2005/01/08(土) 故ケネディ元米大統領の妹死去

 ローズマリー・ケネディさん、86歳。死因は不明。共同通信の記事によると、「知的障害があり、ケネディ家の体面に傷が付くことを恐れた両親が23歳の時に大脳の白質切除(ロボトミー)を施させた」とある。なんという差別的な家なんでしょうね、ケネディ家というのは。これ、今ならほとんど犯罪だろう。

2005/01/07(金) キネ旬ベストテン

「誰も知らない」の1位は当然と思う。他もまあまあ妥当な選出か。日本映画は8本、外国映画は6本見ていた。外国映画のうち韓国映画が4本というのは凄いな。以下は日記に書いた映画の感想にリンクしてます。

【日本映画】
1.誰も知らない
2.血と骨
3.下妻物語
4.父と暮せば
5.隠し剣 鬼の爪
6.理由
7.スウィングガールズ
8.ニワトリはハダシだ
9.チルソクの夏
10.透光の樹
【外国映画】
1.ミスティック・リバー
2.殺人の追憶
3.父、帰る
4.オアシス
5.ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
6.オールド・ボーイ
7.モーターサイクル・ダイアリーズ
8.シービスケット
9.春夏秋冬そして春
10.ビッグ・フィッシュ
Lunascape2正式版リリース

 2.0のプレビューリリースをインストールしたまま正式版をインストールすると、起動できなかった。両方アンインストールした後、再インストール。不具合報告掲示板を見たら、1回目の起動でエラーが出る報告があったが、2回目からは普通に起動できるそうだ。アンインストールしなくても良かったのか。

egspd424.teoma.comを拒否

 Namazuの検索ログを見たら、egspd424.teoma.comから大量に検索している。昨日、2000件以上あったので、該当ログを削除したが、きょうも200件近くあった。しかも検索は1分足らずの間隔。数字や1字だけの検索が多く、これは何かのロボットかなとも思うが、検索キーワードの中にはWASABIとかRONINとかCGIとか意味のある単語もある。気味が悪いので.htaccessでegspd424.teoma.comからnamazu.cgiへのアクセスはすべて拒否した。

 Yahoo!でこのホスト名を検索すると、アクセスログのページが3,000件近くヒットした。Webalizerのページがほとんど。どうでもいいけど、Webalizerにパスワードかけていない人も多いんですね。

2005/01/05(水)「ティアーズ・オブ・ザ・サン」

 反乱軍が異教徒の民族を虐殺しているナイジェリアから米人女医リーナ(モニカ・ベルッチ)を救出するために米軍特殊部隊が派遣される。当初は女医1人を助ける予定だったが、虐殺現場を見たために部隊の隊長であるウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)は命令に逆らって、避難民を連れてカメルーン国境まで徒歩で向かうことにする。それを反乱軍が執拗に追撃してくる。

 1人の民間人の救出のために米軍が部隊を派遣するだろうか、というのが大きな疑問で、ここはやはり女医に何らかの秘密(どうしても救出しなければならない理由)を設定しておきたいところだ。映画は中盤、反乱軍が執拗に追いかけてくる理由を明らかにする。これは定石に沿った展開なのだが、クライマックス、騎兵隊よろしく駆けつけた戦闘機が敵の部隊を殲滅するところなどにご都合主義が感じられる。それならもっと早く救出のヘリを出せよ、と思えてくるのだ。ウィリスの上官の大佐(トム・スケリット)は「危険空域だから」と理由を説明するのだけれど、著しく説得力を欠く。

 監督は「トレーニング デイ」「キング・アーサー」のアントワン・フークア。脚本の詰めが甘いと思う。

2005/01/05(水)「恋人はスナイパー劇場版」

 君塚良一脚本だが、ワンアイデアで1時間52分を持たせるのはつらい。どこかで聞いたアイデアだと思ったら、西村京太郎「華麗なる誘拐」が原作になっている。だいぶアレンジしてあるにしても、あと2つか3つのアイデアが必要だったと思う。監督はテレビ中心の六車俊治。

