2004/12/11(土)「山猫は眠らない2 狙撃手の掟」

 ルイス・ロッサのあの傑作から9年ぶりの続編。トム・ベレンジャーが50歳を過ぎた狙撃手トーマス・ベケットを演じる。バルカン半島でイスラム教徒抹殺作戦を行っている将軍の暗殺にかり出されたベケットが元エリート狙撃手で死刑囚のコール(ボキーム・ウッドバイン)とともに任務に就く。しかし、作戦の裏には別の作戦があった。

 クライマックスは廃墟での敵の狙撃手との戦いになり、悪くない設定なのだが、どうも味が薄い。IMDBで調べたら、TVムービーとのこと。監督はクレイグ・R・バクスレー。原題はSniper2。

2004/12/08(水)「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」

 「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」パンフレットクラシックなスタイルの巨大ロボットがニューヨークの街中を地響きを立てながら行進する。そういうビジュアルな面では申し分ない。いや、良くできていると思う。羽ばたきながら飛ぶ飛行機とか、空中に浮かぶ巨大基地とか、後半に登場する恐竜のいる島の描写も優れている(キングコングが出てくれば、もっと良かった)。監督デビューのケリー・コンラン、かつてのSF映画や1930年代から40年代の映画に強く影響を受けているという。その通り、これはマニアが作ったことが一目で分かるビジュアルである。紗のかかった映像がレトロ感を煽るし、主演のジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウのファッションもキャラクターも設定した時代によく合っている。しかし、話もクラシックにすることはなかった。古いSF映画そのままのストーリーでは、最新のVFXを使っているのにもったいない。こういう描写の映画として当然行き着くところの話に終わっていて、よくまとまっているけれども、新鮮さや驚きがなく、物足りないのである。ビジュアルが満点とすれば、話の方は60点程度。外見だけでなく中身にも凝ってほしかったところだ。

 1939年のニューヨークが舞台。突然、巨大なロボットが多数、飛来してくる。科学者失踪事件の取材をしていたクロニクル紙の記者ポリー・パーキンス(グウィネス・パルトロウ)はロボットに遭遇し、必死に写真を撮る。空軍はエースパイロットであるスカイキャプテンことジョー・サリバンに助けを求める。現場に急行したジョーは巧みな操縦技術でロボットを食い止め、街の危機を救う。科学者失踪事件と巨大ロボットの間には関連があるらしい。かつて恋人だったジョーとポリーは事件を捜査し、背後にドイツ人の科学者トーテンコフ博士がいることが分かってくる。ロボットによって空軍基地が襲われ、ジョーの助手で天才技師のデックス(ジョヴァンニ・リビシ)が連れ去られる。デックスの残した地図からトーテンコフ博士がネパールにいることが分かり、ジョーとポリーはネパールに向かう。そしてトーテンコフ博士が「明日の世界計画」と呼ばれるプロジェクトを進行させていることを知る。

 ジュード・ロウはハンサムなのでこうした冒険活劇にぴったりのように思えるのだが、この人、陰を引きずった部分があるので、ユーモアの部分が弾けにくい。グウィネス・パルトロウは活発な美人記者役に徹していて悪くない。ゲスト出演的なアンジェリーナ・ジョリーも空の要塞を指揮する隻眼の女艦長を好演。監督も出演者も映画を楽しんで作った感じがあり、それが好感度につながっている。

 映画の元になったのはコンランが1人で4年かけてパソコンで作った6分間の短編という。コンラン、オタクな人なのだと思う。そうしたオタクがまず外観を真似ることから始めるように、この映画の外観もかつての映画のイメージで組み立てられている。急いで付け加えると、外観は似ていても、そのアレンジはオリジナリティにあふれており、コンランが作るイメージには一見の価値がある。コンランの次作はエドガー・ライス・バロウズの「火星のプリンセス」。これまたコンランにぴったりのクラシックな題材に思えるが、脚本まで1人で担当するのではなく、強力な助っ人を頼んだ方がいいのではないかと思う。

2004/12/06(月) 液晶保護フィルター

 DVDメディアを買いにパソコンショップに寄った。液晶保護フィルターの棚を見ていたら、何となく買いたくなったので1年ぶりに買い換える。Arvel製のLSF170L。前回、別のメーカーの薄いタイプを買ったら、案の定、貼る時にうまくいかず、隅の方が少し浮いた。で、今回は厚さ0.8ミリのやつにした。これぐらい厚みがあると、まず失敗しない。貼るといっても、四隅に透明テープを貼るだけ。だからしっかり固定はできないし、激しく動かすと外れそうだが、ディスプレイはそんなに動かすものではないからいいでしょう。

