2015/09/26(土)デスクトップもWindows10に

 デスクトップパソコンのWindows Updateを起動したら、Windows10 HOMEへのアップグレード準備が整っていたのでインストール。7月末から連日、Windows Updateのログに「アップグレード失敗」が記録されていたが、それは今月13日までだった。通知がなかったので気づかなかった。ただし、アップグレードすると、DLNAソフトのDiXiM Digital TV PLUSが動かなくなる。インストールの途中でアンインストールされた。

 アップグレード後にこのソフトを再インストールしてみたら、起動はするものの、動画がちらちら点滅して用をなさない。Digionのホームページを見ると、Windows10対応アップデータがあったのでインストールした。これで大丈夫かと思ったら、起動できない。説明によると、「NVIDIA や AMD のGPUのみを使用している環境」では動かないそうだ。動くのはIntel製のGPUだけらしい。はあ、これでアップデータと言えるんだろうか。デスクトップパソコンの多くでは使用できないんじゃないかな。しょうがないので、Digital TV PLUSはノートパソコンの方にインストールした。デスクトップにはPower DVDも入ってるので困らない。

 アップグレードして困ったのは日本語IMEがATOK2015に切り替えられないこと。いったんATOKをアンインストールして再インストールする必要があるそうだ。7月末に10にアップグレードしたノートパソコン(ATOK2014が入ってる)の方はこの問題起きなかったので、ATOK2015固有の問題なのかもしれない。

 ハードウェアではプリンタのドライバがないので動かない。これはWindows8.1にさえ対応していなかったのだから仕方ない。もう9年ほど使っているし、買い換えの時期ではあるのだ。幸い、居間にファクス兼用のプリンタがあって、こっちは対応しているので急ぐ必要はないんですけどね。

 あと、もう一つ。アップグレードしたら、ウイルスバスターがきれいさっぱりなくなっていた。Program Filesの中にフォルダはあったが、中身は空っぽ。Windows Defenderもあることだし、必要はあまり感じないが、まだ契約期間が残っているので再インストールしておこう。

2015/09/25(金)Fire TV予約

 amazonプライムビデオが唐突に始まった。タブレットのamazon Fireが発売される30日に合わせて始めるのではないかと思っていたが、予想より少し早かった。今月初めに数年ぶりにプライム会員に復帰した(無料体験中)のでさっそく見てみた。動画は合計1511タイトル。内訳は外国映画320本、日本映画456本、テレビドラマ219本など。Netflixなど他のサービスに比べると見劣りするが、プライム会員のおまけみたいなものだからなあ。それにテレビドラマの場合、1シリーズ1本と数えているので1話1本として数えれば、かなり増える。

 映画は旧作中心だ。「野火」の市川崑版とか日活アクションとか、東映ヤクザ映画とか、「トラック野郎」シリーズとか。日本映画の方が多いのが意外で、アメリカ映画が多いのではないかと思っていた。旧作が多いのは個人的には歓迎で、レンタルして見るまでもないような作品はこれを機会に見てみようかという気になる。いっそのことB、C級作品を多くするのもありか、と思う。傑作といわれる作品は既に見ているものが多いのだ。旧作が多いのはどこかのネットメディアが書いていたが、中高年向けも意識しているのだろう。

 動画配信サービスの場合、アメリカのテレビドラマ目的に加入する人も多いと思う。「ウォーキング・デッド」はあるが、「ブレイキング・バッド」はない。新作では「ミスター・ロボット」と「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」がある。これはもっと充実してほしいところ。日本のドラマはTBSとテレビ東京のもの。「悪魔のようなあいつ」があったのはうれしい。

 画質はHDなのでパソコンやタブレットで見るのには十分。パソコンをテレビにつないで見てみると、WOWOWの画質に比べると落ちる。でもWOWOWメンバーズオンデマンドよりずっと良い。パソコンで途中まで見て、テレビで続きを見るという見方もできる。ただし、視聴デバイスを変えると、停止した位置より少し前から始まるようだ。わざとそうしているのかもしれない。

 まあ、おまけとしては満足できる内容だったのでAmazon Fire TVを予約した。これはサービス開始に合わせて発売するだろうと思っていた。スティック型とどちらにするか迷ったが、4Kに対応している方を選んだ方が良いだろうと思う。NetflixとHuLu、YouTubeにも対応しているのが便利だ。

2015/09/20(日)「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド 」

 原作とはまったく違う。前編は8割ぐらいは原作のプロットをなぞっていたが、後編はまったく異なる展開となる。巨人の謎が明らかにされ、戦う敵の設定も変えてある。連載中のコミックを映画化する上で、これも一つの方法だ。原作通りに作って破綻の末に討ち死にするよりは、はるかに賢明な選択だったと思う。

 進撃ファンダメンタリストは怒るだろうが、個人的にはこの改変、悪くないと思った。こういう展開にするから、原作のリヴァイをシキシマに変えるなど細かい変更をしていたのかと納得した。最後まで見て思い浮かべたのはM・ナイト・シャラマンの某作品。B級SFにありそうなアイデアなのである。

 ただ、残念ながら話が小粒になった。原作のスケール感がなくなった。前編で開いた壁の穴を塞ぐ攻防が中心になるので、これは仕方ない面もある。それと前編同様にドラマの盛り上げ方がうまくない。謎の解明に話を割いた結果、主人公たちの感情の動きがうまく描けていない。これは主に監督の責任だろう。

 謎が謎を呼ぶ原作とは別物と思って見れば、別段、腹は立たない。

2015/09/13(日)「キングスマン」

 この映画のクライマックス、何かで見たなと思って少し考えたら、「マーズ・アタック! 」(amazonビデオ)じゃないか。軽いノリのブラックな味わいも同じだ。もちろん、全体としては007シリーズが根底にあり、それに「マイ・フェア・レディ」のプロットを借りて、いろんな過去の映画をパロディ一歩手前の感じでまぶしてある。敵役のサミュエル・L・ジャクソンのキャラと陰謀はいかにもコミック原作で、同じ原作者&監督コンビの「キック・アス」の変奏曲みたいな印象だ。「キック・アス」が好きな人はこの映画も気に入るだろう。

 凄いアクションを英国紳士風に颯爽と演じるコリン・ファースと、アスリート用の義足を武器に相手の手足をバッサリ切断するソフィア・ブテラが光ってた。こういうオリジナルな部分があるから、過去の映画をいくら引用してもパクリにはならず、面白い映画に仕上がるのだろう。

2015/08/30(日)「カワサキ・キッド」

 東山紀之の自伝的エッセイ。昨年11月、本と雑誌のニュースサイト「リテラ」が「反ヘイト本」として紹介して大きな反響を呼んだ( http://lite-ra.com/2014/11/post-665.html )。それが単行本出版から5年を経ての文庫化を後押ししたのは間違いないだろう。5年前にはヘイトスピーチなんて言葉は一般的ではなかったから、もちろん反ヘイトを意図して書かれた本ではない。

 この本を貫いているのは素直で真っ当なものの見方と考え方だ。だから読んでいてとても気持ちよい。そして何より面白い。タレント本の先入観を捨てて読むべき良書で、読み終わる頃にはヒガシのファンになっていること請け合いだ。