 水野美紀といかりや長介が出てくると、「踊る」の番外編かと思えてくる。水野美紀はアクション志向だけあって、クライマックスのアクションはなかなか。内村光良よりもよほど決まってる。もっと彼女の資質を発揮できるようなアクション映画は撮れないものか。

 かつての邦画なら、B級アクションが豊富にあったのだが、大作中心の今となっては難しいだろう。アクション女優(水野美紀はそうではないが)にとっては不遇の時代と言える。

2005/01/04(火)「ULTRAMAN」

 「ULTRAMAN」チラシほとんどスルーしようと思っていたのだが、2chや映画生活で評判が良かったので長男を連れて見に行った。映画館には息子連れの父親がたくさん。なるほど、これは子供向けというよりは子供を連れた父親向けの映画なのだった。

 「ウルトラマン」第1シリーズ第1話の丁寧な語り直しという感じである。ドラマをしっかり作っているし、クライマックスの空中戦も悪くない出来である。特に新宿副都心の高層ビルの間を飛び回るウルトラマンは素晴らしい。ただ、雲の上に上がってからの戦いは予算がなかったんじゃないかと思えるぐらいの出来。この程度で褒めるのはどうかと思う。出来としては普通の映画だろう。いや、確かに近年のウルトラマンコスモス3部作に比べれば、はるかにいいのだけれど、ドラマはもっと情感を盛り上げてほしいし、VFXにもセットにも金をかけたいところだ。「俺は、おまえを許さない」と叫ぶ主人公の心情にもっともっと迫ってほしかった。プラス、SF的設定の強化を図れば、企画があるらしい第2作はさらに面白くなるのではないかと思う。

 ウルトラマン第1話といっても、科学特捜隊は登場しない。主人公は航空自衛隊のパイロット真木舜一(別所哲也)。真木は血液の病気に冒された6歳の息子継夢(つぐむ)のために空自を辞める決意をする。息子は今度発病すれば助かる確率は20%と宣告されていた。最後のスクランブルで発進した真木は赤い発光体と激突。墜落してしまう。真木は奇跡的に助かるが、その後、防衛庁の特務機関BCST(対バイオテロ研究機関)が真木を監視し、強引に連れ去る。3カ月前、海底で青い発光体に遭遇した有働貴文(大澄賢也)が凶暴な生命体に変貌したためだ。この生命体はザ・ワンと呼ばれたが、研究所を逃走し、次々に人間を殺すようになる。BCSTの水原沙羅(遠山景織子)はザ・ワンの二の舞を防ぐため、真木をネクストと呼び、監禁する。そして真木を囮に使い、ザ・ワンを呼び寄せるが、ザ・ワンは想像以上に進化を遂げていた。危機が迫った水原を銀色の巨人に変身した真木が救う。

 「飛べる。俺は、この空を飛べる」。F15Jイーグルのパイロットを辞めた真木がクライマックス、ウルトラマンに変身したところで言うセリフがいい。ザ・ワンとの戦いで思わずジャンプしたウルトラマン=真木は自分が空を飛べることを発見する。幼いころ、太陽に翼をきらめかせた「銀色の流星」のようなジェット機を見て、パイロットを志した真木だからこそ似合うセリフなのである。主人公に妻と子供がいるという設定はウルトラマンのシリーズの中では初めてだろう。ウルトラマンの原点に返りつつ、しっかりとキャラクターを形成していくことを監督の小中和哉は意図したのではないかと思う。ただし、この映画に足りないものがあるとすれば、それは観客の心をつかんで離さないようなエモーションの強さだろう。エモーションを高めるには主人公とザ・ワンとの確執にもっと工夫が必要だった。「俺は、おまえを許さない」というセリフは両者の関係が間接的なものだから、あまり心に響かないのである。

 主人公の妻に裕木奈江、空自の同僚に永澤俊矢、主人公の再就職先の民間航空会社社長に草刈正雄、自衛隊幹部に隆大介が扮していい味を出している。