2016/01/11(月)リーダービュー

 Firefoxのリーダービュー機能はブログなどを読みやすく整形してくれて良いが、すべてのページで使えるわけではない。リーダービューアイコンが出てくるのはどうもプリント用のCSSを用意しているページのようだ。で、この日記もCSSに以下を追加したら、アイコンが出てくるようになった。

/*プリント用*/
@media print{
#main-first{width:100%;}
#sidebar{width:0%;display:none;}
#nav-header{display:none;}
nav.page-nav{display:none;}
.body-header{display:none;}
.body-footer{display:none;}
.article{box-shadow:none; border:0px;}
#footer{display:none;}
.comment{display:none;}
}

 サイドバーとフッターを消し、記事部のbox-shadowをオフにする設定。リーダービューが使えるのは個別の記事ページで、トップページでは使えない。今、この記事を表示したら、アイコンが出なかった。記事によって出たり出なかったりする。どういう基準なのだろう。

 Microsoft Edgeにも読み取りビューという機能があるが、まだ不安定で、表示しようとすると、何も表示されなかったり、クラッシュしたりする。Chromeにはこの機能まだない。

<br clear:all; />

2016/01/09(土)6年前のPCにWindows10

 半年ほど長女のところに行っていたノートPCが手元に戻ってきた。6年ほど前に買ったVAIOのVGN-TT93FS。OSはWindows7、CPUはCore 2 Duo 1.4GHz、メモリー4GB、HDD250GB、ディスプレイ11.1インチというスペック。当時流行っていたネットブックより少しスペックは高いが、起動が遅くなったので、ここ2年ほどはあまり使う気にならなかった。Windows10を入れたら、少しはましになるのではないかと期待してバージョンアップしてみた。

 寝る前にバージョンアップを開始。そのまま放置したら、翌朝にはWindows10になっていた。ただし、動かなくなったVAIO関係のソフトがあったのでビシバシ、アンインストール。ソフトウェアの入れすぎ(常駐ソフトの多さ)も動作が遅かった要因なのだろうと思い、一太郎とATOK、ウイルスバスター、あまり使っていなかったソフトも多数アンインストールした。頻繁に使うわけではないのでウイルス対策ソフトはWindows Defenderで十分だ。

 起動はやっぱり遅かったが、高速スタートアップを設定したら、ストレスを感じないぐらいのレベルにはなった。HDMI出力ができるので、テレビにつないでネット動画を見るのにも使えるだろう。

医療費還付金

 家内が過去5年間の医療費を計算して、そのうち3年分を昨年12月下旬に確定申告した。どうせ大した金額は返ってこないだろうと思ったら、16万円余り還付される年があるという。子ども2人の歯の矯正などで100万円ほどかかった年があったのだ。「(還付は)5、6週間かかる」と聞かされていたので2月初め頃かと思っていたが、口座を見たら、昨日振り込まれていた。3年分の合計18万円余り。うーん。これは大きい。確定申告って、した方がいいです。

 医療費は年間の合計金額が10万円を超えると、控除が受けられる。調べてみて意外だったのは病院までの交通費も控除の対象になること。例えば、地方から東京の病院まで公共交通機関で行くと、その新幹線や航空運賃も控除される(領収書がないとダメです)。地方在住の場合、これだとすぐに10万円超えますね。

2016/01/07(木)エコキュートの効果

 一昨年12月に風呂の灯油ボイラーをエコキュートに、台所のガスレンジをIH電磁調理器に変えた。オール電化住宅になったわけである。この1年間の電気料金を合計してみると、13万9949円。前年は14万4371円だったのでオール電化にしたにもかかわらず4422円安かった。原油安の影響も考慮しなければいけないが、意外に高くなかったなというのが実感。前年はこれにガス代が5万6190円かかっていたし、3万円ほどかかっていた灯油代はファンヒーター用だけになり、約半額になった。年間光熱費としては7万円余りの節約。太陽熱温水器も使っているので、夏場はほとんど給湯を使わない(僕のシャワーぐらい)ことも貢献している。エコキュートと太陽熱温水器の組み合わせが給湯のエネルギー効率としては最強なのだ。

 「エコハウスのウソ 増補改訂版」(amazon)の著者・前真之さんが日経電子版の「特集:冬に備える家づくり」に「電気という貴重なエネルギーをそのまま熱に変えてしまう『電気生焚(だき)』のヒーター式の給湯や暖房機は、とんでもないエネルギーを“爆食”している」と書いている。給湯はエコキュート、暖房はエアコンの組み合わせがエネルギー効率で最も良いそうだ。どちらもヒートポンプ(コンプレッサー)を備えていているからだ。ただし、我が家も含めて多くの住宅では断熱が不十分なのでエアコンだけでは暖かくならないだろう。それにエアコン暖房は高いというイメージがある。

 エアコンだけで暖かくならないのは断熱が不十分ということだ。特に窓の断熱が決定的に悪い。アルミサッシがその元凶。最近は複層ガラスの樹脂サッシがあるけれど、僕が家を建てた18年前には選択肢になかった(存在すらしていなかった?)。少しでも断熱効果を高めたいと思い、昨年末に居間のサッシの内側にある障子を太鼓張りにしてみた(両面に障子紙を張るわけです)。実際に温度を測ったわけではないが、少し暖かくなったような気がする。複層ガラスのサッシは窓1枚10数万円するので、全部の窓を変えるにはコストがかかりすぎる。内窓を付けるのが最良の選択なのだろう。

