2007/08/12(日)PIXUS iP4300

 自宅のプリンタが壊れたので買う。今は複合機が主流だが、複合機MP810は単身赴任先に持っているし、自宅にはスキャナもあるのでこれにした。買った後で分かったのだが、インクタンクはMP810と同じだった。5色インク。MP810からスキャナ機能を取り除いたような機能と思って良いのだろう。

 とりあえず両面印刷とかDVDレーベル印刷とかMP810にある機能はすべて使えるようだ。これで価格が1万円ちょっとだから、以前のことを思えば随分、プリンタの価格は安くなったと思う。 

Googleツールバーにmixiボタン

自分でカスタムボタンを作る方法はGoogle ツールバー API スタート ガイドに書いてある。サイトの検索ボックスを右クリックして「カスタム検索を実行」を選ぶと、サイトのFaviconを使ったボタンが追加される。試しにmixiの検索ボックスでやってみたら、簡単に追加できた。

C:\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Application Data\Google\Custom Buttons(Vistaの場合はC:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Google\Custom Buttons)の中にXMLファイルが作成されている。ただし、自動ログインの設定にしておかないと、ボタンを押してもmixiのトップページが表示されるだけになる。自動ログインはセキュリティ上問題があるのでしたくない。そういう場合はXMLファイルを書き換えればよい。ファイルを見てみると、mixiの場合は以下のような記述になっている。

<custombuttons xmlns="http://toolbar.google.com/custombuttons/">
  <button>
    <title>[mixi]</title>
    <description>http://mixi.jp/home.pl</description>
    <search charset="EUC-JP" method="post">http://mixi.jp/top_search.pl?MT={query}</search>
    <site>http://mixi.jp/home.pl</site>
    <icon>
長いので省略
    </icon>
  </button>
</custombuttons>

書き換えるのは<site>http://mixi.jp/home.pl</site>の部分。これを

<site>http://mixi.jp/login.pl?email=メールアドレス&amp;password=パスワード&amp;next_url=/home.pl</site>

にすれば、ボタンを押すだけで自分のmixiのページにジャンプできる。ログインページでメールアドレスとパスワード、次のページのURLをgetで渡している。なお、&は&amp;にしないと、XMLの文法上まずいので、そう記述している。

2007/08/06(月)「トランスフォーマー」

 「トランスフォーマー」パンフレット日本製ロボット玩具から始まった日米合作アニメをスティーブン・スピルバーグ製作、マイケル・ベイ監督で映画化。軍とロボットが戦う場面が中心だった予告編はSFアクション映画かと思わせたが、本編は単なる子供向け(あるいはファミリー)映画だった。ロボットの造型はアニメのデザインが基本になっており、元のテレビシリーズを見ていた人にも違和感がないように作ってある。そのロボットのいかにも子供向けな造型が少し不満で、動きは速いのだが、だんだん重量感と質感に乏しいように見えてくる。監督のマイケル・ベイは前作「アイランド」の後半、CGを使いまくったアクションを見せてくれて、これはアクションだけでも凄いと思ったものだが、今回は物語の求心力が弱く、これが決定的な欠点だろう。だからクライマックスのロボット同士の市街戦は技術に感心こそすれ、それほど面白くはない。結局のところ、アメリカ映画もまた大ヒットするのは家族向け映画であり、この映画もそんな中の一本と言える。

 カタールのアメリカ軍基地から始まる序盤は快調である。墜落したはずのヘリコプターが基地に近づいたかと思うと、ヘリはロボットに変形(トランスフォーム)し、基地を壊滅させる。ロボットへの変形シーンがこの映画の見どころの一つでこのCGは確かに凄い。舞台はアメリカに移り、主人公のサム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)が中古車を買う場面。父親とともに中古車屋を訪れたサムは他の車がなぜかすべて壊れたことで黄色いカマロを買うことにする。ボロボロのカマロだったが、これが実は金属生命体であることがやがて分かる。サムの曾祖父は南極で何かを発見し、気が触れたことになっている。サムはその遺品をネットオークションに出していたが、実はその遺品を巡って宇宙から来た善と悪の金属生命体が争奪戦を繰り広げていたのだ。カマロはバンブルビーという名前の金属生命体で、サムの護衛の役を与えられていた。こうして善と悪のロボットたちが地球を舞台に戦いを繰り広げることになる。

 巨大ロボットアニメはよく「ロボットプロレス」とバカにされることがあるが、それと同じ次元のストーリーではどんなにCG技術が優れていても、引き込まれるはずがない。見ていてガンダムやエヴァンゲリオンのようなストーリー性、物語の奥行きが欲しくなってくる。単純な物語をCGで見せているだけの作品に終わったのはかえすがえすも残念だ。この内容で2時間25分は長すぎると思う。

