2014/04/06(日)「鑑定士と顔のない依頼人」

 ストーリーだけを取り上げれば、普通のミステリー以上のものはなく、特に評価すべき点もない。ジュゼッペ・トルナトーレの利点はどう見せるかに心を砕いていることで、だからこういう特に優れた部分のない話でも見られる映画に仕上がったのだろう。主人公の鑑定士を演じるジェフリー・ラッシュの演技に助けられた部分が大きい。

 映画を見終わって、ふとモノクロの某名作映画を思い浮かべたのも、主人公の悲哀が胸に響くからだ。映画はどう見せるか、どう語るかが肝要なので、そこだけ見れば、水準は十分にクリアしている。細部はうまいと思う。よくあるネタであっても、語り方次第で映画はなんとかなるものなのだ。

 壁の中の秘密の部屋から出てこ(られ)ない依頼人の設定はなんだか「海の上のピアニスト」を想起させる。トルナトーレはそういう隠れたもの、隠されたものに興味があるのかもしれない。

2014/03/30(日)ゴルフ7

 発売から10カ月近くたってようやく試乗に行った。先週、ディーラーの担当者から誘われたのだ(誘われてすぐに行くなど、いいカモですね。自覚してます)。試乗車は一番安いモデルのトレンドラインだった。以前はハイラインが用意されていたはずだが、試乗車を買った人がいたのかもしれない。積算走行距離は800キロ余りとなっていた。

 内装の質感は確かに上がっている。3、4キロしか走らなかったので走りに関してはよく分からないが、今乗っているゴルフ5(ダブルチャージャー、170PS)と比べると、シングルチャージャーで馬力も65PSほど小さいので加速はやはり劣る。ハイラインは140PSなのでこれよりましだろう。エンジン音は静かだが、ロードノイズに関しては予想したほど小さくはなかった。これは価格.comのレビューでも指摘されている。ゴルフのロードノイズの遮音は伝統的にそれなりなのだと思う。

 ショールームに戻って、ハイラインの見積もりをしてもらう。色はタングステンシルバーメタリック(これを選ぶ人が多いそうだ)。カーナビはスマホやタブレットがあるのでもはや不要なのだが、テレビはほしいので結局付けた。不要なもの(サービス2年延長)を削って、さらにいくつかサービスを無料にしてもらい、切りの良い数字にしてもらった。まあ、我慢できるレベル。納車は今のところ、6月末だそうだ。3カ月かかるのか。

 担当者と世間話をしたところでは、カー・オブ・ザ・イヤー受賞の効果はあったが、消費税アップの駆け込み需要はそれほどなかったとのこと。売れているのはハイラインとコンフォートラインでトレンドラインは在庫がある。GTIもあまり出ていないらしい。まあ、GTI買うなら、もう1ランク上の車が買えるからなあ。

 ゴルフのオーナーについて、日経ビジネスオンラインでフォルクスワーゲン・ジャパン・マーケティング本部の人が「オーナーさんの眼鏡を掛けている比率が高い」と話している。なるほど。それは僕にも当てはまります。

2014/03/18(火)LibreOffice

 LibreOfficeの新バージョン(4.2.2)が出たそうなので、インストールしようとしたら、以下のようなダイアログが出てインストールできない。

「エラー1303。インストーラーにはC:\Program Files(x86)\LibreOffice 4\programにアクセスするための十分な特権がありません。管理者としてログオンするか、またはシステム管理者に問い合わせてください。」

 ちゃんと管理者権限のあるユーザーでログオンしているのだが、なんだこれ? しょうがないので、カスタムインストールを選び、インストール先のフォルダをデフォルトのProgram Files(x86)とは別のフォルダに変えたら、インストールできた。うーん。インストーラーにバグがありそうだ。

 新バージョンは今までより起動が速くなったような気がするのは気のせいか?

2014/03/09(日)キャンパスライセンス

 長男に大学合格通知書類が来たので確認すると、パソコン必携とある。元々、買うつもりだったが、必携なわけですね。推奨スペックはWindowsの場合、Windows8.1、CPU Core i5以上、メモリ4GB以上、半導体ディスク(SSDのこと)128GB以上、ディスプレイ11.6インチ以上、無線LANなど。Macの場合、BootCampでWindowsをインストールする必要がある。九州大学生協ではこのスペックに応じたパソコンを売っていた。注意書きに「このスペックを満たすパソコンは意外に少ない」とあるが、SSDの条件が厳しいのだろう。生協で売っているパソコンで気になるのはSSDが128GBであることで、せめて256GBはあった方がいいような気がする。まあ、僕だったら、HDDのパソコン買って自分でSSDに換装しますけどね。

 九大はマイクロソフトとキャンパスライセンス契約を結んでおり、学生は無償でOffice 2013 Professionalを使うことができるそうだ。おまけにセキュリティー対策ソフト(Symantec Endpoint Protection)も無償、Adobeのソフトはアカデミック版より3割安く買える。必携をうたうからにはこうした施策も必要なのだろう。2年前、長女が入った大学ではこんなことはなかった。同じ国立大でも、違うものだ。九大は予算が潤沢なのか。

2014/03/02(日)麻黄湯

 熱が38度を超えたので昨日、病院に行ったら、やっぱりインフルエンザA型の陽性反応が出た。僕は風邪を引いても熱はほどんど出ない。こんなに上がった場合、インフルエンザの可能性が高いのだ。薬はタミフルかと思ったら、イナビル吸入粉末剤、漢方の麻黄湯顆粒エキス、カロナール剤の3つ。イナビルは大人の場合、2本を1回吸入するだけでいいそうだ。ウイルスが増殖する喉や気管支に直接届いて増殖を抑える。しかし、これを吸入した後、熱が39.3度まで上がった。そんなに苦しくはなかったが、念のために解熱剤のカロナール剤を服用。これで37度台まで下がった。効果があるものだなあ。

 麻黄湯はWikipediaによると、「インフルエンザの治療において抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果が福岡大学病院の鍋島茂樹・総合診療部長らによって発表されている」とのこと。なるほど。対症療法になるわけだ。これは今日から服用を始めた。

 1日たって熱は下がったが、鼻水が出てきた。つまり現在、ウイルスをまき散らしているところ。というわけで医師の指示に従って、水曜日まで仕事を休む予定。