2007/06/26(火) Linkstation

 LS-GLの400GBを買った。こういうNASはリモートアクセスに使えるのが便利。FTP機能があるので、とりあえず、ルーターのアドレス変換をしてFTP(ポート20-21)を開け、出先からFTP接続してみたら、簡単にできた(FTPの場合は自宅から確認できないのが難。HTTPだったら、携帯から確認できるんですけどね)。

 VPNの方は出先の回線がフレッツ光プレミアムなので、いったん接続を切らなくちゃいけないと思いこんでいたが、その必要はなかった。CTUのファームウェアがアップ後はいちいち切断する必要はなくなっていた(というか、切断しなくちゃいけないというのがそもそも勘違いだったか)。XPで以前設定していた仮想プライベートネットワークをクリックして回線をつなぎ、ブラウザでhttp://buffalo.setup/hosts.htmに接続すると、自宅のルーターにアクセスできる。そこに共有フォルダが一覧表示される。Firefoxだと、共有フォルダにはブラウザからは入れない。IEを使うと、エクスプローラーが起動して共有フォルダの中のファイルを操作できる。

 試しに共有フォルダにあるDVDファイルを再生してみた。画面はきれいに表示されるが、これで動画を見るのは無理。WMVなどにエンコードしておかないといけない。接続速度はFTPで10Mbps余り、VPNだともっと遅いだろうから仕方ない。

 FTPポートを開けているよりもVPNの方が安心ではある。ただ、バッファローは最近、リモートアクセス対応の無線LAN新製品を出していない(在庫限り)。有線の方はまだ発売しているのを見ると、無線LAN製品ではセキュリティ上、問題があるからかもしれない。それとも、これから出す予定があるのか。

2007/06/20(水) Namazu再インストール

さくらのレンタルサーバーがバージョンアップしたら、namazu.cgiが動かなくなった(サーバーエラーが出る)。しょうがないので、再インストール。前回、インストールした時はmake checkで1個エラーが出たが、今回はすべてパス。安心してインストールできた。手順はいつものように。

tar zxvf namazu-2.0.17.tar.gz
cd namazu-2.0.17/File-MMagic
perl Makefile.PL LIB=/home/cinema1987/lib INSTALLMAN3DIR=/home/cinema1987/man
make
make install
cd /home/cinema1987/namazu-2.0.17
./configure --disable-shared --prefix=/home/cinema1987/local --with-pmdir=/home/cinema1987/lib --with-libintl-prefix=/usr/local
make
make check
make install

で、OK。pnamazuは普通に動いているし、他のCGIも大丈夫のようだ(全部は確かめていない)。と、思ったら、この日記を更新する時にエラーが出る。更新はちゃんとできているんだけど。更新情報を送るをチェックすると、エラーになるので、ping.rbに不具合があるようだ。

メモリー認識せず

 昨日交換したハードディスクのデータを救出するため、2.5インチのHDDケースを買う。HDDを入れてUSBでつないだら、なぜかパソコンの電源が落ちた。デスクトップにつないだら、難なく認識。うーん。USBの電源供給が足りないのか。いろいろやっているうちにパソコンの電源が何度も切れるようになり、BIOS設定の画面が出てきた。設定かえなきゃダメかと思い、よく見てみたら、メモリーが256MBしかない。

 4年前の日記に書いているように、このノート、デフォルトの256MBを768MBにしてあるのだ。一度512MBを外して起動し、電源を切って512MBを付け、起動しても同じ症状。メモリースロットが悪いのか、メモリー自体が悪いのかよく分からないが、256MBを512MBに差し替えて起動したらちゃんと512MB認識する。

 いつから256MBしか認識しなくなったのだろう。やっぱりコーヒーをこぼした時に内部がやられたのか、それともリカバリのためか。とりあえず512MBでもかまわないので、しばらくはこのままにしておこう。だいたいSONYのマニュアルには最大メモリー量は512MBと書いてあるのだ。

 メモリーと言えば、2GBに増やしたデスクトップは休止状態ができたりできなかったりするようになった。これはXPのバグのようで、1GB以上に増やすと、こうなる場合があるらしい。電源オプションの画面から休止状態のタブがなくなってしまうのだからどうしようもない。SP3で対応するとの説があるので、気長に待ってみよう。

2007/06/19(火) ハードディスク交換

 古いノートパソコンがディスクエラーで起動しなくなった。ハードディスクがクラッシュしたらしい。まあ、先日、コーヒーもこぼしたし、4年使っているし、無理はない。40GBのディスクだったが、どうせ交換するなら容量を増やしたいと思い、80GBを買ってくる。さっそくパソコンを分解し、ディスクを取り出し、新しいのに付け替えた。幸いリカバリディスクはあったので、4年も前のプログラムにリカバリするのは気が進まないなあと思いつつ、ディスクを入れる。しかし、何も起こらない。