 パンフレットとキネマ旬報8月下旬号でマイケル・ベイはILMの日本人クリエイター、ケイジ・ヤマグチ(山口圭二)を絶賛している。ちょっと引用しておこう。「面白い話がある。オプティマス・プライムのデザインをチェックするミーティングで、隅っこに座っていたILMの日本人クリエイター、ケイジ・ヤマグチが突然立ち上がり『このデザインは日本人への侮辱だ! 僕がオプティマス・プライムを直す!』と叫んだんだ。ケイジはルービック・キューブのような変身シーンを可能にした影の功労者。フレームを止めてみると、パーツがくっついたり変形したりと、その複雑さに驚くばかりだったよ」(キネ旬8月下旬号)。製作が決まった第2作ではこの素晴らしい変形シーンに負けない物語にしてほしいものだ。

 主演のシャイア・ラブーフは決してハンサムではなく普通の少年っぽいところがいい。主人公が思いを寄せるミカエラ・ベインズ役のミーガン・フォックスもちょっと色っぽくて良かった。

2007/07/31(火)Googleの技術を活用した「au one メール」の提供について

 既にGmailのアカウントを持っていて、すべてのメールを転送しているのに今さら、2GBの容量なんて要らないなあと思うが、新しいアドレスが無料で手に入るには良いこと。ポータルサイトもDUOGATEからau oneに変わるらしい。DUOGATEはメール容量が50MBしかないので、増えるのは喜ばしい。

 こうした戦略はやはり追い上げているソフトバンクへの対抗なのだろう。ドコモは何かやらないのかな。

2007/07/21(土)消せるメール

 @niftyが始めた新サービス。「間違えた内容を送ってしまったり、宛先を間違えてしまったメールを相手が読む前であれば、取り消す(相手に読まれないようにする)ことができる機能」。おお、それはどうやるんだ、と思って、やってみたら、相手にはメールがあることを通知するメールが届き、内容はWebメールを見なくちゃいけないという機能だった。そのWebメールを取り消すことができるので、消せるメール。相手のサーバーに届いたメールを消すわけではない(そんなことができるわけがない)。

 仕組みを見ると、がっかりするような機能ですね。こういう手間のかかることをする人がそんなに多いとは思えない。

2007/07/19(木)「涙そうそう」

 古いパターン。これは昭和30年代の映画かと思えるような古いパターンにもかかわらず、土井裕泰監督はしっかりした演出で最後まで見せる。

 絵に描いたような好青年と血のつながっていない妹の話。兄は妹を大学に行かせるために働きづめに働く。昼間は市場で、夜は居酒屋で。ようやく自分の店を持てたかと思ったら、詐欺に遭っていたことが分かる。舞台が東京だったらパロディにしかならないような古いパターンの話を成立させるために土井監督は沖縄を舞台に選んだのだろう。終盤にある設定もこれまた普通に描かれたら怒るところだが、映画の流れから言えば、こうするしかないだろう。

 映画を支えているのが妻夫木聡と長澤まさみの好演であることは言うまでもない。ひたすら明るく人がよい妻夫木もいいのだが、長澤まさみはそれ以上によく、麻生久美子と並ぶ場面では麻生久美子がかわいそうになってくるほどの魅力。だいたい比較するのが間違いで、これは女優とスターの違いと言っていい。

 小林信彦は週刊文春のコラムをまとめた「昭和が遠くなって」の「天成のスターは映画の枠を超える」という文章の中でこの映画の長澤まさみについてこう書いている。

 「ヒロインとしての長澤まさみも、船の舳先で手をふる陽気な登場シーンから、兄に向かって『本当に好きだよ』と言って去ってゆくシーンまで、みごとである。アップになった時の視線の微妙な動き、抜群の表情に、演技の進歩(というのは失礼だが)が見て取れる。スター映画を観る喜びはそういうものであり、観客は一瞬たりとも気を緩めることができない」

 長澤まさみはそういう存在であり、もっともっと映画に出るべきだと僕は思う。

 ところで、上の文章に続けて、小林信彦は「そういうスター、少なくともスター候補は、もう一人いる」と書いている。

 「昨年、『ALWAYS 三丁目の夕日』の中で、昭和三十年代にはあり得ない広い幅の道を車で通り抜け、戦前の松竹映画のようなゴミゴミした町に入っていった集団就職の少女である」。

 つまり、堀北真希のことを小林信彦は長澤まさみに匹敵すると言っているのだ。大淀川さんは反論するでしょうが、これは僕も同感。