2014/03/30(日)ゴルフ7

 発売から10カ月近くたってようやく試乗に行った。先週、ディーラーの担当者から誘われたのだ(誘われてすぐに行くなど、いいカモですね。自覚してます)。試乗車は一番安いモデルのトレンドラインだった。以前はハイラインが用意されていたはずだが、試乗車を買った人がいたのかもしれない。積算走行距離は800キロ余りとなっていた。

 内装の質感は確かに上がっている。3、4キロしか走らなかったので走りに関してはよく分からないが、今乗っているゴルフ5(ダブルチャージャー、170PS)と比べると、シングルチャージャーで馬力も65PSほど小さいので加速はやはり劣る。ハイラインは140PSなのでこれよりましだろう。エンジン音は静かだが、ロードノイズに関しては予想したほど小さくはなかった。これは価格.comのレビューでも指摘されている。ゴルフのロードノイズの遮音は伝統的にそれなりなのだと思う。

 ショールームに戻って、ハイラインの見積もりをしてもらう。色はタングステンシルバーメタリック(これを選ぶ人が多いそうだ)。カーナビはスマホやタブレットがあるのでもはや不要なのだが、テレビはほしいので結局付けた。不要なもの(サービス2年延長)を削って、さらにいくつかサービスを無料にしてもらい、切りの良い数字にしてもらった。まあ、我慢できるレベル。納車は今のところ、6月末だそうだ。3カ月かかるのか。

 担当者と世間話をしたところでは、カー・オブ・ザ・イヤー受賞の効果はあったが、消費税アップの駆け込み需要はそれほどなかったとのこと。売れているのはハイラインとコンフォートラインでトレンドラインは在庫がある。GTIもあまり出ていないらしい。まあ、GTI買うなら、もう1ランク上の車が買えるからなあ。

 ゴルフのオーナーについて、日経ビジネスオンラインでフォルクスワーゲン・ジャパン・マーケティング本部の人が「オーナーさんの眼鏡を掛けている比率が高い」と話している。なるほど。それは僕にも当てはまります。

2014/03/18(火)LibreOffice

 LibreOfficeの新バージョン(4.2.2)が出たそうなので、インストールしようとしたら、以下のようなダイアログが出てインストールできない。

「エラー1303。インストーラーにはC:\Program Files(x86)\LibreOffice 4\programにアクセスするための十分な特権がありません。管理者としてログオンするか、またはシステム管理者に問い合わせてください。」

 ちゃんと管理者権限のあるユーザーでログオンしているのだが、なんだこれ? しょうがないので、カスタムインストールを選び、インストール先のフォルダをデフォルトのProgram Files(x86)とは別のフォルダに変えたら、インストールできた。うーん。インストーラーにバグがありそうだ。

 新バージョンは今までより起動が速くなったような気がするのは気のせいか?

2014/03/09(日)キャンパスライセンス

 長男に大学合格通知書類が来たので確認すると、パソコン必携とある。元々、買うつもりだったが、必携なわけですね。推奨スペックはWindowsの場合、Windows8.1、CPU Core i5以上、メモリ4GB以上、半導体ディスク(SSDのこと)128GB以上、ディスプレイ11.6インチ以上、無線LANなど。Macの場合、BootCampでWindowsをインストールする必要がある。九州大学生協ではこのスペックに応じたパソコンを売っていた。注意書きに「このスペックを満たすパソコンは意外に少ない」とあるが、SSDの条件が厳しいのだろう。生協で売っているパソコンで気になるのはSSDが128GBであることで、せめて256GBはあった方がいいような気がする。まあ、僕だったら、HDDのパソコン買って自分でSSDに換装しますけどね。

 九大はマイクロソフトとキャンパスライセンス契約を結んでおり、学生は無償でOffice 2013 Professionalを使うことができるそうだ。おまけにセキュリティー対策ソフト(Symantec Endpoint Protection)も無償、Adobeのソフトはアカデミック版より3割安く買える。必携をうたうからにはこうした施策も必要なのだろう。2年前、長女が入った大学ではこんなことはなかった。同じ国立大でも、違うものだ。九大は予算が潤沢なのか。