日記バージョンアップ

 adiaryバージョン3.0が公開されたのでインストールした。バージョン2系とは異なるディレクトリにインストールしなくてはいけないのが難で、これまでとURLが変わってしまう。どうせ変わるのならと、サブドメインを設定した。バージョン2系はまだ残してあるが、念のために.htaccessに以下を設定し、この日記にリダイレクトするようにした。

RewriteEngine	on
RewriteBase	/adiary/
RewriteRule	^(.*)$	http://diary.cinema1987.org/$1 [R=301,L]

2015/12/24(木)ゴルフのエンジン不調

 3日前にゴルフのエンジンをかけようとしたら、かからない。セルが回りそうで回らない。バッテリーが上がったような症状だが、まだ買って1年半なのでその可能性は低い。月曜日でディーラーが休みだったので、火曜日に取りに来てもらった。バッテリーをチャージしたら、いったんエンジンがかかったのは幸いだった。かからなかったら、牽引するしかないですからね。修理が終わって今日、戻ってきた。

 原因はエンジンの燃焼不具合。かぶった、という状態だったらしい。毎日の走行距離が短いと起きる場合があるとのことだが、通勤距離は7キロぐらいなのでその可能性も低い。で、原因はよく分からない。修理はシリンダー内部の掃除と洗浄剤の注入。そのついでにソフトウェアのアップデートも行ったとのこと。ま、とりあえず様子を見るしかない。

 修理後に乗ってみて、走りがすごく滑らかになったのに驚いた。最近はなんとなく引っかかりを感じていたが、それがまったくなくなった。変速も滑らかでDSGによくあるショックがない。そう言えば、買った直後はこういう走りだったのだ。日々少しずつ劣化していくと、気づきにくいものなのだろう。

 修理の間、代車として使ったのがPOLO GTI。僕のゴルフより10万円ほど高い車だ。192馬力、最大トルク250Nm。ゴルフより一回り小さいけれど、車のサイズはこれで十分という感じだ。乗り心地はやはりゴルフの方がいい。試乗車のためもあるが、装備もやや貧弱。ただ、GTIなので引き締まった走りには好感を持った。馬力に余裕も感じられる。次はゴルフのGTIか、アウディA1(希望はS1)もいいかなと思えた。

 ディーゼルエンジンのデフィートデバイスの問題発覚でフォルクスワーゲンは販売が落ちて大変のようだが、根強いファンもいますので頑張ってくださいませ。

2015/12/23(水)「クリード チャンプを継ぐ男」

 高給の仕事を辞めて、ロサンゼルスからロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)のいるフィラデルフィアに引っ越した主人公アドニス(マイケル・B・ジョーダン)は同じアパートの階下に住むビアンカ(テッサ・トンプソン)と知り合う。ビアンカは進行性の難聴だが、歌手を目指している。なぜ、歌手になりたいのかとアドニスに聞かれたビアンカはこう言う。

 「生きてるって実感できる」

 高給であっても、人生に満足が得られるわけではない。アドニスにとっても、生きていることを実感することがボクシングに打ち込む理由なのだろう、と途中までは思っていた。しかし、そうではなかった。映画はクライマックスで本当の理由を明らかにする。

 チャンピオンとの試合、最終ラウンドに入る前のセコンドでアドニスはロッキーにあるセリフを言うのだ。この一言ですべてが氷解した。そういうことだったのか……。映画はここまで主人公の本当の動機を周到に隠している。いや、あちこちにそれを仄めかすセリフはあるのだが、この一言は決定的に重い。主人公の動機は他人には極めて分かりにくいものになっているのだ。これを聞き逃したり、聞いてもその意味が分からなかったりする人がいるようで、この傑作に低評価を付けている人はたいていこれに当てはまっているのだろう。

 アドニスは「ロッキー4 炎の友情」で死んだアポロ・クリード(カール・ウィザース)と愛人の間に生まれた。生まれた時には既にアポロは死んでおり、母親も出産の際に死んだ。施設に預けられたアドニスは毎日、けんかばかりしている。そこにアポロの妻がやって来て、アドニスを引き取る。その時に初めてアドニスは自分がアポロ・クリードの息子であることを知る。

 はっきり言って、演出も演技もそれほど際立ったものではなく、ラスト近くまでは普通の名作スピンオフというイメージで眺めていた。というか「ロッキー」第1作のリメイクに近いと思っていた。ボクシング映画のパターンというのはそんなに多くはなく、ハングリーな若者がハードワークを続けて夢を掴むまでを描くのが王道だ。脚本・主演のシルベスター・スタローンとともにアメリカン・ドリームを体現したと言われた「ロッキー」がまさにこのパターンだった。アメリカン・ドリームというのは要するに社会的な成功を収めて大金を手にすることだ。既に高給を手にしているアドニスがアメリカン・ドリームを求める必要は少しもない。それではアドニスはなぜボクシングに打ち込み、チャンピオンを目指すのか。

 監督・脚本のライアン・クーグラーはこの「ロッキー」新章を作るにあたって、説得力のある理由を相当に考えたに違いない。普通に作れば、「ロッキー」の焼き直しと言われるのがオチだからだ。熟慮の末、クーグラーは設定も含めてこれしかないという理由にたどり着いた。言われてみれば、なんだそんなことかと思えるもの、しかし本人にとっては自分の人生をかけても良いぐらいのとてつもなく重いもの。この映画の主人公の動機はそういうものになっている。

 最後に主人公の動機が明らかになり、そこまでの行動にすべて納得がいく映画として、僕はロナルド・ニーム「オデッサ・ファイル」を思い出した。ただし、この手は1回しか使えない。続編の要望があるかもしれないが、作るのはやめた方が良いと思う。