 ウーム。そう言えば、CDドライブの調子も悪かったんだったか。試しにVine LinuxとKNOPPIXをダウンロードしてCDに焼き、CDドライブに入れて起動してみたが、何も起こらない。やっぱり壊れてるかと思いつつ、ハードディスクを再び、古いのに変えたら、起動した。ところが、リカバリディスクを入れると、Vineの起動画面が出てくる。つまり、電源を切って終了すると、どうもメモリーにそれまでの設定を書き込むらしい。

 何度か再起動しているうちにリカバリディスクの画面が出るようになったので、そこで電源を切り、新しいディスクに付け替え、リカバリを実行。リカバリ自体は40分ほどで終了したが、Windows Updateを行ったら、SP2を含めて100個ほどのアップデートプログラムがあった。気長に実行し、続いてVaioプログラムのアップデート。これもたくさんあるが、必要なものをいくつかアップデートした。これからいろいろソフトをインストールしなければならない。1日では終わらないので気長にやろう。

 デスクトップの方はメモリーを2GBに増やした。あまり動作は変わらないなあ。まあ、Vmwareとか使う時にメモリーを気にする必要がなくなっただけでもいいか。

2007/06/15(金) メモリー注文

 デスクトップのVAIOのメモリーを楽天に注文。現在、1GBだが、先日、Winkというデスクトップ画面をFLASHでキャプチャするソフトを使ったら、途端に処理が重くなったので2GBに増設を決めた。SONYの純正メモリー(512MB)はなんと5万円前後する。とてもそんなものは増設できない。楽天のショップで調べたら、トランセンド製のメモリーが1個5000円足らずで販売している。10分の1である。

 トランセンドのメモリーは4年ほど前、ノートパソコン(やはりVAIO)と富士通のデスクトップに増設したことがあり、この時は何も不具合はなかった。今回は大丈夫だろうか。

 メモリー増設で困るのは休止状態に必要なファイル(hiberfil.sys)のサイズも大きくなること。Cドライブの容量が残り少なくなっており、増設するなら、パーティション操作ソフトを使って広げておいた方がいいかもしれない。先日、不要なソフトを削除して150MBほど容量を広げたのだが、筆ぐるめのアップデートを行ったら、280MBほどアップデートファイルをダウンロードすることになった。筆ぐるめのファイルサイズは全体で1.7GBもあり、これは大きすぎるのではないかと思う。

2007/06/09(土)「スキャナー・ダークリー」

 @宮崎映画祭。フィリップ・K・ディックの原作「暗闇のスキャナー」を「恋人たちの距離」「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレイターが映画化。原作はディックのドラッグ体験を元にしたSFで、僕が学生時代に今はなきサンリオSF文庫から出ていた。その後、創元SF文庫に移り、現在はハヤカワ文庫に入っている。きらめくような傑作が多いディックの小説の中ではそれほどの傑作ではないと思うが、デヴィッド・クローネンバーグはこれに触発されて「スキャナーズ」を撮ったらしい。そのクローネンバーグの「裸のランチ」のような描写がこの映画にもある。

 映画は俳優の動きをトレースしたアニメである。こうした手法はラルフ・バクシの「指輪物語」が代表的な作品で、当時はロトスコープと言われたが、今では人の手ではなく、コンピュータでトレースするらしい。

 リンクレイターがこの手法を取ったのは現実と非現実の揺らぎを表現したかったからなのかもしれない。そうした揺らぎが映画ではうまく表現できていないのが残念な点で、前半は退屈というほかない。後半、ストーリーの形が見えてきて、映画は面白くなるけれども、ディックが描きたかったのはストーリーよりもドラッグ体験に裏打ちされた悪夢のような描写の方にあるだろう。アニメとしては技術的にも大したことはない作品で、このテーマなら人間とアンドロイドの関係を思索的に描いた押井守「イノセンス」の方が数段上と思う。

 ディックがよくテーマにしたのは本物と偽物(シミュレイクラ)という概念。「ブレードランナー」の原作の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」や「高い城の男」「ユービック」「流れよわが涙、と警官は言った」などなどこれをテーマにした作品が多い。これに現実の揺らぎという部分を含めると、「火星のタイムスリップ」や「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」なども広義のこのテーマに属する。

 この映画に欠けているのはそうした思索的な部分だろう。ディックの小説はしばしば現実が崩壊していくような感覚を味わわせてくれたが、映画はそこの表現が決定的に足りないのだ。ストーリーを語るよりも描写で観客を納得させることは難しい。人の容貌を判別できないように刻々と変わるスーツはいかにもディックらしいガジェットだけれども、映画は端的にアニメの技術が不足していると思う。あの下手なアニメも現実の崩壊感覚を表したつもりなのかもしれないが、表現としては褒められたものではない。