 前の製品よりも光沢感は上々。DVDを見ると、きれいに感じる。これまで貼っていたフィルターをよく見ると、相当汚れている。1年もたつと、汚れるものですねえ。

Nvu 1.0ベータ

 このページ、今朝はなかなかつながらなかった。Mozillaから生まれたWebオーサリングソフト「Nvu」のベータ版が公開を読んで、あれ0.6しかないぞと思ったら、0.6が1.0ベータだったわけですね。

 Nvuは以前のバージョンを使ったことがあるが、保存するたびに改行が増えて使い物にならなかった。今回は大丈夫みたいだ。ただ、日本語版ではないので、設定でReformat Html Sourceを選ぶと、不要なところで改行してしまう。Retain Original Source Formattingを選んでおいた方がいい。1.0のリリースは来年3月らしい。英語でも操作は分かるけれど、日本語化を期待。

瞬間PDF

 ベクターで12月12日までは2,352円と書いてあったので衝動的にダウンロード。パスワードなどセキュリティの設定と、PDFのタイトルや作成者の名前などが記入できるのがメリットだが、ほかはフリーソフトでもできることばかり。ま、分割・結合はフリーソフトより簡単か。

 出来上がるPDFの品質はまずまず。ただ、一太郎の文字罫線は出力されない。ソースネクストのいきなりPDFでもきれいには出力されないが、これはまったく出ない。無料のAdobeのpostscriptプリンタドライバとGhostscriptを使えば、きれいに出力されるのに、これでは製品版の名前が泣きます。

2004/12/05(日) VAIO TypeRにMTVX2004

 設置した。サウンドのライン入力の接続端子がどこか迷ったが、マザーボードに4ピンの端子があったので接続してみると、ばっちり。チップセットがIntelの915Pなので特定環境向けソフトウェア(FEATHER2004D、Ver.6.12)をインストール。これで動作した。

 ただし、このソフトウェアは暫定版。ダイレクトオーバーレイにはならない。MTVX2004の利点は生かせないのだが、CPU使用率を見ると、普通にテレビを見ている限りは1%から5%ぐらい。CPUの処理能力が高いのでこんなものなのだろう。これならテレビを見ながら、他の作業をしてもストレスはない。

 ま、とりあえず設置できて安心。なにしろ、TypeRはテレビ機能をつけないで注文すると、オーディオ入力端子さえないですからね(これを知っていれば、テレビ機能付けて注文したのに)。僕の場合、テレビ録画をするつもりはない。パソコンでちょっと見られればいい。

Web上のユーザー登録不可

VAIOにはDVD作成ソフトとしてDVD ITとClick to DVD、Record Nowが付属しているが、どれも機能的に不満が残る。使い慣れたB's Recorder5は持っているが、このバージョンは二層書き込みに対応していない。新しく出たバージョン8を買おうと、BHAのオンラインショップに行く。ここを利用するにはユーザー登録が必要。で、ユーザーIDを入力して登録しようとすると、エラーになる。説明にこう書いてあった。

 以下に該当する方は、オンラインではご登録いただけません。ご面倒ですが、登録カード(ハガキ)でご登録ください。
・ アイオーデータ製品のCD-R/RWドライブをご購入の方で、ドライブ付属のソフトウェアに添付されているユーザ登録カードに、朱書きで「CLiP無償 配布対象」と書かれているカードをお持ちの方。
・ 朱書きの記載があるユーザ登録カードにつきましては、WebおよびFAXでの登録を一切受付けておりません。また、朱書きの内容のサービスにつきましても一切お受け出来ません。まことにお手数ですが、郵送にてご登録いただけますようよろしくお願い申し上げます。

なんだこれ。ユーザー登録カードなんてもうあるものか。と思って調べてみると、最初からなかったのだった。アイ・オー・データの説明書を読むと、ユーザー登録はWebでするように書いてある。で、僕はバージョン5のユーザーIDを持っているので登録しているはずなのだ。なぜWeb上で登録できないのか探してみたら、「一部の製品にて、現システムでは正しいシリアル番号であるとの判定が行えず、オンライン上では登録できないシリアル番号がございます」とのこと。なんだ、そっちの不備じゃないか。

