やはり最後にタイトルが出た。クエンティン・タランティーノ監督は「この映画を見て映画監督になろうと思った」そうだから、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のタイトルがこの映画の影響を受けているように、タイトルの出し方も影響されたのだろう。もっとも、タランティーノの映画でタイトルが最後に出たのはとても効果的だった。シャロン・テート事件をまるでおとぎ話のような結末にした後に見せるこのタイトルは絶妙なのである。

 amazonでは「ウエスタン」のブルーレイが980円で販売されている。上映時間は166分で1分長いが、誤差の範囲内でしょう。


 それにしても、去年の劇場公開時の「日本初公開」はいかがなものか。あくまで「日本の劇場で初公開」でしょう。DVDやブルーレイ、動画配信サービスでは何年も前から完全版を見ることができていたのだから。