2018/05/29(火)AQUOS R2予約
次もXperiaにするかどうか迷ったが、この2年間、バッテリーの持ちに少し不満があった。その前に使っていたシャープ製端末の方がバッテリーは持った。というわけでAQUOS R2を予約した。Xperia XZ2とは価格も同じだし、バッテリ-以外の性能では大差ないと思ったが、詳しく見ていくと、AQUOS R2の方がやや優れているようだ。ま、好みの問題もあるので、どちらを選んでもいいと思う。
auオンラインショップから予約申し込みをした。確認メールに「端末増設」とあって焦った。機種変更であっても同じICカードが使えて、自宅で受け取りの場合はこういう記述になるそうだ。
最近のスマホやタブレットの例に漏れず、AQUOS R2もUSBポートはType-Cになる。しかも充電コードは付属しない。先日買ったASUS ZENPAD10の充電コードは使えるが、こういうこともあろうかと、amazonでMicro USB→USB-C変換アダプタを買っておいたのだった。こういう変換アダプタがあると、たくさん持ってるMicro USBコードを無駄にしないので良いです。
スマホと言えば、Google PayがSuicaとWAONに対応した。Google Payはインストールしただけでほぼ使っていないが、モバイルSuicaに年会費なしでクレジットカードからチャージできるようになったのは大きなメリットだ。コンビニか、じぶん銀行口座からチャージしていたのが簡単になった。チャージのしやすさが楽天Edyやnanacoと同じレベルになったことはSuicaの利用率向上にもつながるのではないか。
2018/05/10(木)amazonの転売屋にご注意
東日本大震災のルポ「津波の霊たち 3・11 死と生の物語」(早川書房)がイギリスの文学賞「ラスボーンズ・フォリオ賞」(「ブッカー賞」に対抗して2013年に創設とのこと)を受賞した。著者は英紙タイムズの東京支局長リチャード・ロイド・パリー。この名前、聞き覚えがあるなと思ったら、ルーシー・ブラックマン事件を取り上げた秀逸なノンフィクション「黒い迷宮」の著者だった。そういうことなら、読まなくてはいけない。amazonを見てみると、2700円余りもする。しかもプライム対象ではなく、送料が260円ほどかかる……あれ?
どうもおかしいと思ったら、amazonで検索して出てくるのは転売屋が出品している本なのだ。一時的に品切れになったので転売屋の本が表示されてしまうのだろう。問題は転売屋の本と正規ルートの本の見分けがamazonではつきにくいことだ。
本は再販制度の対象なので、新刊に関しては小売店(書店)が高く売ったり、安く売ったりすることはできない。古本は再販制度の対象外なので、安くも高くも売ることができる。本来なら古本に分類されるべき本がamazonでは新品と表示されるのは罪が深い。間違って買ってしまう人も少なくないのではないか。amazonは自社で販売するページとマーケットプレイスの出品者が販売するページのデザインを明確に変えた方が良いだろう。
楽天ブックスを見ると、「津波の霊たち」の正規の価格は1944円だった。
津波の霊たち 3・11 死と生の物語 [ リチャード・ロイド・パリー ] |
2018/04/28(土)10インチタブレットと読み放題サービス
amazonのFire HD8がサイズ的に使い勝手が良いので、次に買うAndroidタブレットも8インチにしようと思っていたが、雑誌読み放題サービスの楽天マガジンに入ったら、雑誌を読むにはやっぱり画面が大きい方が良い。本は8インチ、雑誌は10インチがジャストサイズだと思う。ただしAndroidの10インチタブレットは選択肢が少ない。スパイウェアが入ってるとか、いろいろと良くない噂を聞く中国のメーカーを排除すると、日本のメーカーではNECぐらいで、価格競争力を考えると、台湾のASUSには勝てない。というわけでASUSのZenPad 10を買った。
価格が2万円前後なので、いたって普通のタブレットだ。大きな満足もない代わりに不満もない。当たり前だが、amazonのFireタブレットでは使えないアプリが普通に使えるのが嬉しい。Fireタブレット用のアプリの場合、Radikoはエリアフリーに対応していないし、PanasonicのMedia Accessもないなど使えないアプリが多いのがストレスになるのだ。
おっ、と思ったのはブルーライト軽減フィルターがあること。ブルーライトカット(Blue Shade)はamazonタブレットだけかと思っていた。Blue Shadeは画面が赤っぽくなるのに対して、これは少し黄色っぽくなる感じだ。あると便利なスクリーンミラーリング機能は設定の「無線とネットワーク」→「もっと見る」→「Play To」でできる。Panasonicの4Kテレビとすぐにつながった。
amazonのタブレットには当然のことながら、楽天マガジンとdマガジンのアプリはない。まあ、ライバルのアプリには対応しないのでしょう(その割にNetflixやHuluなど動画配信サービスのアプリがあるのは不思議だ)。楽天マガジンは月額380円(年払いだと3600円)。200以上の雑誌が読めてこの価格なら、コストパフォーマンスが高いと思う。雑誌の記事すべてが読めるわけではない(読める雑誌もある)が、これで十分という感じ。普段なら絶対読まないであろう雑誌も定額なら読んでみようかという気になる。お陰で「TARZAN」が男性向けの健康雑誌であることを初めて知った。自分には関係ない雑誌と思って、これまで書店で手に取ることもなかったのだ。
