2011/09/20(火)「鉄男 The Bullet Man」

 塚本晋也監督による3作目の「鉄男」。海外向けを意識したのか、全編英語である。息子を交通事故で殺され、怒りによって鉄化する男の秘密を描く。鉄化の理由が明らかにされるのが、これまでの2作とは異なるところだが、結局、今回も1作目のインパクトを越えることはできなかった。予算をかければいいというものでもないらしい。物語のアイデアの方が重要なのだろう。

2011/09/19(月)「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

 リドリー・スコット「ブラックホーク・ダウン」を思わせるような描写、展開である。と思ったら、監督のジョナサン・リーベスマンが目指したのは「『ブラックホーク・ダウン』と『エイリアン2』を合わせたようなSF戦争映画だった」のだそうだ。なるほど。道理で似ているわけだ。海兵隊の一部隊を軸にして描かれる異星人との戦い。これを中心にしすぎたために、侵略の全体像の描写が少なくなってしまい、SFというよりは戦争映画の感触に近い作品になった。これならば、敵はエイリアンでなくてもいいのである。リーベスマンにはスコットほどの映像感覚はないので、途中で飽きてしまった。ドラマの作り込みも弱い。

2011/09/19(月)「スプライス」

 ヴィンチェンゾ・ナタリは異能とか異才という言葉がぴったりの監督に思える。「CUBE」も「カンパニー・マン」も通常の発想では作れない作品だと思う。この映画の場合は通常の発想で作れるのだけれど、遺伝子操作で誕生した新しい生命体の気味の悪さが尋常ではない。人間のようで人間とは非なるもの。生まれた時は羽根をむしった鳥のような形態で、毒針のあるしっぽを持つ。成長するにしたがって人間の姿に近づくが、言葉はしゃべれず、足は鳥の足のような形のまま。それが人間に恋をするから始末に負えない。

 NERD(オタクだ)という研究機関に勤め、生命体を誕生させる研究者夫婦はマッド・サイエンティストなのだが、そうは見えないエイドリアン・ブロディとサラ・ポーリーが演じているのがポイントか。気味の悪い生命体にドレン(DREN=NERDの逆)と名付け、かわいがるのが尋常ではない精神構造を表している。

2011/09/17(土)ELECOM TK-FBP017BK

 SPPで接続するAndroid携帯用のBluetoothキーボード。楽天のショップに注文したのが昨日届いた。Android用のBluetoothキーボードは今のところこれしか選択肢がない。出張の時にはいつもノートパソコンを持っていくが、1.5キロぐらいあって、移動の際に重くて仕方がない。これがあれば、スマホ(IS03)だけですむ、と思ったのだ。

 AndroidマーケットからEleWnnとElecomBtAssistantをインストール(ELECOMのサイトにリンクがある)。スイッチをSPPにしてスマホとペアリングする。ペアリングは簡単にできたが、なぜか入力ができない。あれれ、と思っていろいろやってみたが、ダメ。何度も設定を繰り返しているうちに入力できるようになった。うーん、何が悪かったんだろう。

 EleWnnの変換精度はあまり評判がよろしくないが、まあ、常時使うわけではなく、会議のメモに使うぐらいだからそんなにストレスはない。ただ、キー操作には少し慣れが必要だ。キーの間隔はノートパソコン並みなのだが、慣れないと隣のキーとの打ち間違いが多くなる。キーボードに少し傾斜も欲しいところだ。変換は補足マニュアルには「スペースキーではできない」と書いてあるが、できるようになっている(現在のバージョンは1.1.2)。スクリーンキーボードで打つよりやっぱり入力は速い。

 いろいろ試した結果、エディタにはEvernoteを使うと便利であることを実感。他のエディタを使ってDropboxでパソコンと同期してもいいのだが、Evernoteの方が手間はかからない。

 パソコンともペアリングしてみた。接続はHIDなので入力にいつも使っているATOKが使えてストレスがない。Android携帯もHIDに対応してほしいものだ。

2011/09/14(水)WiMAX

 先週、BBIQからWiMAXモバイルルーターのURoad-9000が届いた。自宅では予想通り、圏外ぎりぎりで電波が弱い。アンテナが1本も立っていない。と思ったが、計測してみたら、640kbpsは出ている。一昔前のネットスピードであるにしても、まあ、我慢できる。なんせ、アナログ回線のころは33.6kbpsだったわけですしね。その後、ADSLにしたころがちょうどこれぐらいの速度だった。自宅でも場所を変えてみると、2~3Mbps以上は出るのが分かった。これぐらい出れば、十分か。ちなみに自宅はWiMAXのピンポイントエリア判定で△のところにある。

 出張先の東京の月島で計測したら、2.4Mbps。夜になって再度計測したら、800kbpsほどだった。どうも速度に波があるようだ。宮崎市内の会社ではスマホで2~3Mbps、iPadで5Mbpsほど。会社は「△~○」の地区にある。一般的にパソコンの方がスマホより高い数値が出るようで、これは処理能力の違いが影響しているのだろう。

 URoad-9000にはUSB充電ケーブルと充電器が付属しているのが良い。出先ではパソコンに接続して充電しながら使える。(パソコンのバッテリー消費量は増える)。しかもミニUSBなのでこのケーブルを使えば、スマホも充電できる。

 WiMAXに変えて何が良かったといって、パソコンがフリーズすることがなくなったこと。僕のノートパソコン、ドコモのFOMA接続ソフトと相性が悪かったらしく、テキストファイルの作成途中でフリーズしてしまい、内容を失ったことがたびたびあった。これがなくなっただけでもありがたい。あとはWiMAXが使える範囲が拡大してくれれば言うことはない。