2016/06/12(日)Money Foward

 住信SBIネット銀行が「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」ご利用でポイントプレゼントキャンペーンを行っている。資産管理ソフトはMoney Lookがセキュリティーの上でもベストだと思ってきたが、少し前からFirefoxではデータの取得ができなくなった(対処法はFirefoxにて自動ログイン・更新が出来ない場合にあった。なーんだ)。Edgeには元々、対応していない。IEでのみ使える。おまけにAndroidアプリでログインができない。個人的な環境によるものかもしれないが、こう不具合が多いと、ベストとは言えなくなってきた。

 Money Fowardはサーバーに金融機関のログインIDとパスワードを保存する仕様がセキュリティー的にどうかと思うが、振り込みなどの取引に必要な乱数表や取引パスワードは入力しないので必要以上に気にする必要はないだろう。だいたい、最近のネットバンキングは振り込むのに二段階認証やワンタイムパスワードが必要なところがほとんどだ。それにMoney Fowardには各金融機関への自動ログイン機能はないので、パスワードを破られても資産内容を知られるだけで実質的な被害は起きにくい。二段階認証も設定しておけば、ログインされる恐れも少ない。

 無料で使えるのは登録先10個まで。それ以上は月額500円の有料サービスになる。銀行だけなら10個もいらないが、証券やクレジットカード、電子マネー、amazonなどのショッピングサイトを加えていくと、とても10個では足りない。かといって月額500円は高い。銀行と証券と、よく使うカード2枚の10個を登録した。10個使ってしまったので財布が登録できなくなったが、家計簿機能は「うきうき家計簿」を使っているので不要だ。

 資産の一覧性はMoney Lookより見やすい。Money Lookではできない宮崎銀行の明細取得ができる点も良い。銀行などの明細から自動で収入と支出を記録していくのが優秀で、これはMoney Lookにはない。プレミアム機能がせめて月額300円ぐらいになれば、もっと利用するんですけどね。

 と、ここまで書いて、ふと思って、auスマートパスを探したら、マネーフォワード for auスマートパスがあるじゃないか。スマホには住信SBIネット銀行版とは同時にインストールできない(できても使えない)ので、アンインストールして登録しなおした。これで全部の金融機関とカード、電子マネーなどが登録できた。僕は現金での支払いよりもカードや電子マネーでの決済が多いので、これでほぼ自動で家計簿が付けられるようになった。これはけっこう便利かもしれない。

 一つだけ要望を書いておくと、一括更新で更新しない口座が指定できると良いと思う。モバイルSuicaは画像認証があり、手動で文字を入れなくてはいけないのだ。僕の場合、Suicaの使用機会はごく少ないので、口座を登録から外すことにした。

2016/06/02(木)個人型DCを利用しない手はない

 インデックス投資方面では有名な2人、経済評論家の山崎元さんと日経の田村正之さんが1日、ともに個人型確定拠出年金(DC)に関する記事を書いていた。ダイヤモンドオンラインの「絶対儲かるうまい話」が本当にあった!確定拠出年金が激変|山崎元のマルチスコープと日経朝刊の「隠れた税優遇」普及へ機運 確定拠出年金、主婦らも対象に 法改正、金融機関も動く。5月24日に成立した「確定拠出年金法等の一部を改正する法律」に関して解説した記事だ。2日には大江英樹さんもNIKKEI STYLEの連載で取り上げていた(誰でも利用できる、最強の老後資産形成)。それぐらい大きなトピックであるわけだ。

 これまでの個人型DCは対象が限られていたが、その制限が撤廃され、来年1月からはほとんどの労働者が対象となる。確定給付年金(DB)や企業型DCに加入している人、公務員や主婦も個人型DCを利用できるようになる。もちろん、年金制度のない会社に勤めている人や非正社員の労働者も対象だ。積立金の年額に制限はあるにしても、これは大きい。

 個人型DCのメリットは掛け金が控除の対象になること。山崎元さんが「絶対儲かるうまい話」と書いているのはそのためだ。同じ所得控除でも、ふるさと納税よりもお得だし、運用益が非課税のNISA口座よりもメリットが大きい。唯一のデメリットは60歳まで受給できないこと。個人型DCはあくまで老後のためのものなので仕方がないが、20代や30代にとっては結婚やマイホーム購入などまとまったお金が必要になることがあるだろう。だからNISA口座・特定口座での運用や貯蓄と併用した方が良い。

 公的年金がなくなることはないと思うが、少子高齢化の進行で将来、支給額が減ることは避けられない。自衛のために足りない分を補填する金融資産を自分で作っておく必要がある。その場合に個人型DCは最も有用な制度だし、60歳まであと数年しかないよ、という人にも節税のメリットがある。確定給付年金や企業型DCに加入している人でも年間14万4000円分の所得控除があるのだ。始めない手はないと思う。

 法案が成立したばかりなので詳しい解説をしたサイトはまだ少ないが、厚生労働省のサイトに法案の内容を解説したPDF(確定拠出年金法等の一部を改正する法律案)があり、これが一番参考になった。

 運用先は手数料の安いネット証券が最も良い(銀行などは論外)。例えば、SBI証券はこの法改正を見込んでのことだと思うが、4月に個人型DCの運用商品を20本増やした。個人型年金プラン運用商品一覧を見ると、手数料の安い商品もそろっていて、どの投信で運用するか検討したい。

 このエントリーの続きは個人型確定拠出年金加入の分岐点