読み放題サービスの有用さが分かったのでamazonのKindle Unlimitedの30日間無料体験も始めてみた。これは個人的にはまるでダメだと思う。和書12万冊と言いながら、読みたい本がないのだ。ミステリー・サスペンス・ハードボイルドのジャンルを見ると、数が少ない上に有名作家の作品はまったくない。SFも同じ。投資・金融・会社経営ジャンルも同じ。このサービス、売れない本を少しでも活用するためのサービスなのではないかと思えてくる。これぐらいの品ぞろえで980円は高すぎる。Primeリーディングで十分だ。
ASUS ZenPad 10のカバーはこれにした。
2018/04/01(日)新社会人向けの「お金で損しないシンプルな真実」
経済評論家の山崎元さんの新著「お金で損しないシンプルな真実」はサブタイトルに「人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい」とある。今月から新社会人となる長男に読ませるのに最適と思って買ったが、先に読んだ。
3章に分かれていて、第1章「人生とお金で大事なことをざっくりおさえよう」、第2章「お金は、だまされずにじっくり増やそう」、第3章「未来のお金とどう付き合うか」。内容はこれまでの山崎元さんの本と大きく変わるところはない。それでも山崎さんの本を読みたくなるのは内容がいつも明快であることに加えて、自分の投資法が間違っていないか時々確認したくなるためだ。
その意味では運用に関することをまとめた第2章が参考になる。投信選びで手数料が重要なのは言うまでもないが、どれぐらいの手数料を想定すれば良いのか。本書には「手数料0.5%以上は『取られすぎ』だと判断する」(147ページ)とある。さらに165ページには「運用管理手数料(信託報酬)が年率0.3%を超えるものはすべて『地雷』です」とあって驚いた。0.3%以上が地雷となると、僕が保有している投信の多くは地雷になってしまう。
保有している投信は12本で、これはいくらなんでも多すぎる。3、4本にまとめたいと思っていて、手数料の高いものから売却していくつもりだ。ただし、手数料は高くてもリターンがとんでもなく高い投信もあって悩ましい。例えば、アクティブ型投信の「ひふみプラス」の場合、手数料は年率1%程度と問題外の高さなのだけれど、リターンも高くて(僕の場合)234%と、破格に高いレベルになっている。これは日本株が安い時に積み立てを始め、ここ2年ほどは積み立てをストップしているためもある。買い続けていれば、株価の上昇にともなって購入単価も上がり、リターンは相対的に低くなっていただろう。
これほどリターンが高いなら、1%程度の手数料がなんだという気になってくる。もちろん、このリターンの高さが今後も続くとは限らない。アクティブ投信がインデックス投信に勝ち続ける例は少ないということも分かっている。しかし投資額がポートフォリオのメインにならない範囲であるなら、保有しておいて悪いわけではないだろう。
などと、いろいろ考えながら読める本だ。200ページ足らずの本なのでサラッと読める。新社会人のほか、これから投資を始めたい人、僕のように投資法を確認したい人にも向いているだろう。
2018/03/25(日)「B:The Beginning」
Netflixが3月2日から配信を開始した全12話のアニメーション。プロダクションI.G製作なので見る気になり、予備知識ゼロで見た。スタイリッシュな絵と語りの勝利と言うべき作品であり、見る価値のあるアニメだと思う。
架空の群島国家「クレモナ」で、凶悪犯罪者が殺される事件が連続する。現場に毎回「B」の文字が残されることから、犯人は「Killer B」と名づけられた。天才捜査官キース・フリックは王立警察特殊犯罪捜査課(RIS)に復帰し、「Killer B」の謎を追う。キースの同僚・星名リリィの実家のバイオリン工房には、黒羽(こくう)という少年が職人見習いとして出入りしていた。
序盤は話の全貌を見せない。導入部分はどう見てもシリアルキラーが登場するミステリ的様相だが、だんだんSF(と言うよりはファンタシー)の方に移行していく。黒羽がその名の通り黒い翼を持つ少年であることが分かるのは第3話になってから。敵の全容が分かり、物語の本質が明らかになるのは第6話においてだ。だから僕は第6話までがとても面白かった。この脚本について脚本・監督の中澤一登はこう語っている(“独りぼっちの絵描き”が生み出した逸物 中澤一登、「B: The Beginning」を語る)。
「B: The Beginning」は根っここそシンプルな話ですが、それに複雑な着物を着せたら面白いかなと思ったんです。人間関係がこねくり回されているようなアニメを見たことがなかったのも、そうしたものを作りたいと思った背景にあります。
何を語るかは重要だが、どう語るかも重要で、ミステリではこういう話の構造は珍しくない。7話以降は、謎は残るものの普通の構成になり、キースと黒羽それぞれのクライマックスを描く最後の2話もあまり効果を上げているとは言いがたい。つまり終盤が少し弱いのだけれど、序盤の面白さで走り終えた印象だ。敵が殲滅されたわけではなく、続編を作れるラストになっているので、第2シーズンの製作を期待したい(タイトルは変える必要があるだろうな)。
全世界に配信されているためIMDbにはもう評価が上がっていて(B: The Beginning )、シリーズ全体で7.6の評価になっている。個別のエピソードを見ると、高い点を得ているのは僕の見方とは違って後半の話だ。
エンディングで流れるテーマ「Perfect World」(マーティ・フリードマン feat. Jean-Ken Johnny, KenKen)は個人的にはツボ。格好良いので繰り返し聞いている。