2009/06/17(水)ココログでprint.css

 WordPressのテーマの中には印刷用のレイアウトを指定するprint.cssを含むものがある。これはいいなと思ったので、自分のブログにも追加してみた。ついでにココログのブログにも追加できないかと考え、調べたら、@media printとしてカスタムCSSに指定すれば良いと分かった。.sidebar{display:none;}と書くだけでも、サイドバーが消えてすっきりするが、フォントサイズなども調整したい。いろいろ試行錯誤して以下のように設定した。

@media print{
#banner{background-color:#ffffff;}
#banner h1 a{color:#000000;}
#banner h2{color:#000000;}
.content p{font-size:medium;}
.sidebar{display:none;}
.entry-comment{display:none;}
.entry-trackback trackbacks entry-recent-posts{display:none;}
#center{width:100%; overflow:visible;}
.entry-trackback{display:none;}
.entry-nav{display:none;}
}

 リッチテンプレートを使用している場合はCSSのカスタマイズができないので、こういう設定はできない。

2009/06/16(火) 文字化けして消せないファイルを消す

 日本語名のファイルをLinuxなどのサーバーにアップロードすると、文字化けしてしまってFTPから消せない場合がある。というか、そうなった。サーバーの容量からすれば、小さなファイルだが、文字化けしているのは気になる。削除の仕方を調べてみると、SSHでログインしてi-node番号を調べて、という手順が紹介してあった。でもSSHやtelnetでログインできないサーバーもあるのだ。

 FileZillaなら削除できるかと思ったが、そもそも文字化けファイル自体を表示してくれないので無理。さて、どうしようと思い、FFFTPからフォルダごと削除してみたら、消せた。もちろん、削除する前に文字化けファイルのあるフォルダはダウンロードしておき、削除の後、アップロードする。FFFTPはフォルダ削除にrm -rコマンドを渡しているようだ。残念ながら、サーバーのルートにある文字化けファイルはこの方法では消せない(当たり前)。

2009/06/13(土) 2.8自動アップグレードでファイル全削除

 正確にはWordPress以外のフォルダとファイルがすべて削除されるそうだ。最初にフォーラムに投稿があった時にはそんなバカなと思ったが、本家のフォーラム(automatic upgrade to 2.8 DELETED half the FILES from my server)でも同じ現象が報告されている。

 そんなに発生は多くないようだから、特定のプラグインやサーバー環境との複合的な要因だろう。日本のフォーラムの報告者はさくらインターネットだそうだ。僕も一歩間違えれば、危なかったかもしれない。サーバー上の他のファイルを削除するというのはかなり深刻なバグ。WordPress本体のバグではなくても、ユーザーにとっては同じことだ。ある環境で安全だからといって、他の環境でもそうとは限らない。今回は急いでアップグレードしてしまったが、急ぐのは危ない。しかし、ダッシュボードにアップグレードの案内が出ると、ついクリックしてしまうな。

 それにしてもこの原因分からない。PHPの関数には問答無用ですべてを削除するシェルコマンドのrm -rfのようなものはない。rmdirは空のフォルダしか削除できないのに、なぜこんなことが起きるのか。プラグインの中にシェルコマンドを呼ぶような記述があったのだろうか。

2009/06/11(木) WordPress2.8ベイカー

 自動アップグレードの通知があったのでアップグレードした。実に簡単。ただ、ダッシュボードを見てみたら、一部が日本語になっていない。WordPressのホームページにはまだ2.8RC1しかなかったが、それをダウンロードしてja.poとja.moをFTPで上書きした。無事に日本語化。Version 2.8 - WordPress Codex 日本語版に書いてあるほど変わった印象はないが、テーマのダウンロードがダッシュボードからできるようになったのは便利か。

 会社でもWordPressを使うことになってXREAにインストールしたら、自動アップグレードができない。テーマのダウンロードもできない。どちらもFTPからダウンロードしようとして失敗する。調べたら、XREAはPHPがセーフモードで動いているためらしい。.htaccessでCGIモードにできるそうなので、明日やってみよう。

2009/06/06(土)「スター・トレック」(2009年)

