2011/12/30(金)第3回AXNミステリー 闘うベストテン
視聴者1位の「ジェノサイド」は暫定5位に置いてあったが、「他のベストテンでもさんざん1位になっているから」という理由で別格として圏外へ。評者5人の論戦で最終的に決まった順位は以下の通り。
(1)「忘れられた花園」ケイト・モートン (2)「11 eleven」津原泰水 (3)「ミステリウム」エリック・マコーマック (4)「ローラ・フェイとの最後の会話」トマス・H・クック (5)「なまづま」堀井拓馬 (6)「ねじれた文字、ねじれた路」トム・フランクリン (7)「月と陽炎」三咲光郎 (8)「謝罪代行社」ゾラン・ドヴェンカー (9)「装飾庭園殺人事件」ジェフ・ニコルソン (10)「はいつくばって慈悲を乞え」ロジャー・スミス 別格(視聴者1位) 「ジェノサイド」高野和明
見事に1冊も読んでいないが、「ねじれた文字、ねじれた路」は先日買った。「謝罪代行社」は買ったまま。このベストテンの中で読みたいのはトマス・H・クックかな。過去のベストテンは番組ホームページに1998年分から掲載してある。歴史のある番組なのだ。今年で第3回なのは、ミステリーチャンネルがAXNミステリーに変わったため。それにしてもAXNミステリーをまともに見るのは1年間でこの1時間番組ぐらいなのだった。
2011/11/28(月)ミステリーベストテン
そろそろそういう季節になった。ミステリマガジン1月号には「ミステリが読みたい!2012年版」の特集がある。海外編の1位はデイヴィッド・ゴードン「二流小説家」。これは買ったけど、読んでいない。2位のフェルディナント・フォン・シーラッハ「犯罪」は感想に書いた通り、文体にしびれる傑作短編集だと思う。3位はトレヴェニアン「シブミ」の主人公をドン・ウィンズロウが描く「サトリ」。これも買ったまま読んでいない。ベストテンで読んでいるのはトム・ロブ・スミス「エージェント6」と合わせて2冊だけだった。昨年の「ラスト・チャイルド」に続いてポケミスとハヤカワ文庫で同時発売したソラン・ドヴェンカー「謝罪代行社」の16位は少し意外。いや、これも買ったまま読んでないんですけど。
国内編はミステリマガジンには書いてないが、米澤穂信「折れた竜骨」。これは買ってないなあと思ったら、子供が持っていた。そういえば、一緒に本屋に行って僕が買ってあげたのだった。僕を除く家族4人はみんな読んでいて、「ファンタジーで面白かった」のだそうだ。国内編で読んでいるのは、というか、昨日からやっと読み始めたばかりの高野和明「ジェノサイド」のみだった。しかし、「ジェノサイド」、ミステリではなくてSFだと思う。
「このミス」は12月10日に発売予定だが、狭義のミステリが中心となる「ミステリが読みたい」とは異なり、もっと幅広いエンタテインメント全般が入ってくるはず。スティーブン・キング「アンダー・ザ・ドーム」などはベストテン入り必至ではないか。
「二流小説家」と「サトリ」は「ジェノサイド」が終わったら読もう。「折れた竜骨」はその後か。
2010/12/15(水) 「このミステリーがすごい!2011年版」
今年は海外編がまずまずの打率だった。読んでいたのは1位キャロル・オコンネル「愛おしい骨」、2位ボストン・テラン「音もなく少女は」、5位ジョン・ハート「ラスト・チャイルド」、12位マックス・ブルックス「World War Z」、15位サイモン・カーニック「ノンストップ!」、18位トマス・H・クック「沼地の記憶」の6冊。同じく15位の「ベルファストの12人の亡霊」は買っているが、まだ読んでいない。ジェフリー・ディーバ-「ロードサイド・クロス」とか、サラ・ウォルターズ「エアーズ家の没落」、ドン・ウィンズロウ「フランキー・マシーンの冬」などはまあ、ベストテンには入るだろうなと思いながら、好みじゃないのでスルーした。あれ、まずまずでもないか。
国内編はほぼ全滅で、買っていたのは2位の島田荘司「写楽 閉じた国の幻」だけ。しかも半分ぐらい読んで他の本に移ってしまった。1位の貴志祐介「悪の教典」はamazonのレビューが良くなかったのでスルーしたのが失敗。ミステリマガジンでは褒めてあったし、やっぱり自分で読んでみなくちゃ。
週刊文春ミステリーベスト10の方は国内編の1位は同じだが、海外編は「ラスト・チャイルド」が1位になっている。これは僕も1位にしたい。
会社の近くの蔦屋書店にはベストテンを全部そろえたコーナーができていた。今日はとりあえず3位の「卵をめぐる祖父の戦争」を買ってきた。翻訳ミステリが売れず、冬の時代と言われるが、こういうイベントで売れてくれればいいなと思う。
2009/12/15(火)「このミステリーがすごい2010年版」
国内編1位の東野圭吾「新参者」はまったくのノーマーク。というか、東野圭吾自体をノーマークにしているので、この本の存在さえ知らなかった。ベストテンのうち読んでいるのは7位の篠田節子「仮想儀礼」のみ。しかし、これはミステリではないと思う。これをミステリに入れるなら、村上春樹「1Q84」の方がよっぽどミステリだと思う。広義のエンタテインメント小説を選ぶベストテンと理解しても、それならなぜ「1Q84」が入らないのさ、と思う。いや、ま、純文学なんだけど。
海外編1位はドン・ウィンズロウ「犬の力」。これもノーマーク。海外編は「ミレニアム」3部作を含めて6冊読んでいて、1冊(ジェフリー・ディーヴァー「ソウル・コレクター」)を持っていた。いや、「ミレニアム3」は今読んでいるところなんだが、翻訳ミステリに関してはまずまずの打率(?)だった。それにしてもトム・ロブ・スミス「グラーグ57」が6位に入ってるのが不思議。それよりジョン・ハート「川は静かに流れ」が7位に甘んじているのも不思議。個人的にはまったくつまらなかった「ユダヤ警官同盟」が3位なのは大いに不満。
書店でついでに以前から気になっていた柳広司「ダブル・ジョーカー」(2位)を買った。しかし、これ、まず「ジョーカー・ゲーム」を読まなくちゃいけないのかな。「犬の力」も読んでみよう。
2005/12/10(土) 「このミステリーがすごい!2006年版」
書店に行ったら、あったので買う。国内編1位は東野圭吾「容疑者Xの献身」、海外編はジャック・リッチー「クライム・マシン」。どちらも未読。国内、海外の両ベストテンで読んだのは1冊もなく、国内編3位の横山秀夫「震度0」を持っているのみ(未読)。20位に入っている今野敏「隠蔽捜査」は評判からいって、もっと上位に来ると思っていた。
まださわり程度の予告編。音楽はクリストファー・リーブ版のを流用しているようだ。