仕方がない。B'sRecorderはバージョン1.xもユーザー登録していたので、過去のメールを探してユーザー登録の変更・確認ページに行き、B'sショップに登録。これでバージョンアップ版が買えるようになった。そういえば、昨年、バージョン7が出た時は案内のメールが来たが、今回は来たかなあ。保存メールにgrepをかけてみたが、出てこなかった。捨ててしまったのか、最初から来なかったのか。いずれにしてもシステムの不備をユーザーに押しつけるのはいかがなものでしょうかね。

2004/12/04(土) TypeRセットアップ

 昨夜届いたので、いろいろとソフトウェアをインストール。8時半から午前2時ごろまで。それでもまだ終わらない。インストールすべきソフトウェアが多すぎるのだ。気長にやるしかありませんね。

 前のパソコンに比べると、CPUで3.8倍、ベースクロックで5倍速くなっている。HDDもシリアルATAになったので、トータルで20倍以上速くなっている計算だが、体感速度はあまり変わらない印象。ファイルのコピーなどは確かに速いか、という程度。まあ、負荷をかけるエンコードなどはまだやっていないのですがね。

 驚いたのはディスクが1枚も付属していないこと。リカバリディスクは自分で作らなければならない。DVD-RとCD-Rが選べるが、CD-Rだと、8枚必要とダイアログが出た。もう昔のフロッピーの感覚ですね。

 キヤノンのプリンタに付属するソフトのアップデータを入れようとしたら、解凍先の名前にスペースが多すぎるという警告が出て処理がストップ。名前にスペースを含まないフォルダにコピーして実行してもダメだった。圧縮解凍ソフト+Lhacaの設定で解凍先をデスクトップにしていたのが影響しているようだ。解凍先を「ファイルと同じ場所」にしたら、なんなくインストールできた。しかし、今時、セルフエクストラクター形式でアップデータを配布しているキヤノンもなんだかなあ、である。

 ディスプレイは今回、デジタル(DVI)接続にしてみた。アナログのような微調整はできないが、しなくても十分きれいに表示する。DVDを再生してみたら、以前より鮮明。これはグラフィックボードの差でもあるのだろう。筐体は前のパソコンより一回り小さい感じ。音も静か。これからまだPerlとかFFFTPとか、PDF作成の設定とか、MTVX2004の設置とか、メールの設定、秀丸マクロの登録とかをやらなければならない。先は長いなあ。

Tabbrowser Extensions 既知の問題

 Firefoxを入れて、Tabbrowser Extensionsも入れようとしたら、配布サイトにこの注意書きがあった。これ、以前からありましたっけ? 

 「TBEはブラウザ内部のコードを書き換えるなどの恐ろしいことをいくつもしており、(TBEが安定して動いているように見えても、毎日の更新によって)ブラウザが数日のうちに動かなくなってしまうという危険性に対する覚悟なしに、あなたが夜間ビルドでこの拡張を使うことを、Firebird開発チームは推奨していません」ここまで書かれると、インストールを躊躇してしまうな。これ、便利なんですけどね。

NEIME-I閉鎖

 12日に閉鎖するそうだ。このページだけでは理由が分からないが、Googleのキャッシュを見たら、「このサイトをそんな前からずーっとホスティングしていたITSS.NETから2004年4月1日に葉書にて通達があり、2005年3月にて業務を終了するという旨が届きました。既に2004年の4月には新規登録を締め切っています。つまりはホスティング会社の都合によりこのNEIME-Iのサイト運営およびドメイン維持ができなくなったということです」とあった。

 ソフトウェアの日本語化のページは貴重なので、ぜひどこかで再開してほしいところ。

Apacheの文字化け

 Perl5.8とApache2.0をインストールしてCGIのテストもできるようになった。いつもつまづくのがApacheの設定。Windowsの場合、ユーザーディレクトリはC:/Documents and Settings/*/My Documents/My Websiteとなるので、ユーザーhiroの場合はhttp://127.0.0.1/~hiro/でアクセスする。ついついMy Website内にhiroというディレクトリを作りたくなりますね。

 それと文字化け、これはhttpd.confのAddDefaultCharset ISO-8859-1をAddDefaultCharset offにすればいいようだ。