「スター・トレック」パンフレット

 ロミュランの宇宙船からバルカン星に伸びるパルス兵器を破壊するため、シャトルから飛び降りるカーク、スールーら3人の場面からバルカン星のブラックホールによる崩壊、惑星デルタ・ヴェガのモンスターとのチェイス、そしてレナード・ニモイの登場へと至る中盤が圧倒的に素晴らしい。たたみかけるような演出とはこういうシークエンスの連続を言うのだ。

 それよりも何よりもニモイのシワが刻まれた顔は「スター・トレック」の長い歴史の象徴であり、見ているこちらも感慨を覚えてしまう。僕はテレビシリーズ「宇宙大作戦」は熱心に見ていたが、劇場版はそんなに追いかけていず、ネクスト・ジェネレーションの話はほとんど知らないし、興味もない。それでもニモイを登場させたことによって、この映画がシリーズを再起動させる成功につながったことは疑いようがないと思う。原典への敬意を忘れない作りが好ましい。テレビシリーズで毎回流れたナレーションと音楽が再現されたラストはトレッキーたちを狂喜させるに違いない。「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」と同様に第1作につながる作りなのである。

 急いで付け加えておくと、この映画は「スター・トレック」の始まりの物語であり、これまでのシリーズを見ていなくても十分に楽しめる。単なる前日談に終わっていないところがまた素晴らしく、新たなスタッフ、キャストによる元のシリーズとは違う世界(パラレルワールド)のスター・トレックになっているのだ。だから「スター・ウォーズ」のように円環は閉じてはいない。

 劇場版第1作の「スタートレック」(1979年、Star Trek : The Motion Picture)は本格SF風のアイデアが基本にあり、コアなSFファンをも楽しませた。しかし、ロバート・ワイズ監督によるこの超大作はキャストがテレビ版と同じであっても本来スペースオペラであるシリーズとは微妙に味わいが異なっていた。第2作以降は本来のスケールに戻ったが、面白さもそこそこという感じだった。キャストの高齢化も一般受けしない原因であったように思う。今回の映画も話のスケールとしては決して大きくはないが、そのスケールの中でめいっぱいのアイデアと巧みな演出が駆使されて、シリーズの中では破格の面白さとなっている。

 話は西暦2233年、連邦の宇宙船USSケルヴィンが巨大な宇宙船から攻撃を受ける場面で始まる。死亡した船長に代わってジョージ・カーク(クリス・ヘンズワース)が指揮を務め、乗組員800人を脱出させた後、ジョージは生まれたばかりの息子にジェームズと名前を付けて船と運命をともにする。船長を務めたのはわずか12分間だった。25年後、ジェームズ・タイベリアス・カーク(クリス・パイン)は宇宙船USSエンタープライズに乗り組むことになる。バルカン星域にワープしたエンタープライズはそこで巨大な宇宙船と遭遇する。宇宙船はブラックホールによるタイムスリップで未来から来たもので、ロミュラン人船長のネロ(エリック・バナ)は連邦への復讐を図っていたのだ。

 カークがエンタープライズに乗り組んだ後、ドクター・マッコイやスコット、スールーらおなじみの面々が次々に登場してきてファンならうれしくなるだろう。さらに中盤から映画は面白さを加速していく。カークとスポック(ザッカリー・クイント)の確執を軸に笑いを織り交ぜて進行する語り口は見事と言って良い。監督のJ・J・エイブラムスはトレッキーではないそうなので、シリーズを知らない一般観客へのサービスをてんこ盛りにしているのだ。エイブラムス、「M:i:III」でもスピーディーな演出に冴えを見せていたが、今回もその演出に誤りはなかった。クリス・パインも若くて元気の良いカークを好演しており、映画の出来が良かったこともあって、既に第2作の製作が決まっているそうだ。唯一、気になったのは死者をむち打つようなロミュランへの仕打ちだが、目をつぶっておく。

 スポックの母親役の女優が美人だなと思ったら、久しぶりのウィノナ・ライダーだった。残念なことにライダーの写真はパンフレットにはなかった。