2017/01/11(水)キネマ旬報ベストテンと怪獣映画

 キネマ旬報ベストテンで「この世界の片隅に」がアニメーション映画で「となりのトトロ」以来28年ぶりに1位になったというのが話題だが、「シン・ゴジラ」の2位というのも怪獣映画としては最高位だ。調べてみると、日本の怪獣映画がキネ旬ベストテンに入ったのは1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」の6位以来21年ぶり。外国映画では2006年に「グエムル 漢江の怪物」が3位に入っている(これは怪獣映画と言って良いかどうか迷う)。30位まで広げると、以下のようになる。

1999年 22位「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」
1996年 13位「ガメラ2 レギオン襲来」
1993年 17位「ジュラシック・パーク」
1991年 28位「ゴジラVSキングギドラ」
1966年 25位「大魔神」

 「ジュラシック・パーク」は怪獣じゃなくて恐竜だが、映画の作りとしては怪獣映画だから入れておいても良いでしょう。1954年の「ゴジラ」第1作はキネ旬ベストテンでは影も形もない。当時は怪獣映画なんてまともな評価の対象にはならなかったのだ。そういう傾向は長く続いた。だから95年に「ガメラ 大怪獣空中決戦」がベストテン入りしたのは画期的な出来事だったと言える。