2014/03/02(日)麻黄湯

 熱が38度を超えたので昨日、病院に行ったら、やっぱりインフルエンザA型の陽性反応が出た。僕は風邪を引いても熱はほどんど出ない。こんなに上がった場合、インフルエンザの可能性が高いのだ。薬はタミフルかと思ったら、イナビル吸入粉末剤、漢方の麻黄湯顆粒エキス、カロナール剤の3つ。イナビルは大人の場合、2本を1回吸入するだけでいいそうだ。ウイルスが増殖する喉や気管支に直接届いて増殖を抑える。しかし、これを吸入した後、熱が39.3度まで上がった。そんなに苦しくはなかったが、念のために解熱剤のカロナール剤を服用。これで37度台まで下がった。効果があるものだなあ。

 麻黄湯はWikipediaによると、「インフルエンザの治療において抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果が福岡大学病院の鍋島茂樹・総合診療部長らによって発表されている」とのこと。なるほど。対症療法になるわけだ。これは今日から服用を始めた。

 1日たって熱は下がったが、鼻水が出てきた。つまり現在、ウイルスをまき散らしているところ。というわけで医師の指示に従って、水曜日まで仕事を休む予定。

2014/02/09(日)「麦子さんと」

 同じ吉田恵輔監督作品で麻生久美子主演の「ばしゃ馬さんとビッグマウス」も良かったが、この映画にも感心させられた。微細な感情の動きを表現した脚本がうまい。繊細だ。普通なら、登場人物の気持ちを説明するために、あと一押しのセリフを言わせたくなるところを吉田恵輔と仁志原了の脚本は踏みとどまり、リアリティーのある細やかな表現を選んでいる。言葉ですべてを説明しない。描写で語っている。それは映画の本来的な在り方だろう。おかしくて、やがて感動的な母と娘の物語という、かつての日本映画が得意だった家族の物語を吉田恵輔は見事に受け継いでいる。小品だけれど、ハートウォーミングにしっかりと作られていて、見ていてとても心地よかった。見終わった後、「赤いスイートピー」を口ずさみたくなる。

 父親が死んで3年後、兄(松田龍平)と麦子(堀北真希)が暮らすアパートに突然、母親(余貴美子)が訪ねてくる。麦子は幼い頃に離婚して家を出た母親のことをまったく覚えていない。母は最近、収入が少なくなったので一緒に暮らせば、お互いに助かるという理由で来たのだった。いったんは追い返したが、ひょんなことから母親と同居することに。兄は恋人と同棲するために出て行き、麦子は反発しながら母親と二人で暮らし始めるが、「あんたなんか母親とは思っていないから」と厳しい言葉を投げつけた後、和解する間もなく、母親はあっけなく死んでてしまう。末期の肝臓がんだった。だから母親は一緒に暮らしたかったのか? 麦子は納骨のため母の故郷の町に行き、死んだ母の思いを知ることになる。

 脚本がうまいと思うのは例えば、トンカツのシーン。麦子はいつも手料理を作ってくれる母親のためにトンカツを作る。スナックのバイトで疲れ切って遅く帰ってきた母親にぶっきらぼうに「トンカツ好き?」と聞くと、母親は「最近、脂っこいもの苦手で」と答えるが、冷蔵庫にトンカツがあるのを見つけて「私のために作ってくれたの?」と喜んで食べる。しかし、その後にやっぱり気分が悪くなり、トイレで吐いてしまうのだ。このシーンの前にスーパーで麦子が外国産の豚肉を手に取った後、思い直して国産の高い豚肉を買う場面を入れているのが芸が細かい。こういう細部で場面に登場人物の微妙な気持ちが出てくる。

 吉田監督は堀北真希のファンで、主人公の麦子は堀北真希にあて書きに近い形だったそうだ。そのためか堀北真希はとてもかわいく撮られており、母親への相反する思いを表現した演技と相まって代表作になったと思う。吉田監督にはぜひぜひ、堀北真希主演でまた映画を撮ってほしい。松田龍平も余貴美子も麻生祐未も温水洋一もことごとく良かった。